研修講師『期待される管理者となるために』

「部下をパートナーとして職場目標を達成しよう!」

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 こんにちは。

 私たちの話し言葉は音声によって伝達される。家庭生活は別として<音調・語調>が社会生活におけるコミュニケーションでは重要な働きをします。
 たとえば、「彼はいい話をしているんだろうけど、なぜかあの暗〜い声を聞いていると 虫唾(むしず)が走るんだよナ」と、折角の話が聞き手にマイナスイメージを与えることはあるものです。したがって、話は音声を無視してその効果を上げることは、思いのほか難しいものです。

 「文は人なり」というが「声も人なり」です。言葉よりもその人の音声によって、性格・健康状態・気分・年齢・教養など色々なものが分かるから怖いのです。そのため、初めての人に電話をかけた場合でも、その声で相手の人柄をつかむ手がかりを得られることもあります。

 勘の鋭い視力障害者は音声で素早く人の心を読み取るそうです。アメリカの会社での人事部採用担当者にとっては、声が面接上の重要な人物評価の物差しになるという。ネット社会でも私たちの声紋スペクトロは、指紋と同じくらいに貴重な身元確認の手段となっていると言えましょう。

 人に<好感を与える声>というのは、単に綺麗な声、清らかな声というのではありません。その人の個性を生かした声です。愛情や気品、清潔さや勇気そして暖かさのにじみ出てくる声を指します。人柄の良さが他人に好意を抱かせるように、その人の声が他人を楽しませ、親しませ、安らぎと信頼を与えるのです。
 たとえば、電話セールスでの気どった声や作り声は聞いていてゾーッとすることがある。その人の育った生活環境まで分かるような気さえします。

 説得の天才であった釈迦は、どの程度事実かは知りませんが、観音経の記載によると大変人相の立派な人であったらしい。その上、八面玲瓏(れいろう)というから余程変化に富んだ麗しい声の持ち主であったのでしょう。

 小島正次郎の「円朝」という小説の中に次のようなことが書かれている。円朝というのは明治の頃名人と言われた三遊亭園朝のことです。円朝は低い声でシンミリと聞かす語り口の人だったという。それでも当時としてはさしもに広い浪速座の隅々までよく声が通ったそうだ。これには座方は勿論のこと弟子たちも舌をまいて驚いたという話が残っています。

 それにつけても思い出すのは六代目尾上菊五郎の話です。おそらく体調不良だったこともあったのでしょう。六代目尾上菊五郎の声が客席の真ん中から後ろには聞こえなかったということです。
そのことが話題になった時志賀直哉さんが、「あれはねー、六代目の声の工夫が足りなかったんだと思うネ。それが証拠にはいつかシャリアピンが来た時、僕は大阪の中央公会堂で聞いたが、あのボルガの舟歌の最後なんか菊五郎の声よりズーッと小さな声で歌うんだろう。それなのにあの広い公会堂の後ろの方までチャンと聞こえたものだ」

 では、間もなく終業時刻です。今日もお仕事お疲れ様でした。ありがとうございました。

 「人を判断するには、人相・手相と同じように声相がある」 (亀井 勝一郎)


■ 話し方研修講師 『人材教育研究所』 (ブログ寺子屋『ラッキー』)

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