【原題】마더
【公開年】2009
【監督】ポン・ジュノ
【出演】キム・ヘジャ、ウォンビン、チング
【お気に入り度】★★★★☆
【ストーリー】
平和な街で突然起きた猟奇的な殺人事件。その犯人として捕らえられたのはトジュン(ウォンビン)だった。虫をも殺せない息子が殺人などできるはずがない、軽い知能障害を持つから冤罪だと頑なに信じ、真犯人を見つけるべく奔走する母(キム・ヘジャ)。刑事からも弁護士からも街の人からも見放されても、事件の真相に突き進む母にその真実が明らかとなる。
【蚊取犬 談】
壮大な邦題のせいで、母が真実を明らかにして息子を救いだす壮大な母親愛を想像してしまったが、
実はそうではなく、子供のためならこんなに強くもなり、こんなに愚かにもなるという
「母の死闘」ストーリーだった。
そんな「母」を見ながら、考えがぐるぐる変化した。
最初はいくら病気があるからといっても、これは過保護すぎ、
しばらくすると、深い愛情、次は執念、次は弱さ、次は強さ、最後は愚かさ。
こんなにたくさんの感情を持っているのかと思い知らされた。
もともとトジュンはあのように生まれてきて、一人で育てるのがつらかったからなのか、
それとも5歳の時の農薬のせいでああなってしまったのかわからないけれど、
それにしても「馬鹿」でキレるような教えはどうかと思う。
強くあってほしいと願う気持ちは理解できるが、1発殴られたら2発殴り返せ、
復讐しろっというのは度が過ぎてやしないだろうか。
(それが事の発端になってしまったし・・・)
韓国の思想背景も垣間見えた気がする。
障害を持つ人への偏見、貧富の差、情。
日本でも無くはないと思うが、ここまであからさまではないように思う。
そういうところも包み隠さず表現する韓国映画はやはりすごいと思うけれど。
この映画、終わった後もまだ気になってしまう。
刑務所でトジュンが突然思い出した5歳の時の記憶、では、鍼のこともいつかふと
思い出すのだろうか・・・
キム・ヘジャさんはドラマ『宮』で皇后さまを演じていて、
話し方がとても穏やかでのんびりしていた印象を抱いていたので
こうまで「狂気的」な役どころができるとは想像できなかった。
ウォンビンssi。5年ぶりに選んだこの役は難しかったろうなぁと。
特に現場の真相シーン。混乱ぶりが上手だった。
そしてチングssi。『卑劣な街』や『愛なんていらない』など、
ちんぴら役は上手なんだけど、今回の無表情で迫ってくるぞくぞくした感じは圧巻だった。
もっと違う役どころも見てみたい。
個人的には写真館のミソン役チョン・ミソンさんがアヤシイと思っていたが、
最後までいい人だった(笑)
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年明けにこっちでも公開されるから楽しみ♪
見応えありそうね〜
2010/1/1(金) 午後 1:18
すわなぁ、
「母」のすごさを堪能してくださいな。
子供のためなら・・・って、こういう事を言うのねぇ。
2010/1/1(金) 午後 2:26
実は「宮」のラストで(ネタバレになりますが)、ユル親子がいなくなってからのヘジャさま演ずる皇太后の「これで解決して宮に平和が戻った」みたいな展開の台詞(テレ東の吹き替えだから削除部分あって、本当は違う展開なのかも・・・)が怖かったんですよ。「そんなあっさり、でいいのか?」って。水戸黄門じゃないんだから。それもにこやかに言っちゃうから。その時「もしかしたらこの女優さん、すごい怖い役やれるかも」と思っていたら、やっぱりオンマという名のグエムルを演じきりました。。
それに、ウォンビンもチングも良かったですね。私はあの廃品回収のおっさんが気になりました。
2010/1/1(金) 午後 3:24
zoeさん、
水戸黄門・・・ぶはーっはっは。(ヘジャさんの水戸黄門姿想像しちゃったw)
あまりよく覚えてないけど、ノーカット版はそうだったかな?吹き替え版は確かにはしょるから、アヤシイと言えばアヤシイ。
>オンマという名のグエムル
おおー、うまい!ズバリですね。
廃品回収のおっさん、絶対からむとにらんでました
でも、トジュンが燃えたおっさん宅で探しものはちょっとできすぎだよなぁ〜、後の展開のためとはいえ・・・と思っちゃいました
2010/1/2(土) 午前 10:03
強く生きるようにと「馬鹿にされたらやり返せ」という教えが仇となったね。。。
ヘジャさんの鬼気迫る演技に圧倒されまくり、ウォンビンも複雑な役どころを良く頑張ったな〜と。
2010/1/12(火) 午後 10:45
すわなぁ、
自分が守らなくちゃ誰がこの子を・・・という思いがよくでてたと思う。
最後の真犯人とされる人に面会に行った時は苦しかったと思う。
ヘジャさんの演技すごかったわ〜
2010/1/16(土) 午後 8:23
殺人の追憶の監督とあれば観てしまう。いい作品だった。
2010/4/30(金) 午前 11:27
もっさん、
オンマの何とも言えない言動が、ずっしと重かったです。
ポン・ジュノ監督らしい演出の数々もう唸ってしまいました
2010/5/12(水) 午後 9:43
私は、やるせない気持ちになってしまった映画です。
二人の演技にはうならされましたが・・・
2010/6/28(月) 午前 9:44
ぴょるとんさん、
廃品回収のおじさんやお葬式の場、ラストは親の身勝手さが全面にでていて、怖かったな。
2010/7/3(土) 午後 2:58