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21日に現役引退を発表したイチロー選手の素晴らしいプレーは何度もBSで見てきました。東京理科大学に勤務していた頃には、午後から出掛けられる日の午前中に感激したプレーを見て、大学に直行したことを思い出します。とくに思い出に残るシーンは、レーザービームと言われた好返球とホームラン性の打球をフェンスによじ登ってキャッチしたことです。インタビューで、質問に対して一呼吸置いてから、自分の言葉で含蓄のある返事をした数々も忘れられません。
多くの素晴らしいプレーの陰には、しっかりした準備がありました。そして、多くの野球ファンに与えたいと思い描いた感動をたくさん見せたのだと思います。このイチロー選手の姿勢を参考にして、66歳の私も、もう少し頑張りたいと思いました。
「ゆとり教育」を見直すこと、答えを当てるだけのマークシート式から答えを導く記述式に日本の教育を動かすこと、それらに向けた活動は活字として残したものだけでも相当あります。しかし私の数学教育活動として、やり残した大きなことがあります。それは、「暗記」で誤魔化して処理するのではなく、「理解」して一歩ずつ学ぶ姿勢を多くの子ども達にもってもらいたいことです。理解の遅い子ども達にはそれに合った指導をしてあげればよい訳で、現在のように理解の遅い子ども達に対しては、「落ちこぼれ」か「暗記」で誤魔化して済ます教育を見直すことです。その改革に向けて動き出さなければ、TIMSS等でも明らかにされている、国際比較でダントツに多い日本の子ども達の「数学嫌い」は改善しないばかりか、少子化時代を踏まえた「技術立国日本の再生」はないと考えます。
4月17日に出版の「%が分からない大学生〜日本の数学教育の致命的欠陥」(光文社新書)は、それに向けた大きな提言をするものです。%が分からなくなった大学生を批判するのではなく、「暗記」で誤魔化してやり過ごしてきた学びの背景にある、日本の教育を正す第一歩にしたい本です。イチロー選手がやり遂げたいと思って実現した大きな成果と比べると、私の夢は非常に小さなものです。しかし、上記の私の夢を現実のものにするために、私も準備をしっかりして努力したいのです。とくに恵まれない子ども達が経済的負担が掛からない形で、「理解」して算数・数学を一歩ずつ学ぶ手助けになることを忘れずに行動するつもりです。目に見える形で年内に行動を起こすつもりです。
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