インド

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 前のページ | 次のページ ]

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

1819年4月。マドラスに駐在していたイギリスの騎兵隊が演習をしていました。

ある日、非番の日に1人の若い仕官が虎狩りに出かけました。

近くの村の少年に道案内を頼むと、少年は虎の隠れ家を知っていると言いました。

少年に従って密林をかけわけていくと渓谷を見下ろす断崖の上に出ました。

そして渓谷へ下り始めたところ、驚くべき廃墟に足を踏み入れたのです。

千年以上も静かに眠っていたアジャンタ石窟の大発見です。

600mにわたって穿たれた石窟群はまさに驚愕の光景でした。


いつもそうですが、千年以上も昔の人々の世界観に思いを馳せないわけには生きません。

そして、大いなるものへの畏怖はいくら機械文明が進歩しようともなくなるものではありません。

機械文明と合理性追求によって、「おおいなるもの」を置き去りにすることによって

環境破壊と共に人のこころが破壊されているように思います

 目の前に開けたアジャンタ石窟を前にして、解脱へ向けたウパニシャド以降のインド思想の

足跡の壮大さにただひれ伏すばかりです。

「もろもろの現象は移りゆく。怠らず努力せよ」

仏陀の言葉が谷間に響いています

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

写真)上から
      真昼・プラットホームのサリーの女

      朝・プラットホームの雑踏

      夜中・プラットホームの物売り

 

駅舎の中は、もちろん改札など無く往来自由。

牛も馬も鳥も犬もみんな条件は同じ。

これを、日本の駅風景と比べて、日本じゃあ云々、と言うようではインドではズブの素

人。

 異様な臭気の雑踏に戸惑っていては汽車には乗れません。

 夜中でも、プラットホームに出て何か腹の足しになるものをと目を皿にしないと

空腹で、そこらのインド人になってしまいます。とにかく食べられるときに食べておかな

いと・・・・。

 ホームでは、言っては何ですが、日本じゃあとても買わないだろう揚げ物を売っていま

した。手で掴んで受け取った、中身の知れない揚げ物を口にしました。

 タマネギの天ぷらのようです。それと小麦粉と何かの混ぜもの。

 
 真昼のプラットホームに佇むサリーの女性はまぶしかった。

 透けた腕が、強烈な太陽の光で、その袖の下で輝いていました。

 暑さも爽やかに思えました。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 

 若い巡礼者は、一日中寝ています。

 朝も昼も夜も。

 時折ベッドから降りたと思ったら、トイレ。

 素足で行って、もちろん素足で戻ってくる。

 時折、ベッドの下をネズミが走っています。

  何かを考えるには、デカン高原はうってつけです。

 本を読むでもなく、代わり映えのしない車窓にも飽きて、

 ぼやっとしていると、忙しく立ち回っている日常が実にばかばかしい。

 デカン高原列車は、ごとんごとんとゆっくり、やっと速く走り出したと思ったらすぐに

 ゴトン。秒刻みの日本の列車もばかみたい。

 のんびりどころじゃなく、時間の経過がわからない。

 だから、一日が長いようで長くない。

 退屈なようで退屈でない。

 時間が完全に止まっているのです。

 そして昨日か今日かわからない朝が来る。

 そんな時間の中に置かれたとき、パソコンに向かって惰性でタイプを

 している日常や、愛想を振りまいてでも自己を押し出す生活がなんなのか、

 やはり、ばかばかしくなります。ここでは、日本人には時間を考えてみる時間がありま

 す。

 日本は忙しすぎるようです。それだけ、自分というものを忘れている

 ということなのでしょう。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 ムンバイ(ボンベイ)のCST駅に到着したのは夜の10時半でした。
 世界遺産と言われる駅舎に期待していましたが、駅舎の中は足の踏み場もないほどに人また人で溢れていて、期待はすぐに不安に変わりました。
 電気の光の貧しいコンコースでは、列車を待つ人たちなのでしょうか、至る所に人たちが寝そべっていて、明らかに顔立ちの違うわたしは、顔をこわばらせながらその人たちの視線の中を縫うようにして通り抜けました。
 光の行き届かない隅っこに折り重なるように寝ている人たちがいましたが、何人の人がそこにいるのかは目をこらしても数えられませんでした。
 駅の外へ出ると、生暖かい異臭のする風が舞い上がっていて、ホテルまでの薄暗い道の両脇にはバラックの貧民窟が続いていました。
 通りでは、鍋で何かを煮炊きしている老婆や目だけがギョロリと不気味な男達が寄り合っています。そして、真っ黒に煤けた子どもが手を出しながら駆け寄ってきます。こちらも慌てて小走りになってしまいます。
 いま、中国よりもインドだ、とばかりの印象があります。インド人は頭が良くて、だからコンピューターなどの産業は先端を行っていると。そうかもしれませんが、インドの何処を歩いても、そんな片鱗すら見かけることはありません。
 不潔、悪臭、貧困で溢れています。首をかしげるばかりです。中国も貧しいところは無茶苦茶貧しいですが、インドの不潔さと貧しさは中国どころではありません。
 
 インド人は、大多数がヒンドゥー教徒で、その次にイスラム教、ジャイナ教などがあって仏教徒はほとんど居ないに等しいほどです。ヒンズー教徒は、80%以上を占めます。
 大まかに言って、ヒンズー教のもつカーストと土俗の風習が根強くて、近代化にはこの点でかなりの障害があるように思います。しかし近代科学の考えや民主主義からすれば遺憾なのかもしれませんが、考えようによっては温厚で古き良き前近代を遺しているともいえます。
 
 昨年、インドの列車テロがありましたが、これはイスラム教徒によるものだといわれています。インドでは、大多数を占めるヒンドゥー教徒と少数派のイスラム教徒の対立が激しくなっています。
 どうもイスラム教徒は破壊的で、自分たちの主張を通すためにテロに訴えるという印象があります。
 これはきっと一部の原理主義者によるものでみんながみんなそうではないと思いますが、イスラム教圏の中でこのテロという手段について自制する動きが起こらないとイスラム教はテロ教だとの認知になってしまいかねません。
 
 ムンバイ駅に立ったときテロの恐怖がよぎりました。
これだけ多くの人が、列車やホームやコンコースに溢れていては、そりゃあ犠牲者はすごいだろうなと思いました。
 日本にいては共感できることのない恐怖です。世界はどこでも過激な対立の中にあります。日本は、そんな世界の中では無菌の民族だと思います。
 それがいいのだと思いますが、弱肉強食の中では、滅びの美学になってしまうのでしょうか。

 駅を一歩出て裏にまわると、そこには路上生活者がずらりと掘っ立て小屋の中で目を光らせていました。もちろん何日も風呂なんぞに入ったことのない子ども達が物乞いに群がってきます。
 足早にホテルに向かうのですが、不気味な歩道は長く感じました。

(写真)
 上  ・ ムンバイ(ボンベイ)駅構内に溢れる人々
 中上 ・ 駅の裏の貧民窟
 中下 ・ 24時間乗ってムンバイに到着した列車
 下  ・ サリーの女性(このような美しいサリーの女性も多くいる)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

異国を旅すると身も心もいいようのない変貌を来すことがあります。
普段の生活で身に付いた習慣や考え方、常識といったものがまったく通用しない。
そんな環境に置かれたとき、かたくなに自分の常識でものを見つめ考えていたのでは旅する意味がありません。日本人の考え方で、相手を冷静に評論家のように批判的に見つめていたのでは、それは「旅」しているのではありません。旅がもたらす落差は、自分を解体してくれます。解体のシャワーを浴びるのが「旅」なのです。

そんな落差の激しい国の一つがインドです。
わたしたちは、日本という国に生まれて育って、そしてその中で私たちの「概念」が作り上げられています。
しかし、インドを歩いていますと、慣れ親しんだ私たちのこれまでの「概念」がぶちこわされて、なれきったわたしたちの生き方が粉砕されます。
そんなとき、「わたしが今いる」ことそのものが不思議でたまらなくなります。
なにもかも解体されてしまうからです。
 やがて、その国やその時代のなかにまみれて作り上げられた自分や自分の概念のなんといい加減で曖昧で根拠のないものなのだろうかという気になります。そして、霧が晴れてくるような純粋な自分を発見します。
 そんな変容を今の日常に開示したいものです。
(写真)
   上 ・ インドの神様はどこにでも出現します
   中 ・ ガンジスのほとりには修験者で満ちあふれています
   下 ・ 日本の狭量な交通規則はなになのでしょう

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 前のページ | 次のページ ]


.

過去の記事一覧

ZuiZan
ZuiZan
非公開 / AB型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事