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双望会での収穫、いろいろありましたが、自分の望遠鏡で見えたもの。
今回は北アメリカ星雲です。 CAPRI-80EDはEWV32mmアイピースと組み合わせると17倍という低倍率が得られます。 この時、実視界は5°。小型の双眼鏡なみです。 当初、先入観からか、ORPじゃあるまいし御園の空では北アメリカは無理だろうと思っていたのですが、機材紹介時にトバヤマさんが50mmのファインダーBINOで北アメリカが見えたとおっしゃってましたので、これは!と思い、トライしてみました。 フィルターはUHC(笠井のスーパーネビュラフィルター)を装着し、デネブ方面へ筒を向けます。 慣れぬ倒立ファインダー(普段、Ninjaでは正立を使用)と天頂ミラーの裏像に惑わされましたが、無事導入。 正直、こんなにちゃんと見えるとは思いませんでした。 Ninja320での最低倍率はパラコアを併用すると52倍程度。実視界も1.6°程度なので、北アメリカはいつもメキシコ湾のあたりがズームアップされているだけで全体像は捕らえられません。 さらに驚いたのは、北アメリカ横のペリカン星雲も観えてしまったことです。 ペリカンを眼視で確認できたのは、ORPでアダンの実さんのFUJINONで見せてもらって以来、2回目です。 御園の空って、以外とすごいのですね。一説によると、われらが観望地のひとつであるTNGと同等かちょっと落ちるくらいとのこと。 また、自分の望遠鏡での観望ではないのですが、やおきさんの8cm William OpticsのZenith Star 80 EDII APOで覗かせてもらったバラ星雲も見事でした。 これもNinja320ではかろうじて全体を捕らえることはできるのですが、今回はバックに冬の天の川を控えたバラ星雲を見ることができました。 このバラ星雲が双望会で観た最後の天体だっと思います。 空の条件がよければ小口径でも観るものは本当にたくさんありますね。 その13につづく |
2011双望会
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今回は屈折を持ち込むということもあり、二重星について少々事前に調査しましたので、その内容をほんの少しだけですが紹介いたします。
CAPRI-80ED 大森さん撮影
まあ、調査をしたといっても、たまたまSKY & TELESCOPE誌に秋の二重星という記事が出ていたので、その記事の抜粋といったほうがよいでしょう。 ベテラン天文ファンであれば、よくご存知の対象かと思います。 二重星観望は2日目。日没からの天気は雲が多く、観望対象に筒を向けようとすると雲にじゃまされ、、という一進一退の攻防が続きました。 こちらがSKY & TELESCOPE 9月号に掲載されていた、「秋の二重星」一覧です。 いるか座γ 離角は9.0秒角(NSOGには9.6秒と記載)。黄色と緑の二重星とのことですが、緑、というのはちょっとわかりづらいです。 いるか座γのすぐ近くには、Σ2725という二重星がいるようですが、こちらは残念ながら、確認できませんでした、というより、確認し忘れました。 アンドロメダ座γ これは有名ですね。アルマクです。 離角は9.5秒角(NSOGは9.8秒と記載)。黄色と青緑の二重星です。アルビレオの離角を縮めたような感じですね。 みずがめ座ζ 三ツ矢の真ん中の星です。 離角は2.2秒しかなく、明るさは4.3等、4.5等と同じような明るさの上、色も黄色、黄色と、離角のわりに分離しくにい対象だと思います。 CAPRI-80で観たときも、倍率を上げないと分離しているかどうかわからずの状態でした。 倍率を170倍に上げると分離しているのがはっきりとわかります。 口径80mmの分解能理論値は1.45秒角で、2.2秒角の二重星は、分離できて当然ですが、60mmになるとどうなのでしょう? 60mmの分解能理論値は1.93秒ですので、みずがめ座ζはかなりきわどいところになります。 さっそくCivetさん、DJさんの60mmアクロマートF20の古スコで見比べたところ、なんと楽々と分離しています。アクロ古スコ、恐るべしですね。 それとも1.93秒角分離可能に対し、2.2秒角というのはまだまだ楽勝で分離できる離角なのでしょうか。 同じ60mm F20ということで、しっかりと同じ赤道儀に同架されている2本です。 こんな楽しみ方もいろいろな機材が一同に集まる双望会ならではです。 それにしても屈折での恒星の見え方はさすがです。明るい星もカチッと点状になり、短焦点ドブのように滲むことがありません。 新たな楽しみ方を発見してしまいました。 その12につづく |
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今年の双望会はNinja320とCAPRI-80EDを持ち込みましたが、自分の望遠鏡はCAPRIメイン、あとは人の筒を覗かせてもらうことが圧倒的に多かったのですが、Ninjaで観た数少ない天体がこれです。
いわずと知れた馬頭星雲。 いまどき馬頭星雲はそれほど珍しい天体ではありませんが、今回は馬頭観望に関して、ようやくテストができたものがあります。 馬頭星雲は非常に淡い対象ゆえ、空の暗さ、透明度も高いレベルを求められますが、更に、アイピースも最近流行の超広視野のレンズ枚数が多いものよりも、昔ながらの単純なレンズ構成のもののほうが、抜けがよく淡い天体まで良く見えるようです。 まさに馬頭を観るだけに入手したのが、エルフレ25mmです。 エルフレ25mmはNinja320で馬頭を見るのにちょうど良い見掛け視界となります。 馬頭星雲を観望するには、Hβフィルターがほぼ必須となりますが、私の場合、所有しているHβはAstronomik製の2インチサイズですので、アメリカンサイズのエルフレ25mmですと、当然、アメリカン(31.7mm)→2インチアダプターを介し、その先端にHβフィルターをねじ込むことになります。 アメリカンサイズアイピースのバレルは一般的に銀色に輝いていますので、アダプターにエルフレを差し込んだ場合、アイピースのバレルにおいて光が反射し、迷光が発生するのではないか、というご意見をいただきました。 そのご意見に基づき、製作されたものがこれです。 アイピースバレル先端に取り付ける、つや消しの黒いリングです。これは、さゆさんに作成いただきました。材質は紙をベースとしたものです。 更に、エルフレをアダプターにいっぱいまで差し込むと、フィルター面までバレルの先端が突き出すので、下手をするとフィルター表面を傷つける可能性があります。 それを防止するために、またまたさゆさんに作成いただいたのがこのリング。 渋いですね〜。 さて、この迷光防止リングの効果ですが、結論から言うと、双望会開催地の御園の空においては、明確な違いが認められました。 今までにないほど、はっきりと馬頭の存在が把握できました。 馬頭の見え方は、観望地の空のコンディション、また私の目が”馬頭慣れ”してきた影響もあるかと思いますが、今回の結果には非常に満足しています。 さゆさん、迷光防止リングをいただいてから半年以上が経ちますが、ようやく効果確認ができました。 ありがとうございました。 その11につづく |
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今回の双望会での一番の大口径といえば、やおきさんの56cm(22inch)ドブです。
56cmと大口径のわりに、F3.3と筒が短いため、Ninja500よりもだいぶ小さく見えます。 機材の詳細については、大森さんのブログをご覧になってください(私はちゃんとした写真撮ってなかったです。。)。 この大きさで自動導入、自動追尾です。輸送費も含めた総額がいくらであったかは置いておいて、非常に観望者にやさしいドブですね。 さて、このドブで観たもの、印象が大きかったものを2つ紹介いたします。 1日目はなんといってもNGC40でした。 NGC40とは、ケフェウス座の惑星状星雲で、大きさは60秒角×40秒角くらい、明るさは10.5等級(DS Browserの記載)です。 DS Browserの写真だとこんな感じ。 10.5等級と明るいせいか、全体がオーバー露出でつぶれてしまっている感じです。 The Night Sky Observers' Guideにおいても、目立つ中心星がある、くらいの記載で、特別目を引くものはありません。 NGC40はドブでの導入がちょっと難しく、普段あまり観ない対象ですね。 ちなみに、1,001 Celestial Wonders to See Before You DieにはNGC40についての記載はないようです。 DEEP-SKY WONDERSには、p262と264に記載がありますが、導入方法には詳述があるものの、見え方については、NSOGと記載内容は大きくは変わりません。 さて、やおきさんの56cmドブ、Starmaster 22 SFXでNGC40がどのように見えたかですが、ひとことで言うと、惑星状星雲というよりは、銀河のように見えました。 中心星が明るく、これが銀河の中心核にように見え、その周りのガスの濃淡がはっきりとわかり、これが銀河の腕のように見えた、というわけです。 この写真の見え方が一番近いでしょうかね。 もちろん、赤い色はわかりませんでしたが。 Starmaster22で観たもの、つづいては同じく惑星状星雲の"Jones 1"です。 これは2日目の夜に、Rつさんの導き、というか紹介でみせてもらったものです。 Jones 1という名前は今まで聞いたことがなかったのですが、DEEP-SKY WONDERSにはしっかり掲載されていました。いや〜、Sue Frenchのマイナー度、恐るべしです。 DEEP-SKY WONDERSによると、Jones1のIDはPN G104.2-29.6であり、明るさは12.1等級、大きさは5.3分角とのこと。 明るさこそ12.1等級ですが、かなりの大きさに広がっているので、Ninja320だとちょっと厳しいかもしれません。 56cmですら、くっきり、はっきりという見え方ではなかったですから。 最初、56cmの視野でもはっきりと存在を確認できませんでした。 やおきさんにどのような形に見えますか?と尋ねたところ、ものすごい例えをしており、妙に納得してしまいました。 なんの形に例えたか、については、もちろんここに記載することはできません。 ちなみにStarmap ProでJones 1を探すときは、「その他」→「検索@」をタップし、天体ID欄に、PN G104.2-29.6と入力し、サーチをかければ位置情報をStarmap Proにダウンロードすることができます。 ダウンロードした後は、このような画面になり、右の青丸をタップしてやると、以下の画面になり、ここで「計画」をタップすれば、観望計画リストに掲載され、「目印」をタップすると、星図の中に、位置が示されます。 Starmaster22はこの大きさで自動導入、自動追尾に驚きましたが、更に驚いたのが導入時の音の静かさ。これは特筆モノです。 やおきさん、ありがとうございました。 その10へつづく |
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今回の双望会で目立っていたのが、パターゴルフ場に林立していた古スコ軍団です。
こちらはDJさんの機材紹介風景。DJさんの背後には古スコ、古スコ、古スコです。 こちらはワントリックポニーさんのミザール・カイザー型8cm、F15です。 私が天体望遠鏡のカタログを穴があくほど眺めていた1978年ごろ、15万円ジャストであり、CX150同様、当時の私には手の届かない存在でした。 長い微動ハンドル、これでバランスウエイト軸に取り付けるカメラ雲台とサブスコープが同架されるとカタログと同じ仕様になります。 こちらはそらさんのパノップです。私はパノップはリアルタイムで知らないのですが、名器ならぬ迷器なのでしょうか。 アイピースにはスリービーチが。。 こんな看板もぶら下がっていて、茶目っ気たっぷりです。 こちらもカイザー? いいえ、こちらはアストロR-73型です。 カイザーと同じ合焦ハンドル。かっこよすぎます。 見え方も半端じゃあありません。 R-73で見た木星は今回の中でも指折りでした。 口径あるいは望遠鏡価格あたりの見え方に換算するとダントツではないでしょうか。 いずれも40年くらい前の望遠鏡ですが、この頃の小口径望遠鏡は信じられない見え方です。しかもアクロマートです。 まさに日本が一番元気なころの匠の技が凝縮されているのが「古スコ」です。 その9につづく |




