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それぞれが、進学をし 忙しい日々を送っていた。 光も某大学に入学をし 授業を沢山取っていたが、それは分からないようにしていた。 夕方になると5人がマンションに集まり 大体の報告を済ませ そしてそれぞれが家に戻る。 光は、一旦家に帰り 父の仕事を手伝ってから 夕食を済ませ部屋に入り勉強をしてからそっと夜中に抜け出していた。事業のための下調べをしていた。 そうとも知らないブレイン達、健太郎に天地と海神一家は 光が余り顔を出さないのが面白くなかった。 最初の一週間が過ぎ、殆どの教科をクリアした光は 試験を受けていた。 その頃 ブレインも医者の試験を受け そして検事になるための試験を受けていた。 ボクサーは、体育の教師の資格に向けて勉強をしていて ダーツは 芸術を学びはじめた。 ボンは、ブレインが 医者の試験と検事の試験を受けると聞いて 自分も資格を持っておいた方がいいかと音楽の試験を受けていた。 普通だったら受けれないような試験を五人は見事にクリアしていた。それは 彼らの能力のせいもあったかも知れない。若くしてそれ程の資格を取れるのは まれであろう。 それぞれが お互いの行動が 分かっていたものの 光だけが 分からない ブレイン達は苛立ちを隠せなかった。逢っても沈黙でただ話しを聞いているだけで自らは話さない。これで本当にやっていけるのだろうかという不安がはじめてブレインの中でうずまきはじめた。それまでには そうゆう気持ちはなかった。元々余計な事を言わない 詮索しない光をそのまま受け入れていたが、さすがに事業をはじめようとなった時には ブレインもそこまで秘密にされると仲間としてやっていく自信がなくなりはじめていた。ブレインにしては 珍しかった。試験や色々な事がいっぺんにきたので戸惑っているのかも知れない、疲れているのかも知れないといい聞かせていた。法律の勉強をした後は経済学を学ぼうと思っていた。事業を始めるなら誰かが会計をしないといけないだろう。だが、ふと光は全て自分でやるつもりなのかという考えが頭をよぎった。 ダーツも同じような思いを抱いていた。ボクサーは、光が何をしているか分からないため イライラとしていたが、ボンは 特には考えていなかった。ただ皆で何かを始める事の楽しさでワクワクしていた。 光はそれぞれの気持ちがわかっていたが、自分自身も迷っていた。誘ったものを彼らを自分のために危険にさらしてもいいのかと。簡単な事業ではないし、たかが 16歳 17歳の子供達。遊びではない。それに・・・。母の写真を眺めていた。また母と同じ目に逢う人達が出てこないとは限らない。今度こそは守る自信はあるものの・・・。 その様子を健太郎は 見ていた。珍しく光の部屋が開いていたのである。滅多に開けっ放しにする事がなく初めて光の部屋を見た気がした。そして母の写真を見ながら目の辺りがキラキラしている光も。 ふっと気配を感じたかのように光は すっと奥へと入っていた。そしてドアが自然にしまった。 健太郎は、ドアの前で考えていた。やはり あの事件の責任を一番強く感じているのは あの子だと改めて様子を見て思った。自分が思っていた以上に傷ついている事もそしてそれで人を遠ざけている事も。これ以上自分のせいで犠牲者は出したくないのだろう。 その時、電話が鳴った。健太郎は 電話を取るため一階へと降りていった。
その姿を 光が 見ているとも知らずに・・・・。 |
物語(自作小説)
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