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健太郎と光は 新幹線の中に居た。光は 外を見て 健太郎は 新聞を読んでいた。 改めて我が子が注目のまとだというのが 実感された。ざわざわとしていて女子高校生達は わざと何回も通ったりしていた。これじゃ アイドルじゃないかと健太郎は 苦笑していた。しかも女性ばかりではなく、男性にも人気なのか しきりと男性達が 光の方に通る度目をやるのが見えた。 光はその様子に気づいていないように外を見ていた。頭の中で色々な考えが浮かんでいた。 天地家と海神家の事もそうだが、雅次郎の残した事業そしてブレイン達の事。 何よりも健太郎が 気がかりだった。また辛い思いをさせるのじゃないかと・・・。 天地家には 海神真一と妻 未幸 そして部下達が 客室で待っていた。 睨みあいだったが、寅之助と真一は 目を見張りながらも 自分の孫が来る喜びをかみしめていた。 寅之助にとっては、どの孫よりも存在が大きかった。それは 長男健太郎の子供だからなのかあのなぞめいた不思議な魅力なのかは分からなかったが。 真一にとっては 幸の忘れ形見で唯一の孫だったために余計に大事に思えたのかも知れない。 きっと幸も生きていれば きっとあの子の事を誇りに思うだろう。 ただ子供らしくないところが気になった。それに自分のせいだと言っていたが、もし産んだ時に難産だったため死にいたってしまったなら仕方ない事だろう。 それとも健太郎が冷たくあったったのだろうか・・・いや健太郎は そんな男じゃない。天地一家に生まれていなければ 真一も認めるぐらい立派な男だ。 ふっと空気がとまった感じがした。寅之助と真一は 顔を見合わせて微笑んだ。それを見て静香と未幸は 不思議な顔をしていたが、「失礼します」の声にはっとした。柳、山路そしてそこにいた部下の者達全員がふすまの方を見た。 そこには 健太郎と斜め後ろに 光が 居た。何度見ても見事な青年だと皆思っていた。 未幸は 幸を見るかの思いで見ていた。それに気がつき、 光は会釈をした。 「まあ 入りなさい」と寅之助が 言うと一礼して健太郎 続いて光が入ってきた。 何度見ても健太郎も光も 凛としていて 涼やかでそれでいて どこか影のあるような感じを受けるが、美しかった。 お茶とお茶菓子が 出てきて 食べだしたが、 未幸と健太郎と光は 少しお茶を飲むだけだった。 その様子を柳と若者が 気づいた。やはり緊張するのだろうか。光とそう年が変わらない若者 成瀬は まじまじと光を見ていた。男色では ないのだが、妙に光の事は気になった。毎日「俺はホモじゃない」と光に逢ってからいい続けていた。現に他の兄貴分や弟分には何も感じない・・・ 寅之助と真一が 色々と質問をしてきたが、光は言葉少なげに答えた。静香も訊きたい事が山ほどあったが、この子を眺めているだけでほっとするので あえて訊かなかった。健太郎に喋りかけていて光の反応を見ていた。優しい目でこちらを見る光に 静香も未幸も感激していた。 寅之助と真一や部下達は 面白くない。光がまともに答えてくれるどころか 目が冷たかったからである。 食事にと誘われたが、勉強を理由に光だけ帰った。 健太郎は 食事をしながら 「申し訳ありません。片親で育ったせいか 愛想がなくって・・・」と謝った。 「しょうがないわよ。母親なしで育てばそうなってしまうのでしょう。それに思春期の男の子だから仕方ないわよね。」とおっとりと静香がいい、未幸も頷いた。 健太郎は ちょっと複雑な顔をしていた。 「幸の死と関係あるのかね?」と真一が 訊いた。 少し 伏せ目がちに 「はい。」と答えた。 「自分のせいだと言っていたが、産まれる時に難産だったんだろ? それは 誰のせいでもない。元々幸は心臓が弱かったのだから」と続ける真一に 健太郎は 堪えきれなくなったのか 立ち上がり「ちょっとすみません」と席を外した。 その様子を怪訝そうに顔を見合わせていた。 マンションでは、話合いが 行われていた。必要な道具や設備を検討している5人。これだけ設備が整っているならそれ程必要はないが、パソコンは アップデートしないといけないだろう。ノートパソコンにデーター処理室も必要だ。動く手段も普通にしないと怪しまれるため、考えないといけない。今まで使っていたバイクを改造するかと皆で話し合った。愛着もあったし、それぞれのコードネームとカラーがあって一発で分かるようになっていたためである。車も必要となってくるだろう。それにおおぴらに 監視カメラがあっても困る。 着々と準備は 進んでいった。後は 看板をかかげるだけであった・・・・
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物語(自作小説)
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何が始まるのだろう。相馬龍は静かにこの物語に・・読みに入って行く。
流さんが記事をUPして時は5ヶ月過ぎていた。
2008/3/3(月) 午後 11:18
照れます^^A;;ヾ
相さんのようにとても素敵な小説を書かれている方に読んで頂けると光栄な分少し恥ずかしい気もします。l
2008/3/4(火) 午後 5:51