芳沢光雄ほのぼの日記

自然・動物・鉄道・お酒が好きな数学人

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1110日(金)に東海地方数学教育会で講演
 
 1110日(金曜日)に、東海地方数学教育会 第64回三重大会で講演を行いました(会場は松阪市立第五小学校の体育館、演題は「大切にしたい算数の発想」。対象は、愛知・岐阜・三重の東海三県の小学校・中学校・高等学校の算数・数学教員で、多くの先生方にお集まりいただきましたが、私の講演ということで皇學館大学の学生さんも、わざわざ講演を聞きに会場まで来られたことは大変嬉しく思いました。
 振り返って、愛知、岐阜、三重の三県ではいろいろな思い出がありました。愛知では、県の高校数学研究会、名古屋市や豊田市での研修会、私立学校の研修会などの講演で何回も訪ねました。1996316日に愛知県の私立学校の数学教員の研修会に招かれ、私の人生最初の現場の先生方を対象とする講演となりました。最初の講演ということもあって、正直な気持ちとして下手だったと思います。しかし講演後に先生方皆様と一杯飲みに出掛けに行き、次の2つの話が私の心に強い火をつけたことは確かでした。
愛知県では当時、県立高校の数学教員の新規採用が年に1人とか、0採用に近い状況であったこと。1990年代前半の学習指導要領の改訂時に高校家庭科が男子も必修になり、「数学は不要」ということから高校の数学教員が肩叩きにあって家庭科の免許を急遽取らされ、家庭科の教員に変身させられた事例が日本全国として見るとかなり多くあったこと。しかもテレビニュースでは、数学教員がエプロンを着せられて「これも人生です」と面白おかしく言わされた事例もあったこと。
 岐阜県では、2004131日に岐阜県の小・中・高の合同の研修会で講演しましたが、岐阜大学教育学部を中心にしてよくまとまっていることに驚きました。小・中・高の合同の研修会を積極的に開催している岐阜県や愛媛県などの研修会での講演を通して、小・中・高の合同の意義を次第に理解してきました。それは、算数や数学は一歩ずつ積み重ねる教科なので、小・中・高の教員の交流は、様々な情報交換が行われてとてもプラスになるからです。
三重県では、071226日に「三重県・数学を楽しむ高校生のセミナー」で講演したことが忘れられません。県下の優秀な生徒が積極的に参加したセミナーで、「さすが違うね」というものを痛感したものです。その数年後、講師で授業を担当している同志社大学理工学部数理システム学科での授業が終わると、一人の学生が私の所に駆け寄ってきて「先生、僕を覚えていますか。あの三重県のセミナーに参加した者です。それがきっかけで同志社の数理で学んでいます」と言うのです。こんな素晴らしい再開があるから、出前授業は夢があるのです
今回の松阪での講演では算数を全面的に訴えましたが、結局、算数こそが最も大切、という考えに至ったことが根本にあります。

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