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久しぶりに良い映画を観た。ちょっと嬉しい。いや、とっても嬉しい。
隠退し、それぞれの事情を抱えた年配のイギリス人が余生を過ごすためにインドに渡る。
嘗て愛した人に再び巡り会うために。もう一度恋をするために。もう一度生きるために。
けれど、到着したホテルは、ネットの写真と異なり、朽ち果てようとしている。それでもオーナーの青年はホテルを再生しようと頑張る。
ほこりだらけの部屋。洗面所は水漏れし、ドアは壊れている。
少年時代をインドで過ごし、ある男性を愛し、彼を愛し続けたおっちゃん。人生の最後に彼に再び会うためにインドへきた。
退職金を娘のビジネスに投資し、先行き不透明な夫婦。
夫を亡くし、単身インドへやってきた老婦人。
再び恋をしたいと願う、男女それぞれ。
手術のためにインドへやって来た老婦人。
ホテルを閉めて息子を連れ帰ろうとする母親。
インドの厳しい差別社会で失うまいと懸命なホテルのオーナーとその恋人
人々の思いが交錯する。
人が人を大切に思うということが愛ならば、誰かを愛するのに年齢は関係ない。
何かを始めようと願い、一歩を踏み出す勇気があるならば、遅すぎるということはないのだ。
青年がいう。
父親はこのホテルに夢を見た。成功はしなかったかもしれない。けれど、夢を見ないと何も始まらない。成功は一晩では勝ち得ない。
そしてこれがこの映画の中で一番好きなせりふである。
Everything will be all right at the end. if it is not, because it is not yet the end.
最終的にはすべて上手くいくさ。今上手く行ってないのはまだ終わりじゃないからだ。
そう、私の人生もまだAll rightではない。まだ、終わっていないもの。
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