鼻歌を歌いながら


男は喋り続けた。 友人の話や、自分の事、面白おかしく話している男を眺めながら、〝 ああ、こいつは自殺とか、考えたことなどないだろうな・・・" と感じながら、片方では鼻歌を歌いながら、電車に飛び込む男の姿を思い浮かべていた。

男の状況と、自分の感性が完全に交わらないと知りつつ 〝 線と線が交差しないことが、二人にとっての 良い間隔なのではないか ″ とも考え始めていた。

種類の違う人間同士の会話は、どちらかが拒絶しない限り、ほどほど続いていく。


これでいい、本当に聞き出した内容は別のところにあるのだから・・・  今は男の話に耳を傾けよう。

 そして


「足の付け根にしこりがあるんだ。」 と男は言った。  私は黙っていた。  男は続けて、「子供の頃からずっとあるんだよ。  ずっとだ・・・」  

「中学生の時、水道の蛇口にホースを繋ごうとした。 その時勢いで蛇口に手を当ててしまって、血だらけ・・・ そういうのやらかした事ある?」

男が何を言いたいのか分からなかった。  同情されたいのか・・・・

手を怪我した件は別として、「足の付け根のしこり」は気になる。  気にはなっても、10年以上そのままなのであろう・・・  

こういう不毛な会話は、ある意味イラつく。  男の言葉の裏側を考えてくださいよ・・・って事なのか・・・・


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