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さて。
なにをどうやってみても、マツオカ家滞在のメヒコ・ウルルン滞在記は今日が最後。
明日は早朝発の便なので、深夜にここを出なければならない。
明日の朝の光をこのベッドから感じることはない。(感傷的やなぁ)
ベッドの上で、寝たんだか寝てないんだか、でもわりと気分しゃっきりと、ストレッチとかしてみたり。
廊下ではバスルームからでてきたマツオカが「うぉ〜〜」とか言いながら。寝過ごしたんか?
キッチンでFugo de papa especial飲みながらママと今日のお買い物の打ち合わせ。
9時ジャストに、やる気満々のママと弟子っぽい私はメルカドに。
日本を出る際に成田で両替した5万円は、ものすごいたくさん残ってる・・・大して使ってなかった。
ので、メルカド内でちょっと高くてもいい品物を買おう(それでも日本円で考えたらたいしたことはない)と、$100紙幣をごっつり小銭入れに押し込む。
(旅先では日常の財布は持ち歩きません。いつも、インド製ぞうさんの小銭入れにインドの小さい鈴つけたものに、毎日必要な+αのお金を入れて)。
ママとポツリポツリおしゃべりしながら。
メモをみながら、必要なのはアレとコレと、ソレと・・・
ママの頭の中では迷路の解読図が出来上がっているらしく、ごちゃつくメルカド内を
「スタスタッ=3」(マンガでよく見るアレですね、腕足まっすぐでスタスタスタスタ===3)とすすむ。
どこの(といっても、この街とTaxcoしかしらないけど)メルカドも、雑貨や野菜、果物、穀物、香辛料の店は路上、肉・魚類の店は共同ビルの中、と分かれているみたい。
初日のメルカド探検ではこの「共同ビル」は見なかった。というか、気づかなかった。
そこまで入り込まなかった。
でも今回は師匠ママの後をついて私もズンガズンガ。
この場で売りながら肉を解体したり、氷が解けるのか、ビルの内部は水浸し。
この店と隣の店の境もちょっとわからない。店は大体2〜3m幅で、商品をテーブルにならべて、そのむこうにおねえちゃんやにいちゃんや、おっさんおばはんが切り盛りしている。
嬉しいのが、お肉屋さん。
「ひき肉が欲しい」というと、「このあたりのお肉を何百g、細く挽いて」と、消費者安心システム。
日本でこうできるお店って、今すごく少ないよね〜。
だから、スーパーなどでは古い肉を挽いたものを中に、新鮮な赤いひき肉をその上に、ってごまかせちゃう。
ここはそうはいかん。主婦の厳しい目が光るのだ。
ブタの脂肪分すくない、ぷりっぷりしたロース部分が挽いてもらって1kgで$25(確か)=270円くらいか。
やす!
ママがお財布とりだした。
「だめ。今日は私の役目。みんなにご飯つくるの。だから買うのも私の仕事。ママは私にここでのお買い物の仕方を教えてくれればいいの。Mi Maestra.」
ママも納得した。うんうん、じゃあ、着いてきなさい。
チキンは・・・一体丸々が何十羽もほいほい積まれているし、「頭だけ!」「足だけ!」コーナーもある。
胸肉×2、と頼んだら、日本では「胸肉2枚(1羽分」だけど、ここでは「2羽分(4枚)」出された。
皮が黄色い。日本で皮の黄色い鶏肉は「イッチャッて」るでしょ、でもここは肉がピンクでこちらもぷりぷり、新鮮な「剥きたて」の証拠、そういう種類らしい。
2羽分の胸肉は肋骨ごと、包まれる。いくらだったか忘れた。
肉屋一帯を過ぎると今度は魚屋一帯。
ここは内陸(海までは一番近くても5時間くらい山道?飛ばさないと着かない)なので、魚は冷凍か、生なら淡水魚。淡水魚で(鯉みたいな馬鹿でかいやつ)てんぷらはちょっとな・・・
そして、魚の横に、裸にされたカエルちゃん・・・ま、どっちかといえばそっちかな。鶏肉屋さんにあってもいいかもしれないけど。
海老は、メキシコ湾で取れたものが冷凍でやってくる。
頭付きか、頭なしか。
大きさが4〜5種類に分かれてて、きっちりと冷えた巨大バットに山盛り。
一番大きくて、てんぷらにしたらよかんべ〜と思うものを、丁寧に選びながら、ママと50匹、数えて袋に入れる。これが1kg/$98 (1100円くらいか)、50匹で$110。
ここでは高級な部類でしょう。
野菜は、共同ビルから離れ、大通りを渡った青空市場と、その横の2階建て1階部分開放店舗に買いに行く。ママなじみの商品に信頼のある店に行く。それでも、品物によって店を変えるママはすごい。
インゲンは、余分な枝の部分を店先でプチプチ外して袋に入れる(アメリカのスーパーでグラム売りしてる際に身に付けた技。食べない部分を買うのはもったいない)。
ズッキーニのホビットサイズ、ピーマン。いくらだったか忘れた。
ママが店のおばちゃんと話している。そりゃそうだ、数十年来のなじみの客が、見たこともないアジア人女子連れてきているんだもん。その会話が聞こえる。
「うちの娘よ。東京から来たの。そうそう、医者の子のね。」
・・・・・・・・号泣です。まじ、号泣です。
買い物しながら店先で泣き出しそうな頭のおかしなニホンジンです。
(誤解しないでください、義理娘、とは言ってませんし、医者の「嫁」とも言ってません・・・言っていただけるように世の中うまく行かないかな〜〜)
そうか、子供が多いし大きくなったから名前より「何をしてる息子」と言ったほうがわかるのか。
すごいぞ。そりゃそうだよな、一家から医者出したんだもん、自慢の息子だよな。
お店のおっちゃんは、なんだかアジア顔。
「おれはよ〜、日本語は知らね〜けど、マンダリンはちっとは知ってるぜ。あ、あと韓国語もな。オレ、韓国系なんだよ」
あああ、そうか、だからか。ども〜。
今度はチレ屋さん。
私の、自分用に、Guajillosを購入したくて、ママお奨めのお店に。
Guajillosを600gつめてもらう。すごい量だし、店内にはそのほかにも大小長短さまざまなチレがあって、鼻腔の奥に重甘いチレの香りが染み込んで来る。
600gって結構な量よ。乾燥してるチレだから、どうでしょうか、両腕に抱える、くらいの量。
これで$25。ひ〜〜〜〜 もうあたしここに住む。
日本でネットで1kg=12,000円っすよ・・・
(だんだん、自分の買い物記録が間違っているんじゃないかと思い始めました。)
さて、昼食用の買い物はこれで一段落。
「会社のお土産用にお菓子を買いたい」と、私が考えていたのはそこらへんのスナックとか怪しいチレ入りキャンディとかの類。しかし、正統派メヒカノのママが私を連れて行ったのは、地元の伝統菓子のお店。日本で言うところの和菓子屋さん。どの街にも一軒はあるでしょ「伊勢屋」さんって。あんな感じ。
とりどりの激甘そうなお菓子は、地元特産の乳製品やフルーツを使ったもので、「2〜3週間は持つわよ」とのこと。ココナッツと糖蜜?の黄色い塊とか。イチゴミルクの固めたヤツとか、マンゴー入りミルクの固めたヤツとか。だいたい一個が$7。このメルカドでコレがコノ値段というのはけっこう高級でしょう。箱にガシガシつめてもらう。
店先で、子供たちがすっごいキラキラなまなざしでお菓子を眺めてるのが印象的。(ストリートチルドレンじゃなくて、買い物のママについてきた一般的な子供たち。)
スーパーなお菓子とか、合成バリバリのチープ菓子と違って、やっぱりおいしいんだろうな。見つめ方が違う。今度行ったらそういう顔も写真に撮りたい。撮らせて〜。
Myレジ袋もパンパンになり、お菓子の箱と両手に下げて家に帰る。
帰り道、ママとまたおしゃべり。日本の買い物事情や物価や、私も実家ではおかんとこうして買い物にいくんだ、とかそういう「普通の」会話。
おいおいおいおいおいおい、「普通の会話」してるぜ、あたし!!
4日前はSí, No, Buenoくらいしか言えなかったのに、ママと話してる!(当然だが文法のマチガイなどは一切無視。)
ナントカ、ヤットコドッコイだけど話してるよ〜〜〜〜〜!
(調理編に続く)
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