Aeolian Consort

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ビーバー Sechzehn Sonaten

 ロザリオ・ソナタの名前のほうが有名でしょうか。ご存じの方も多いと思いますがこの曲集は16曲中14曲にスコルダトゥーラという技法が用いられています。つまりヴァイオリンが通常のg-d-a-eの調玄になっていないのに譜面は普通どおりの音と同じに書かれているため、譜面上の音と実際の音が合わないのです。実践ではなく観賞目的の人にとっては誠に不便極まりない。
 なので数年前にKQさんとご隠居から実音譜作成の委嘱を受けました。その時はKQさんが所有していたDenkmäler Tonkunst in Österreich版を使って作りましたが、疑問点だらけで十分に納得がいくものではなかったので仲間内に配るくらいしかできませんでした。ところが最近IMSLPに原典の自筆譜が公開されたおかげできちんとした校訂が可能になりました(嬉しかったのなんの)。早速対校してみると以前作って疑問だったところがほとんど解消してしまいました。つまりDTO版は相当怪しげな、というかいい加減な版だった訳でKQさんに伝えたらかなりへこんでおりました(いくらしたんだろう?)。
 今回はかなり正確な譜面が出来上がったので一般公開することにしました。目的が目的なので原典の忠実な再現はありえないのですが、可能な限り活かしてあります。忠実に再現したものは次の通りです。

1.通奏低音の数字 一部疑問もありますが変えませんでした。
2.小節線 省略されているところがあちこちにありますが全部原典通りです。
3.副題 一応イタリア語で統一されている様子ですがPassagaliaなんて怪しげなものもあります。構わずそのままにしてあります。
4.音価 細かくなると正確に小節に収まらない場合もあるんですが強引に入れてしまいました。

 原典にも疑問点は残りますので何らかの形で書きこんであります。

 詳しく調べたい方はIMSLPへどうぞ http://imslp.org/wiki/Category:Biber,_Heinrich_Ignaz_Franz_von 。自筆譜もDTO版も揃っています。

http://www.geocities.jp/lyrischesuite/gakufu_main.htm#Biber

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