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久しぶりに劇場に足を運んだ。
私はニコールキッドマンが好きである。
彼女は、「ムーラン・ルージュ」で大きく花開いと思う。
故に、ようやくアカデミー賞を取ったときは、嬉しかった。

さて、これは、ハリウッドの女優がヨーロッパの旧家に嫁いだ話である。
日本人というかアジア人は、アメリカびいきというか、アメリカを過大評価しているように思える。
日本は敗戦国だからな。
が、ヨーロッパへ行くと、案外アメリカ人というのは見下されていることが多いのである。
それは、やはり移民の国で歴史がないということに起因しているのかもしれない。
アメリカには貴族はいない。グレースケリーの父親は煉瓦職人からたたき上げ、一財をなしたという。
成金である。故に、グレースはアメリカ人であることと、出自が貴族でないことと、女優であったことなど、色々の偏見にさらされながら公国に嫁いだのである。

王も王妃も皇太子も皇太子妃も、生まれながらになれるのではない。生きていく過程で、そうあるようになっていくのだ。

グレースは、モナコで生きる決意をする。その瞬間に、彼女は扉を押したのだと思う。
そこから旧家の歴史やしきたりを学び、得、その土地で、その人々とともに生きるために、歩き始める。

これは、日本の皇太子妃さんに見てほしいと思う。
グレースはたった一人で、まさに孤軍奮闘であった。
が、日本の皇室には先達がおられる。その「お大変」をご一身に背負われ、道を拓かれた方がある。そして、その道に続かんとされる方もある。グレースよりはずっと恵まれている。

時々特別番組がある。陛下や皇后様に手を振る人々は、ただ彼らがその立場にいるということで振っているのではない。
そのお心の在り方に敬意を表しているのである。

その立場に立った時、人々に親しまれ愛されるべく、その立場を選んだ人々はたゆまぬ努力の道を歩くのである。
残念ながら、期待していたほどファッショナブルではなかったが、なかなか良い映画でした。


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