流風月海

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物語2 (自作小説 恋愛物)

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とうとう明日となりました。緊張していないと言ったら嘘になります。見知らぬ土地、見知らぬ人、文化や習慣に言葉は習ったとしても住んでみないと分からない事も沢山あります。
果たして 私はおじい様の願いを叶えて償えるのでしょうか・・・。

私がおじい様の言いなりになっていると龍吾に叱られますが、言いなりになっているのではなく 小さい頃から決まった事だったので別に疑問も持っていないし、おじい様の気持ちそしてあちらのおじい様の気持ちや約束が私にはとてもとてもすばらしい事に感じたのです。

確かに見ず知らずの者同士が結婚してうまくいくかというのは、分かりません。
愛情が沸くとも・・・でも情は次第についてくるものだと信じています。

スーツケースに必要なものをつめて明日の準備をしていた。なるべく日本の物を持っていくのはやめようと思っていた。少しの服類、化粧品、靴、鞄、後は勉強道具にこの日記・・・忘れるところであった一番の宝物のビー玉も。これを見ると元気が出る。この中に入ってしまいたいぐらい。そうしたら何も感じず自由でいれるかな〜なんて・・・。ゆがんでしまうかしら。

着物は、正装で嫁入り道具に入っているため必要ないと判断した。なるべくあちらの生活に慣れるためにも余分な物は持っていかないと決めてはいるものをせっかく皆様から貰ったものをおいていくのも忍びなかった。箱につめ、銀行のセーフティボックスに預けるつもりにしていた。

結婚と言っても明日行って相手が、私の事を気に入らなければ戻ってきてお父さんの決めた御曹司と結婚するだけだから・・・。

ペンをとめた。皮肉だな〜と思っていた。小さい頃から人形扱いでそれに慣れていたつもりで明日からはいくらお嫁に行くと言っても自由の身になる。この海道からは 開放される。その日をずっと待ち望んでいたはずなのにまるで ひかれていたレールがふっととまってしまったような感覚に襲われた。

この先何が待っているのだろう・・・・。また家に縛り付けられてしまうのだろうか。また自分を出せないまま人の思う海道 愛として生きていかないといけないのだろうか・・・

「私はなんのためにこの世に生を受けたのでしょう」と書かれた文字が 日記に残っていた。

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