芳沢光雄ほのぼの日記

自然・動物・鉄道・お酒が好きな数学人

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河口湖からの逆さ富士

冬の朝、河口湖が無風状態になると、湖面に波が立たなくなり、富士山が逆の形にくっきり湖面に映し出させるようになります。しかしながら、美しくくっきり映し出される日は1箇月に1回か2回です。
一度はそれを見たいと思っていても、ブラッと訪れただけで、偶然に見える可能性は極めて低いです。
連休を利用して河口湖にブラッと訪れましたが、ある程度は富士山を逆の形に湖面上で見ました。
しかし、絵葉書にあるような美しいものではありません。
1箇月滞在して1日の朝に見えればよいものは、簡単に目にしてはならないものかも知れません。
昔、高校時代の友人で動物写真家の故・星野道夫君が、アラスカの原野で決定的な動物写真を撮るために、2週間も一人でテントの中から写真機を構えてシャッターチャンスをうかがっていたことを思い出します。
本当に一瞬のチャンスを、2週間ずっと待っていることは、普通の人にはできません。
だからこそ、今でも彼の写真には根強い人気があるのでしょう。
星野君は高校生のとき、最初は船でアメリカに渡りました。
河口湖の湖畔を見ていると、43年前に友人達と一緒に彼を見送ったその日を思い出します。

冬の北北海道

今年の正月は各地での豪雪のニュースをよく聞きます。そのようなニュースを聞く度に思い出す旅があります。
私は今から7年ぐらい前、真冬の浜頓別高校で開催された教員研修会に講師として行きました。
稚内までの飛行機が雪のため千歳着になり、札幌から稚内までのJR代金をANAからもらいました。
実は、私の航空券は超割だったので、札幌までは差し引きタダで行ったことになります。
「得をした」と思った私は、札幌でラーメンを食べて、買い物をして稚内までの列車に乗ったところ、列車は首都圏の中央線のラッシュを思い出すようなすし詰め状態でした。道内は雪のため交通網がズタズタで、移動客は列車に集中したからです。どうせ旭川ではガラガラになると思っていたものの、名寄でも座れず、音威子府でやっと座れてフラフラになりました。
その昔の学生時代、青函連絡船で渡って、函館から稚内までの急行「宗谷」で12時間掛けて列車の旅をよくした頃を思い出すと、札幌から音威子府まで4時間も車内で立っていても楽しいものでした。その日は稚内に泊って、翌日早朝のバスで浜頓別に入り、豪雪のなか集まった北北海道の数学の先生方にいろいろな話をして充実の一日を過ごしました。ついつい懇親会で話しこんでしまったことで、帰京のことは忘れていました。
千歳からの変更ができない航空券をもっていたこともあり、音威子府からの列車に飛び乗れば、その飛行機に乗れることが分かり、研修会に参加していた昔のゼミ生が音威子府までの全面雪の道路を飛ばしてくれました。どこが道路の路肩だかさっぱり分からず、あちこちで車が路肩から畑と思われるところに落ちています。元ゼミ生の雪上ドライブテクニックは素晴らしいもので、その昔、雪のオハイオ州で路肩にある看板に車をスリップしてぶつけた私のドライブテクニックとは大違いでした。
ギリギリに音威子府で列車に間に合った私が次に心配したことは、列車が遅れずに札幌に着くかどうか、その一点でした。心配になった私は車掌さんに、「宗谷本線のこの列車は、今日はダイヤ通りに走るかどうか心配です。札幌で数分しか余裕がないもので」とやや迷惑な質問をしてしまいました。その車掌さんは私に「お客さんはどこから来たの。東京からですか」と質問したので、「はい、東京の中央線沿線から来ました」と答えたところ、車掌さんは私に「最近、中央線のダイヤは事故や故障でほぼ毎日のように乱れているそうですね。宗谷本線は中央線と違って雪が降ってもダイヤは正確ですよ。大丈夫です」と笑って答えてくれました。

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