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だいぶ春らしい暖かい日が多くなって来ました。
 
昨年行ったフィレンツェ話もだいぶ尾を引いてしまいました。
そろそろおわりにしなければ・・・
 
ルネサンスを代表する芸術家達が造った<ダヴィデ像>の話です。
 
 
ドナテッロのダヴィデ像(パジェッロ美術館)
イメージ 1

ドナテッロは、20代からフィレンツェの教会装飾をリードし80年ほどの生涯で100点以上の彫刻を残した。
ブロンズ、大理石、木など多彩な素材を用いた作品群には写実性と理想主義が見事にマッチしている。
古代イスラエルの若き英雄象った等身大のダヴィデ
ブロンズ特有の滑らかな光沢と優美で典雅な姿態
ルネサンスの代表作。
 
hime感想
とにかく、戦士とはとても思えない。柔らかい皮膚感(ブロンズでこの柔らかさを出す技術は素晴らしい)。
かすかに微笑むお顔から漂うものは
“血”“争い”からは程遠い穏やかで平和な表情。。。見ていてとても心安らかになる像でした。
ダヴィデが巨人ゴリアテを倒した後の安堵の表情なのか・・・?
しなやかな腰のラインなのは観音像を彷彿させる。。。
・・・・とにかく色っぽいのですぅ。
 
ミケランジェロのダビデ像(アカデミア美術館)
イメージ 2

高さ4.1m古代以来千年以上も作られなかった大理石による巨像です。
全裸であることも公共空間に置かれる像としては画期的。
巨人、ゴリアテを倒すべく投石器ひとつを頼りに身構えるダヴィデは、強烈なオーラを発している。
顔、おそろしいほどの憤怒と凶暴は、フィレンツェのテリビリタの象徴でもある。
戦いのエネルギーが溢れている。
 
**テリビリタ
形容詞ならテリービレ、英語のテリブルにあたる。
恐ろしさ、凄まじさという意味。
ヴァザーリがミケランジェロの芸術について述べる時しばしば使いました。
作品が秘める超人的なパワー。
迫力を指してのことですが・・・
歯止めのきかない凶暴なエネルギーの発散といったニュアンスもこめられている。
テリビリタはミケランジェロのみならず、フィレンツェ美術を語る際に欠かせない重要なキーワードになっています。
**
 
hime感想
前回見て(3年前)ここに感想を書いたのですが・・・
とにかく、この像の材質が石なのだという事はとても思えない。
血管に血が通っているのが見えるほどの臨場感を持つことが出来る像でした。
あの有名なミケランジェロが造ったのだから・・・素晴らしいのではなく。。。
そう・・・
もう・・・
圧倒的な存在感。インパクトを見る側の与える像でした。
目の中には炎のような物が見え全身に闘志がみなぎっています。
ドナテッロのダヴィデとはあまりに違うのでビックリです。

ヴェロッキオのダヴィデ像(パッジェロ美術館)
イメージ 3

少年時代のレオナルド・ダヴィンチをモデルにしたと伝えられる。
機敏な少年戦士の姿が印象的。
 
hime感想
香りで表現するなら・・・
ドナテッロのダヴィデはローズ(甘美系)
ヴェロッキオのダヴィデはレモングラス(爽やか系)
ミケランジェロの完璧にパワーを感じ的を封じ込めてしまうであろうダヴィデとは違って
ちょっと・・・はかなさを感じる。。。
凛々しいというよりは、初々しさを感じるダヴィデ像でした。
 
 
<三人三様のダヴィデ像>
彫刻の題材となることが多いダヴィデ
ゴリアテという悪を退治する姿。。。
ミケランジェロの圧倒的なパワーを感じるダヴィデ像があまりにも有名なのだけれど
今回は、前々から美術書などで注目していたドナテッロのダヴィデ像と若い時のダ・ヴィンチの姿をモデルにしたというヴェロッキオのダヴィデ像を見ることが出来てとてもよかった。
聖書の中の有名なお話(日本人にはあまりに馴染みがないけれど・・・)の人物をどう表現するか・・・
作家によってこうも変わるのかーー。。。っと驚いたものでした。
この2つの作品が展示されているパッジェロ美術館はウフィッツィ美術館の近くにあるこじんまりした美術館。
あまりにも有名な美術館が多くあるフィレンツェの中、人気もなく・・・静かにゆったりとした時間を過ごすことが出来た事もとても有意義だった
 
**写真はパンフレットの写真をスキャンしました
 
 
 

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