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江戸では有名なお豆腐料理のお店である。連れて行っていただいた。
私の育ったところは大変豆腐で有名なところである。なかなか勇気千両である。
まぁ最近胃の調子の悪い私の事を考えて連れてくださったのだからありがたいことである。
さて、冷奴。私の育った町では絹ごしで頂く。けれど、出てきたのは私たちが木綿と呼ぶお豆腐であった。
ところ変われば品変わる。ですね。
あんかけ豆腐、ごま豆腐、冷奴、白和え、本当にお豆腐尽くしである。ベジタリアンの人には良いかもしれない。
「ひろうす」というのがある。江戸ではがんもどきというのかな?ただ、私のいう「ひろうす」は百合根や銀杏、キクラゲ、ひじき、ごまなど具だくさんで全然違う。試しに一つ頼んでみた。やっぱ銀杏は入っていたけどね。ちょっと違いました。
東京はお豆腐屋さんが少ない。私の育った町はもはや一町内に一軒とはいかないけれど、まだ2町か3町内には一軒はある。そして、今でもお昼と夕方にラッパを鳴らしながら売りに来てくれる。
笹の雪は掛っている額が大変素晴らしかった。煙草は玄関先でしか吸えないので、吸いに出ると下足番のおじさんがちゃんといる。少しお話し相手になって頂いた。
なかなか興味深かった。
今は、こんなお店は少ない。豆腐だと思うと高い気もするけれど、雰囲気や額の眺め賃だと思えばそんなものなのかもしれない。
これから夏に向けて胃が疲れる季節でもある。さっぱりとお豆腐に舌鼓を打って、古の風情を楽しんではいかが?
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