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先日都内で行われた、陰山氏の講演会に参加してきた。 氏は教育再生会議の有識者として参加していて、第2次答申の内容をふまえた話になった。 他の委員は、学力低下回復のためには六日制の復活を前提として、やれ教員の資質向上とか 教員の給与が高すぎるとか、いろいろ言っているという。 そうとは言い切れないといろいろなデータを見せて反論したという。 例えば、教員は毎日平均2時間の残業をしている現状で六日制にしたら、勤務時間がさらに 伸びる懸念があるし、世の中週休2日制が進んでいる中なぜ教員のみ六日働かないといけないか 理由がない。 また、給与の抑制について、教育予算は対GDPが先進国中最低、その大部分が人件費に なっているのにそれを減らしたら、発展途上国以下に落ち込む。視察に行った北京の小学校 には、先生1人1台のPCとプリンタとそれに接続した拡大投影機が設置されていて、校内が LANが配備されているのに、日本ではそうした設備を持っている所がほとんどなく、未だに Win95しか入ってない所もあり、先生が身銭を切ってXP搭載のPCを買って外とやり取り していることもよく見かける。 また、生徒のPCの利用もいちいち鍵を開けて利用することがほとんどで、フリーに使わせない。 これで、さらに給与を下げたら、新しい動きがあっても研修しようということが、気持ちの上でも 金銭面でもになれない、現場は身動きが取れなくなるという。 そういう中で、いろいろ不祥事がおきて、とてもやりにくかったともおっしゃられた。 先生が児童の成績や個人情報の入ったメモリースティックをなくしたとか。 (これだって学校にVistaといかなくてもXPのPCが1人1台あれば済んだかも知れない。) HP上に変な画像を載せて裁判にかかっている人とか。 (これは教育予算をどういじっても無理) その後、例の世界史の未履修問題を挙げた。 「これははっきり言って、教育課程の問題だ」と。 実際に中学の教科書を投影して、中学で学習する国は、アメリカ大陸代表のアメリカとアジア 代表の中国かインド、ヨーロッパ代表のフランスか、イギリスかくらいしかなく、 たったの3カ国しか学んでいない。 その人がいきなり世界史を教えられても覚えきれないと指摘した。 しかも、フランスについては、著名な科学者、芸術家、女優(カトリーヌドヌーヴ)を取り上げ、 フランスの文化として食文化をあげ、スープやデザートといった英語になったフランス語もあり、 日本にもフランス語のメニュ−があるという、たった1ページしかなかったという。 それじゃまずヨーロッパにいくつの国があるかすら、わからないよね。 ヨーロッパ内だけ見たって、ラテン諸国と、ゲルマン系諸国との違いとかあるよ。 宗教上の違い、カトリックの人とプロテスタントの人とかイスラムの人とか、これじゃ理解でき ないよね。 それ以外にもいろいろあるけど、けっこう頑張って「5日制を主として」という文言を取り入れた 答申にしたということであった。役に立たない教育課程とか6,7項目を最後に挙げて終了となった。 ことごとく「だよね。」ってことばかりだったけれど、自分たちで改革できることをやらないと
外野から改革されてしまいかねない状況にあることを認識させられた一日だった。 |
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