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上↑ ワナカ湖上空
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ミルフォードサウンドの小さな飛行場が見えてきた↓
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テカポ湖の遙か向こうにマウントクックの偉容が見えたとき、えもいわれぬ安堵感と希望のような前向きな気分に溢れました。絵の具を流したような鮮やかな湖の色、真っ白な雪を冠したマウントクック。
ニュージーランドの自然は人間の存在ということについて、いやと言うほど教えてくれる。
ここでは認識論は全く通用しない。
存在の神秘に満ちあふれている。
自分の存在がとことん突き詰められる。存在論的に純粋になれるのだ。
だから、残念ながら世界内存在の内とか外とかの区別がつかない。
時間が止まっている。
クライストチャーチから、ひたすら走りに走ってやっとテカポ湖に到着。
300Kmを走ってもこの湖を目の前にしてはすべてが吹き飛ぶ。やって来て良かった!
これからテカポ湖畔を南の端から北の端まで走る。あと100Kmあまり。
日が暮れるまでに行き着かねばならない。
天候に恵まれて、マウントクックが鮮やかに胸を張っていた。
夕暮れが深まっているのに、マウントクックは陽光を跳ね返して光り輝いていた。
ふと、マウントクック山は、「ある」ではなく「いる」のだと思った。
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ヴィトゲンシュタインという人が、「論理哲学論考」という本の5.6に書いています。
「私の言語の限界とは私の世界の限界を指している」と。
ここに言う「限界」とは何?どういう意味なんだろうか?
眼下に拡がる地中海のまぶしい反射光に目を細めながらその「限界」について反芻していました。
現象学の限界だとしたらどうなんだろう?と。 フィレンツェから空路カターニャに着いたのはよいが、そこからタオルミーナまでの足の弁がすこぶる悪い。バス停があるのだが、シチリア島の各地へ行くバスが次々と発着していてどのバスに乗ればタオルミーナへ行けるのかと必死になる。
バス停といっても、日本のように各方面行きの時刻表が整理されているわけではない。
そのあたり一帯がバス停なのだ。
到着するバスのフロントの行き先表示を探し続けるしかない。
切符売り場ではイタリア語で返事が来るばかりで英語が通じず、「タオルミーナ」とだけ聞くとバス停にバスがくるから待ってろという仕草をする。
周りの観光客も同じような様子。近くにいたアメリカ人も、この場所ででいいんだよね、という様子。お互いに苦笑し合いながら待ち続けるしかなかった。
炎天下、30分も待った頃、Taormina の行き先表示したバスがやってくるのを見つけたときは、やれやれで、まあこんなことはイタリアでは序の口だ。
空港からタオルミーナまでは高速道路。それでも一時間半は乗った。
タオルミーナに近づくにつれて高速道路の前方に、写真でしか知らなくとも一目でそれとわかるカステルモーラが見えてくる。左にエトナ山、右にイオニア海を見ながら風光明媚なヨーロッパ
有数のリゾート地タオルミーナ、今晩のレストランが楽しみに思えてきた。
写真上、タオルミーナの町中から見るカステルモーラ
写真下、カステルモーラからタオルミーナの町を見下ろす。イソラ・ベッラも見える。
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メッシーナの西、ミラッツォの港まで高速道路を駆けました。
ストロンボリ島行きフェリーは思ったより小さく停泊していました。 ここから地中海のまっただ中へ4時間の航海が始まります ミラッツォ港が遠くに見えなくなって四方八方が大海原。
まだまだこれから数時間もある。
船の後方のベンチに陣取って、高速船エンジンがうるさく響く中でビールを飲みながら本を読んだ。僕は何時間でも、30cm四方のスペースがありさえすれば退屈することはない。
その時の本はなぜか「存在と時間」。難解だ。
というより、いつも旅先では難解な本を読むと不思議と視界が開ける。
だから難解な本に限る。
それと、簡単には読み切れないから本は一冊か二冊持って行くだけで十分なのだ。
目先が変わる風景の中では難解なことは要約的に考えようとするからいいのかもしれない。
いつも新しい発見がある。
僕のキャノンMarkⅡを見つけたおじさんが話しかけてきた。
「いいカメラだね。どこから来たんだい?ああ、日本人だろう!」
「イエス!}
で、握手。なにがいいカメラだねだ!その彼も首からMarkⅡを掛けていた。
まあ、知らない土地では、持っているカメラで相手の技量がわかり親しみが生まれることは時々あるけれど。
彼はオーストラリアから来たそうだ。火山の島ストロンボリ島の写真を撮りに来たそうだ。絶海の孤島ストロンボリについてかなりロマンを感じているようだ。
「できれば、噴火があればそれを撮りたいね」
それは僕も同じだ。
でも僕は「存在と時間」の新発見で頭がいっぱいだった。
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