パキスタン

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モラモラドゥ遺跡

パキスタンは、仏教の源流地帯です。
しかし、今はタリバンによる仏教破壊が苛烈です。
もう十年近く前のことになるのですが、バーミヤン遺跡の大仏が爆破された映像はまだ記憶に新しいところです。
パキスタンやアフガニスタンにはたくさんの仏教遺跡が在るのですが、どうなっているのかとても気になるところです。
モラモラドゥ遺跡もその一つです。
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 写真上から   
 山小屋でコーヒーで一服

 中央がソマヤピーク、右の少し霞んでいるのがラカポシ(7257m)

村の子供たち

拳銃携行の私的ガードマンと筆者

 ウルタル峰(7323m)、左の尖ったのがレディフィンガー


 
パキスタンの北東部、アフガニスタンと中国とインドに囲まれた桃源郷、フンザの山々は神々しいかぎりでした。

 7,000m級の山々に囲まれ深い谷をフンザ川が流れています。

 その川の両岸につくられた猫の額のような平地と、段々畑のように上へ上へと山の斜面に村は続きます。

 じつに静かな所です。まさに桃源郷。

子供たちは、川から引いたプールで真っ黒になっていました。

珍しい外国人の私につきまとって離れませんでした。

標高の高い所では、空気が薄く水はとても冷たいのですが、子供たちはへっちゃらです。

 こんな山間の静かなところでも、最近はタリバーンの影響が及んできていています。

平和な村は戦争なんてまったく無縁なのに、どうしてそうなっていくんでしょう。

そっそりと世界の桃源郷を自負してきた村なのに騒々しくなってきたようです。

 腰に拳銃を携えたガードマンを雇っての旅です。

 そのアリーに聞きました。

「戦争は嫌いだ。人たちが撃ち合うことがいいわけがない」

なのに過激な流れには穏健はいつも流されてしまいます。

なにも言わないで自分だけの平和に自己満足をしていても、やがてその平和は

破壊されてしまうのはなぜなのでしょうか。

日本人は何も主張しないで、平和、平和と念仏を唱えていますが、それで平和が続くといいのですが。

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写真) 上から

      落石で道が塞がれてブルドーザー出動

      ガス欠で道を塞いでいるトラック

      シャングラ峠のレストランにて

      腰に拳銃の私設ガードマン
    

 パミール高原からクンジュラブ峠を越えて、フンザ、ギルギット、チラスの街々に泊ま

り、ベシャムのぼろいモーテルの寝苦しい夜を過ごして翌朝、カラコルムハイウェーと別

れて進路を西にとりました。
 
 落石の確率の高いカラコルムハイウェーは、茶色の瓦礫の山合いを断崖絶壁に寄り添う

ように延々と続きます。いつ落ちてくるかもしれない不安定な岩が不気味です。ニュート

ンの力学に逆らっているとしか思えないような岩がごろごろと山の斜面に引っかかってい

ます。今にも落ちてきそうな大きな岩の下を走り抜けていきます。事実、四月にはお気の

毒に日本人の乗った車に落石があってお亡くなりになっています。

 途中、やはり落石で道が塞がれていてブルドーザーが道路の岩を押しのけていました

(写真)。車を止めて道路に出て、改めて見上げると巨岩がにらみつけていました。

 あれが転がり落ちてきたら・・・・。

 こういうのを見ていますと、ぞっと身震いしてしまいます。
 
 でも、進路を西に取ったこの辺りから、山に緑が見え始めそれが次第に増えていくと、

 どこかで見慣れた懐かしい気持ちになりました。緑の木々を見るのは久しぶりです。
 
 それでも、落石の恐怖はまだまだ続く悪路です。
 
 そこからは、その日の目的地ミンゴラ目指してシャングラ峠越えです。峠まで、地図で

 見るとそれほどの距離ではなさそうなのに、悪路でなかなか前に進みません。

 そんなとき、行く手の道路に材木を満載している大きなオンボロトラックが立ち止まっ

 ていました。どうやら故障しているようです。狭い山道を塞いでしまっています。

 トラックのボンネットを開けて頭を中に突っ込んでお尻だけ出している運転手がいまし

 た。
 
 このトラックが前に進まない限り後続車は動けません。通行量の少ない山道でも、やが

 て何台かの車がつかえ出しました。わたしの車の運転手や通訳が応援に行くも原因不

 明。後ろの車から降りてきた人が集まっています。でも、みなさんそんなに怒ってい

 る風でもなく、さぁてどうしましょうか、てな感じです。日本なら、殺気だっていて怒

 鳴り散らす人がいるんでしょうね。

 そのうちに、どういう成り行きからかはわかりませんが、ガス欠ではないかということ

になりました。こんな長距離の山道でまさかガス欠はないだろうと思いましたが、聞いて

みると燃料計など壊れていて正常な計器のトラックは珍しいと言います。で、わたしにつ

いているガードマン(腰に拳銃のガードマンを雇わないと旅ができません(写真))がガ

ソリンを買いに走ることになりました。
 
 いったいどこまで走ったらガソリンスタンドがあるのだろうか?と漠然と考えながら時

 計を見ると、ここにもう一時間以上も立ち止まっていることになります。このまま動か

ないとなるとどうなるのだろうか。
 
 しかし以外と早くガードマンが戻ってきて、ポリ容器のガソリンをトラックに注入。
 
 さて、本当にガス欠?
 
 エンジンをかける。
 
 空回りするエンジン音が静かな山間に響くばかり。やはり、ガス欠ではないのか?
 
 みんなの期待はずれと落胆のため息の合唱が伝わってきます。
 
 とすると、突然大きな音を立ててエンジンがブルブルバリバリとけたたましく音を立て

 ました。
 
 信じられない!!やっぱりガス欠だったのです。
 
 エンジンのかかった瞬間、その場にいた人たちが思わずみんな拍手。そして握手をして

 喜び合いました。
 
 トラックの運転手も、我々も、後続車の人々も。みんなのその笑顔は、人間は国境を越

 えて同じ感情なんだとうれしくなりました。うれしいことは同じようにうれしいし、悲

 しいことは同じように悲しいのです。当たり前のことなのに、顔の形や風俗や宗教が違

 うだけで勘違いしている場合が多いようです。日本人は特にその傾向が強いかもしれま

せん。

 例えば宗教。パキスタンはイスラムの国ですが、一部突出した急進派に目を奪われて誤

解もあると思いますが、普通の人ははそんなことはありません。日本人に宗教心がなさ過

ぎるので、礼拝している姿が奇異に見えるかもしれませんが、実際には、敬虔な姿勢にむ

しろ頭が下がる思いがします。一日に五回も礼拝するなんて聞いただけで、大抵の日本人

はそれを素直に受け入れられないでしょう。一日五回の礼拝にしても、ケースバイケース

でいろいろなやり方があるのですが、イスラムのモスクや集会場で礼拝している姿をここ

ぞとばかりにシャッターを切るのは、やはり珍しいからでしょう。
 

 日本人は、西欧のキリスト教徒が熱心に教会に行くのをみて、むし

ろ憧れにさえ思うくせに、イスラムなど後進国の人たちが礼拝する姿を見て、キリスト教

のそれと同じように見ないことは日本人の不徳の至りだと思います。中世ヨーロッパのキ

リスト教建築を見てうーんバロック調だなぁ、とか云々言うくせに、イスラムの古いモス

クにはあまり近づきません。

 イスラム教徒もキリスト教徒も、いずれも宗教心に変わりはなく、宗教心のない日本人

こそ奇異なのだと思います。
 
 キリスト教をファッションとしてしか捉えていないのです。明治以来の西洋かぶれの名

残でしょうか。

 とにもかくにもやっとのことでシャングラ峠に到着。そこからスワート渓谷を見下ろし

ながらしばし一服。傍らに峠のレストラン(写真)が有りました。丁度昼時。レストラン

は、運転手などでごった返していました。素足で立て膝をして素手で食べているのも見慣

れた光景です。

そのレストランで買った5ルピーの焼きたてのナンはこれまで食べたナンの観念をすっか

り変えてしまいました、その塩味の効いた熱々のナンの美味しさは最高でした。

 パキスタン・シャングラ峠のレストランにて  

 (写真) 上から

      落石で道が塞がれてブルドーザー出動

      ガス欠で道を塞いでいるトラック

      シャングラ峠のレストランにて

      腰に拳銃の私設ガードマン
   

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 パキスタンが騒がしくなっています

 27日に自爆テロがありました。警官7名を含む13人が死亡、70人以上が

負傷しました。

 この前、ラル・マスジードで籠城事件がありましたが、このすぐ近くのようです。

このモスクは赤いモスクと呼ばれていましたが、事件後には薄いベージュ色に塗り替えら

れていました。しかし、過激派によってまたまた元の赤い色に塗り替えられました。

 ムシャラフ大統領のアメリカ寄り政策が、反感を買っているようです。

 イスラム教徒は、キリスト教徒が嫌いです。そしてなによりアメリカが嫌いです。

 なぜなんでしょうか。

 日本はキリスト教国ではありませんが、アメリカ一色の国です。ですからアメリカから

見た世界観と同じで反イスラム的です。日本人にとっては、イスラム教は身近でないので

なおさら反イスラム的思考をしてしまいます。

しかしこのような考え方は、どこかおかしい、間違っているんじゃないかと思えます。

アメリカのやっていること、言ってること、すべてにおいて身勝手すぎます。

 実際にパキスタンに足を踏み入れますと、一般の人々は明るく陽気で、とても親切で

す。憎悪はアメリカが植え付けているのです。アメリカが身勝手すぎるからです。

 アメリカのこととなるとやはりみんな反米です。核保有問題についても、核軍縮をいう

ならアメリカはなぜ自ら核を捨てないのか。自分だけは例外で、アメリカが認めた国だけ

がなぜ核を持つことができるのか、という答えがかえってきます。

 これは、京都議定書にアメリカが反対している図式と同じで、自分よがりなアメリカ

を如実にあらわしています。

 世界一の二酸化炭素排出国アメリカが環境問題を否定していて、それに対して世界の誰

もがアメリカに何も言えない、ということがすべてを物語っています。

 日本人は何も考えていません。アメリカに守られているから今はいいですが、いつまで

も続くものではありません。日本人はイスラムをおかしいと批判する前に、もっとアメリ

カについて知るべきです。

 アメリカを嫌いで言うのではありません。日本人が呑気すぎると思うからです。

写真 上から


    ・ペシャワール「マハバット・カーン・モスク」でコーランを学ぶ子供たち
    ・同上
    ・イスラマバード「シャーファイサルモスク」10万人収容。
    ・市内のトラック。パキスタンを象徴するトラックの飾り
    ・ペシヤワール「キサ・カワニ・バザール」の迷路。金細工店が多い。

    

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 パミール高原の登りが延々と続いていたとき、突然大きな湖が現れました。
 湖の向こうには7546mのムスターグアタ山と7719mのコングール山が鮮やかにそびえています。
 ここが夢に見たカラクリ湖。
 カラクリ湖に降り立つと少し息は苦しい。
 肌寒い薄雲の隙間から白い雪山を仰ぎ見ました。
 湖畔では、少数民族のキルギス族が馬にまたがって悠然としています。 

 中国とパキスタンを結ぶ中パ公路も、ここからあとわずかでクンジュラーヴ峠です。
 シルクロードに夢見る人たちが一度は越えてみたい聖地です。
 空気が薄く、ちょつとふらっと目眩がします。
 万年雪を被った山々に囲まれて冷たい風が神秘的です。
 そこには、中国とパキスタンの国境を示す白い石碑が建っているだけです。
 ついに来たんだ、という感慨に浸って身震いしました。

 5000mに近い峠の向こうはパキスタン、いわゆるカラコルムハイウエイを下ります。
 その途中には、地球上に残された唯一の桃源郷と言われるフンザがあり、ギルギット、ガンダーラを経てイスラマバードまでの道が続いています。

 中国側からクンジュラヴ峠付近までは、意外なほど穏やかで丸い景色です。
 草原が続き山羊や牛が放牧されていて、途中少数民族がにこやかに迎えてくれました。
 ところが、峠をひとたび越えると突然道路は嶮しく、断崖絶壁の悪路に緊張が走ります。千仞の谷のあいだ、いつ落ちてくるかわからない岩石に挟まれて砂塵をあげながら走ります。
 どう見てもニュートンの力学に反しているとしか思えない巨岩があちこちの斜面にぶら下がっていて、事実道路脇には落石痕が至る所にあります。一月前には、日本人を乗せた車に直撃して気の毒なことになったとの報道があったところです。
深い谷をのぞき込みながらとった昼食の時、言いようのない大きな静けさの中で窒息しそうです。
 空がわずかにしか見えないこの山を越えて行った多くの求道者たちの苦難を自分の足の下にしっかりと感じました。この道を歩いて越えるなどとは気が遠くなります。
 
 クンジュラーヴ峠からだいぶ下ったところにパキスタンの国境税関がありました。
 中国の国境の人民軍は、いかにも尊大で威圧的な検問でしたが、ここパキスタンはおおらかなものです。中国ではどうしてそんなに権力を振りかざすのか、都市部の警察官などもみなそうですが理解できません。民主主義のない共産党の国ですから官憲が強いのでしょう。

 日本にはない高い山々の形には絶句してしまいます。この街道には、山と空とわずかな草木しかありません。あとは何もありません。
 
 さまざまな情報が、騒音のようにとり囲んでいる日常とはほど遠く、それがなんとも爽快です。騒音から解放された快感です。押しつけがましい情報の洪水の中で右往左往している日常が恥ずかしくなってしまいます。
 中国側のカシュガルからパキスタンのイスラマバードまでの数千キロメートルに及ぶカラコルムハイウェイは様々なメタファーに泳ぐ街道です。
 この旅では、魂が入浴しメタファーの回復がはかれるのを実感しました。
  
(写真)
上  ・  クンジュラーヴへの道
中上 ・  クンジュラーヴへの道
中  ・  カラクリ湖で水を飲む筆者
中下 ・  湖畔の少数民族
下  ・  クンジュラーブ峠国境の標識(パキスタン側から)

クンジュラーヴ峠(パキスタン側から)

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