m12ozの日記

お絵描きと粘土遊びで考え感じた文字。

Uomo/人

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17の椎の実。

1.FM-Otto's Baroque.
Handel, Concerto in G major HWV 399./ Musica ad Rhenom.



引き出しの奥角に数年前、貰った椎の実を入れたプラスティクの小箱があった。
甥の長男Kenが校庭で休み時間に拾い集めた大量の椎の実の一部で、17個の実が収まっている。彼の細い指、その爪程の小さな実で、晩秋の驚く程の、昼休み時間を費やし毎日拾い集めた彼の宝物である。
レジ袋から溢れる彼の宝をそっと僕に見せ、笑みをこぼし、「すごいでしょう、ozちゃん ほしいの?」と、大きな澄んだ眼差しで、17の実を数えながら分け貰った椎の実。
僕は棄てる事はない。

Y.

www.Kssj.com
El Farol./ Santana.



僕の携帯はあまり意味をなさない。
先日の自転車での走りから、そのままジャケットの胸ポケットに投げ入れられたままで、数日が過ぎている。先程、思い出し、手にした。
いつもは、文字の無いメールか、言葉の無い留守電がメモリーされてる、Yからの不定期な存在通知である。僕の方も同様のメールを返送する事で数年が過ぎ去っている。文字も言葉も何も無いデジタルな、その「空間」である部分にこそ、僕達の想いを忍ばせる事ができる。
だが、3月10日22時47分、僕が設定した携帯メモ機能の空間に、厳密には言葉に成りえぬ言葉をYは残していた。嗚咽がその定められた空を満たし、その言葉以前の響きと二度の振り絞る呼吸は20秒で断ち切られ、メモリーされていた。
二度再生し、消去した。

今、エスプレッソを飲み、ハイライトを吸っている。
が、三宿のハニービーでストーンズを聴く事も無い。
中目黒のメンフィースは、すでに無い。

Guiter Solo 1, Dead Man./ Neil Young.

SKY-FM. Solo Piano.
Don't Cry for ME, Argentino./ Silvard.



眠りに入る前の方法は幾つかある。
本を読む。Jazzを聞く。かるくグラッパを飲む。TV放送後のチラ付く画面とその心地良い雑音を聞く。道徳的に良くない事を思う。朝起きてからの行動を全て考える等、多くの方法を持っている。
昨夜はごく普通の選択だった。ラジオを聞いた。
「あんどうしょうえき」の名前が八戸在住のリスナーとアナウンサーの間で流れた。「自然直営道」、「直耕」。眠れなかった。眠る前の選択を誤った。
「安藤昌益」江戸時代1703〜62、医者、哲学者。全く知らなかった。
ウイスキーとたばこでも、眠れぬ真夜中を悶々と過ごした。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/hizumi/


Lost Jewels in the Glass./ Spenser Brewer.
The Frontier in Her Eyes./ Brian BecVar.

ベルモンド。

Radio Naples
Figli e` brava gente./ Enzo Caradonna.



南伊出身のベルモンドは友達だ。
何処でどのような事で友人になったのかを憶えていない。彼はミラノ郊外の町、サロンノで本当に小さなシルクスクリーンの工房を持っていた。娘が生まれて数年、その工房で僕はステッカー(肉屋、バール、本屋、レストラン、地方FM局などの広告用で電話番号、住所、店名に色だったり、ちょっとした絵が入る)のデザインナーと刷り師として不定期に働いた。
最低50枚からのステッカーで、全て手造りで(その頃、PCは無かった)、ベルモンドと二人で仕上げたものだ。多分、5000〜6000のデザインをしたのだろう。極貧だった。
昼食は必ず彼の両親の自宅にある、これまた小さな菜園の葡萄棚下で皆とRAI(イタリア国営TV)のニュ−スを見聞きしながら食べ、南訛の言葉が飛び交う中での上品ではないパスタ大盛り、野菜炒めのチャンフォッタ、蛸または鰯のトマト煮等は旨かった。
多分、彼の巨体お母さんがまき散らす笑みが加味されてたのだろう、しかし、旨かった。
カンツォーネ・ナポレターナを聞き、そんな昔を思い出す。
雨降る金曜日だ。

28 Giugno./ Antonio Ottaiano.

www.1.fm
Concerto Palatino ,Sonata Decima Quinta a'3. / Scarani.
Ouchestral Suite No,3 in D Major Bwv 1./Ars Antiqua Austria. / Bach.


中目黒の仕事場から見下ろす右側の位置、目黒川の近くにモスバーガーがあった。
Yは来る時には、僕にミネストローネ、モスバーガー、オニオンフライ。彼女にはフライドポテト、フィッシュバーガー、コーラーを持ち込んだ。僕も頑にモスバーガーのみを食べるが、Yはモスのフィッシュバーガーに強くこだわっていた。
そんな過ぎ去った事を思い出したのは、先日の無目的の自転車での走りで、その時、遠くにモスバーガーのサインを見た事を、今朝になってはっきりと思い出したした。
今でも年に数度、携帯にYの文字と空白のメールが入る事があるが、僕もozの文字を返信する。
その時少し、フィッシュバーガーとYを想う。

Suite E Major - Holzenburg. / Bach.

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