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嵐の使者〜STORM BRINGER

イメージ 1

とかく評判の悪いこのアルバム、実はPUPLEの全キャリアを通じて唯一のクレジットがある。
それだけでも、十分な価値のレコードだ。

                "Blackmore-Coverdale"


前作「紫の炎」で見事なイメージチェンジに成功したPURPLEが放ったMARK靴梁萋鹵董

しかし発売以降とにかく評判が悪かった。
「リッチーは好きだけどこのアルバムだけはちょっと…」いう意見も数多いだろう。
だいたいジャケットからして暗雲を予感させるような構図だし。。
その次にセンターレーベルを見て、あれ?と思ったのは、それまでの彼らの楽曲で見られ
たようなメンバー全員のクレジットではなくなっていたことだった。

アルバムを手にしてみて、バンドは崩壊するんじゃないか。。。といういやな予感、まさに
嵐の予感がよぎったものだった。

中身についても、やれ楽曲がソウルっぽいだのリッチーのプレイに覇気がないだの、そりゃ
もう散々。
当時非難した自称「第二期PURPLEの信奉者」たちは、そののちこぞってRAINBOWを持ち上げ、
ジョン・ロードとパープルのマネジメントを非難した。

しかし、当時から何人かの評論家も指摘していたとおり、実はこのアルバムこそが真にMARK
が目指したハードロックの真髄に迫っていて、ソングライターならびにプレイヤーとしての
メンバーの力量、二人のヴォーカリストの個性や実力をも存分に発揮している。

イアンのドラムは相変わらず健在。
PURPLEサウンドの要はなんといってもこのドラミング。
日本盤ライナーにはジミヘンとのセッションにも触れているが、ぜひ聴いてみたかった。

ジョン・ロードもリッチーが控えめな分、今までにもましてクラヴィネットやムーグ、ア
ープなどシンセを駆使して分厚い音圧で曲の屋台骨を支えている。余談だが、この時代のア
ナログシンセをいまだに弾いている私としては、DX7やLA音源以降のデジタルシンセなど子供
のおもちゃ以下、とても聞くに堪えないのだ。
ロックミュージックにおける、キーボードプレイヤーの、ギタリストやドラマーに比べて
存在意義の弱さをいまだにあらわしている。

で、リッチー。
どの曲でもリッチー節は相変わらずなのだが、大多数のファンにはアルバム「In Rock」で
脳髄を直撃してくれた音の歪みが少なく、それが気に入らなかったのだろう。
「黒羊」くらいレコーディングしてあげてもよかったのに。PURPLEの連中ったら、オリジナ
ルのQUATERMASSに印税が入ることを嫌ったとか(^^;
しかし、ここで聴かれる「Hold On」のギターソロや「Holy Man」のアルペジオなどは絶品
といっていい。
このあたりの匂いはBLACKMORE'S NIGHTあたりまで受け継がれていると思うんだけれど、どう
でしょう?mawakaさん(^^

サウンド面でもっとも注目すべきは二人のヴォーカリスト。
グレンの黒っぽさにはますます磨きがかかり、前述「Holy Man」の歌唱などはスティービー・
ワンダーのこぶしを彷彿とさせる。
かたや「自分はシンガーとして雇われた」と主張するデヴィッドは、ヴォーカルパートをグレン
と分け合うことにかなり不満が高じてきていたようだった。
それでも、R&Bを聴いて育った彼のフィーリングは、ファンキー風味のグレンのそれとも微妙に
違っており、「Love dont mean a thing」「You Can't Do It Right」などはいかにもMARK靴
いった味わいのある曲。
また「High ball shooter」におけるヴォーカルでのスリリングな掛け合いや「The Gypsy」で
聴けるこの二人のハーモニーも絶妙の響きで迫る。


しかしこのレコードの一番のハイライトは、
もうきっと二度と見ることのない"Blackmore-Coverdale"のクレジット。
デヴィッドもリッチーもその後長きに渡ってプレイすることになる名曲「Soldier Of Fortune」
が虚空にこだまする・・・

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閉じる コメント(9)

CDの棚にありました^^;聴かなくちゃ(笑)

2006/1/27(金) 午後 2:55 ★MAY★ 返信する

Mayさん、先日のCome Taste〜もそうでしたけど、Purpleもほとんど押さえてらっしゃいますね(^^ Come Tasteも近々アップの予定です(^^

2006/1/27(金) 午後 3:03 ♪らぶゆめ♪ 返信する

mawakaさん、私もブログで出会う方々からヒントをいただいてしばらく忘れていた在庫の旧譜をよく引っ張り出しています。最近はBLACKMORE'S NIGHTに再燃しそうです(^^

2006/1/28(土) 午前 7:42 ♪らぶゆめ♪ 返信する

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私はこのアルバムが世間で言われるほど内容が悪いアルバムだとは思いません。かなりヒューズやデビカバの個性がでていますけど、楽曲自体は悪くないと思いますね。問題はこのアルバムに対しての思いがどのくらい注がれたかだと思いますよ。リッチー自身も嫌いなアルバムに上げていますが(「ファイヤーボール」「紫の肖像」も)、自分たちの作品が愛せないっていうのが信じられませんね。

2006/1/28(土) 午前 8:22 SGT 返信する

S.G.Tさん、ほんとにそのとおりですね。このアルバムの酷評を気に病んだジョン・ロードは一時解散まで決意するのですから。ファンだから何でも好きというわけではないですが、このアルバムは大好きです。

2006/1/28(土) 午前 10:04 ♪らぶゆめ♪ 返信する

思い出しました(^^ゞこの記事がきっかけでこのアルバム聴いたんです。そしたらグレン・ヒューズのヴォーカルが気になりだして、気がついたらはまってました(笑)デビカバもソウルフルだけどヒューズとはまた違うソウルフルさですよね。デビカバの方がセクシー♪(^^ゞヒューズの良さもわかって「Come Taste the Band」を聴くとまた違って聴こえるから不思議です♪

2006/9/6(水) 午後 0:52 ★MAY★ 返信する

うーん、なるほど。ヒューズのよさを理解して聴くとさらに深みが増す・・・さすがですね。ここのところ初期のWHITESNAKEを聴きなおしてますけど、彼自身のブルーズのルーツが見えてくるようです。CD時代で一つ一つの作品の印象が希薄になりがちですが、何度も聴き込める音楽はいいですね。

2006/9/6(水) 午後 0:55 ♪らぶゆめ♪ 返信する

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「Soldier Of Fortune」は名曲ですよ。動の「BURN」に対して静の
「Soldier Of Fortune」、アンプラグドもよかったですね。地味なんで、バンドでも私以外は乗り気ではありませんでした。

2009/4/8(水) 午前 0:16 - 返信する

Soldier Of Fortuneはホントに素晴らしいですね。イアン・ペイスは一度しか叩かないぞとダダをこねたらしいですが(^^;Blackmore-Coverdaleのクレジット、ホントに落涙しそうです。

2009/4/11(土) 午前 7:17 ♪らぶゆめ♪ 返信する

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