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残暑お見舞い申し上げます。まだまだ暑い日は続くようですが皆さん、如何お過ごしでしょうか。今回は落語の記事を書きます。 今回紹介する落語は少し時期が遅いかも知れませんが夏に相応しい噺、「船弁慶」です。 あらすじ 夏の暑い時分のお噺。
喜六が家で一人で留守番していると友達の清八が「我か俺かの友達で大川に船遊びに行こう」と誘われる。 一人三円の割前と聞くと迷いながらも清水の舞台に飛び降りるつもりで行かないと喜六は言い出す。 それを聞いた清八は喜六の事を散々侮辱するが、良く理由を聞くといつも人の金で奢ってもらっているので芸妓や舞妓は喜六と呼ばず「弁慶さん、弁慶さん」と呼ぶ。中には弁慶をひっくり返して「ケベンさん」と呼ぶ人もいるという。これでは三円の割前が死に金に成るという喜六。 清八はもし、「弁慶さん」等と呼ばれたら喜六の割前は俺が出すと言って 喜六を連れ出そうとするが、その時に帰って来たのが喜六の女房であるお松さん。このお松さん、「雷のお松」や「雀のお松」と近所でも評判の女。 声を聞くなり二人は驚くが、清八が何とかお松を説得して二人は大川で向かう。 大川へ向かう途中に喜六が 「お松が焼き豆腐を買ってくるように言われて家を出たものの,こともあろうに一度目は葱、二度目は蒟蒻と二度も違うものを買ってしまう。喜六はもう一度買いに行こうとするがお松は猫撫で声で「ああ、御苦労はん。ちょっとあんさんに話あるよってこっちおいはなれ。」と言うなり喜六を引っ立てると井戸端に引きずって行く。怖がってしまった喜六は「なにするねん。」と叫ぶが、お松は怒り心頭。 「何いうてねん。人がちょっと甘い顔したらつけ上がりくさって、ど性骨入れ替えてるんじゃ。」と井戸の水を頭からザボ…。喜六が「嬶、冷たいわい!」というと、「冷たいンならこないたる。こっち来さらせ。」今度は縁側に引きずっていかれ、大量のお灸をすえられて「熱いわい!」「熱いならこないしたる!」と、また井戸水…。これを何度も繰り返され、熱いと冷たいで焼き豆腐を思い出した」という話をすると流石の清八も驚き、全く関係無い氷屋までついてくる始末。 そうこうしている間に二人は大川に到着。喜六と清八は遊山船に乗り込む。周囲の人が喜六の事を「弁慶」と言おうとするが、清八が口止めしたためとりあえず清八が喜六の割前を払う事は無い。芸妓や舞妓と飲めや歌えの大騒ぎで喜六も上機嫌。
一方のお松は近所のお上さんと一緒に難波橋に夕涼みにやってくる。 すると、あるお上さんが喜六と清八が船遊びをしているのを見つける。 騙された事を知ったお松は早速喜六達の船へ。 「あんた!ここで何をしてはんねん」とお松が大きな声を出した瞬間、喜六はギクリとするが友達の手前もあるし、何せ酒が入っているのでお松をドンと突くとお松さんは川の中へドボン。 幸い水は腰程の深さしか無いがお松は髪はザンバラ。顔は真っ青。 丁度流れて来た竹を持つと「そもそもーこれーはー、平知盛ー幽霊なり…」と狂い出す。 周囲が呆然とする中、芸者から手ぬぐいを借りると、それで数珠を作って祈り出す。 「その時喜六は少しも騒がず、数珠をさらさら押し揉んで。東方大威徳・・・」と「船弁慶」の知盛と弁慶の俄を始める。 これを橋の上でみていたある二人組。「もうし、あれ何だすねん。喧嘩でもやってんのかいな。」 「知らんのかいな。弁慶やってんのが幇間。川ン中立ってのが仲居でんな。『船弁慶』の俄やってのや。こら褒めたらなあきまへんで。」
「ああ、そうでっか。ようよう、川の知盛はんも秀逸なら、船の上の弁慶はんも秀逸。よう!よう!船の上の弁慶はん!弁慶はん!」
それを聞いた喜六は「何ィ!弁慶やと。今日は三分の割り前じゃい!」 この噺は上方種で東京で演じられることは殆どありません。 古くは五代目の笑福亭松鶴の得意ネタで最近では五代目桂文枝、二代目桂枝雀などが得意としていました。 今でも色々な噺家さんが手掛けています。 如何だったでしょうか。もっと速く紹介するべきでしたが遅くなってしまいました。 余りこのブログで夏の噺を紹介出来ていませんが今後も色々と落語の記事を書いていきたいと思いますのでお楽しみに。 それでは、皆さんさようなら。 |
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2012年08月24日
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