流風月海

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物語2 (自作小説 恋愛物)

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忙しい時は、直ぐに時間が経つというけれど まるでこの一ヶ月 時計が止まったように とてもゆっくりと進んだ気がします。

毎日 龍吾が、祖母に逢いに来ては 話をしていたようです。そして何度か私を訪ねてきましたが、祖父の部下達に追い返されてしまったようです。

父は 父で祖父と交渉しているようですし、祖母は祖母で 祖父と龍吾との結婚を薦めているようです。

でもきっと祖父は 心変わりはしないでしょう。そして私も。

もう一週間であちらへ行かなければいけません。

この数日 祖母の生徒さん達に 結婚の事を訊かれました。そして後悔は しないのかと。知らない人と結婚するのは 平気なのかとか。普段はそんなことを訊かない方々ですが、きっと心配してくれたのでしょう。やり残した事はないのかと。

後悔はしていないし、知らない人と言っても小さい頃から決められていた相手ですし、不思議ですが 前から知っているような気はするのです。確かにその人の全てを知っているとかでは ないですし、写真も学生の頃のを頂いたのでそれをいつもこの日記にはさんでいます。平気かと訊かれると別に平気です。いつも一人だった理由ですから これでやっと自分の家族が出来るんだと思えば・・・。

ただやり残した事はないのかと言われると 沢山やってみたかった事はあります。ある程度色々な経験をしたものの 恋は 初恋ぐらいですし、デートというのも龍吾以外とは した事がないし、仕事も本当の意味では 社会に出て仕事はしていません。なので会社勤めとかは 分かりません。父の秘書を暫くしていましたが、それは少し違う気がします。本当の意味で働いたとは言えないと思っています。一度でいいから自分で稼ぐという事をしてみたかったと思います。

これからは、家事や旦那様や家を守っていく事が私の務めとなるでしょう。
政略結婚や見合い結婚をされている人達は沢山世の中にいますし、祖父もそして父もそうでしたが それが当たり前だと思ってきたのですが・・・・


茶色の表紙の日記を愛は 閉め家族の写真を見た。母がまるで「大丈夫よ」と笑っていてくれているようだった。

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