|
テカポ湖の遙か向こうにマウントクックの偉容が見えたとき、えもいわれぬ安堵感と希望のような前向きな気分に溢れました。絵の具を流したような鮮やかな湖の色、真っ白な雪を冠したマウントクック。
ニュージーランドの自然は人間の存在ということについて、いやと言うほど教えてくれる。
ここでは認識論は全く通用しない。
存在の神秘に満ちあふれている。
自分の存在がとことん突き詰められる。存在論的に純粋になれるのだ。
だから、残念ながら世界内存在の内とか外とかの区別がつかない。
時間が止まっている。
クライストチャーチから、ひたすら走りに走ってやっとテカポ湖に到着。
300Kmを走ってもこの湖を目の前にしてはすべてが吹き飛ぶ。やって来て良かった!
これからテカポ湖畔を南の端から北の端まで走る。あと100Kmあまり。
日が暮れるまでに行き着かねばならない。
天候に恵まれて、マウントクックが鮮やかに胸を張っていた。
夕暮れが深まっているのに、マウントクックは陽光を跳ね返して光り輝いていた。
ふと、マウントクック山は、「ある」ではなく「いる」のだと思った。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2014年06月09日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


