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昭和20年7月、福井市は米軍B29爆撃機による空襲により、焦土と化した。
そして追い打ちをかけるように23年6月、大震災にみまわれる。
建物は壊れ、市内は火の手に包まれ、すべてが灰塵に帰した。
しかしながら、このような災害に見舞われながらも、奇跡的に残った幕末期の建物があるのだ。
市街の喧騒から隔離され、当時の面影を今に残している。
それは福井市の中心にも近い加茂河原に建つ「丹巌洞」という老舗料亭。
町中とは思えないほど鬱蒼とした木々に囲まれ、俗塵を離れた物静かな別天地。
夜のとばりが降りる頃、、、
今宵の宴はこちらにて。
苔むした屋根瓦も歴史を感じさせるが手入れの行き届いた庭もまた起伏に富んでいて見事なのだ。
先日の連休、東京から娘とその相棒が訪れた。
我が家での精一杯のもてなしをと予約したわけで。
門の正面の建物、二階をあがると、、、
まず、今も残る勤皇討幕の志士たちに密議所として使われた部屋などを見せて頂いた。
階段、柱、調度品も当時のままの様で触ると壊れそうなのだ(汗)。
この部屋にまだ志士達の面影が残っているようで、頭の中が想像で膨らむ。
想像よりずっと天井も低く、狭い部屋が3室ほどある。
松平春嶽、橘曙覧、橋本左内、中根雪江その他多数の知名文人や墨客が来遊したという。
また坂本龍馬と由利公正の会見記をはじめ、丹巌洞に寄せての歌など多数保存されているとか。
広い庭園の奥には洞窟があった。
明治、大正時代は「笏谷石」という石材の採掘場ともなっていたという。
大きくくり貫かれた洞窟は、第二次大戦時防空壕としても使用されたそうで、今は↓のような碑がひっそりと。
さて奥のお座敷にて、今夜は貸切。
お料理はさておき、江戸時代の名残を味わえる全体の雰囲気に私達は圧倒された。
そこだけが幕末から歴史が止まったようであり、そこで食事をとるという不思議。
気持ちが高ぶる。
女将さんからこちらを維持するご苦労も聞かせて頂いた。
食事が終わった頃、すっかり周りは夜の闇に包まれて、、、
その辺りからまだ歴史上の方達が見ている気配がして背中がゾクゾクした。
言葉には表現できない体験だった。
隣県の金沢は空襲も震災もなかったから珍しくない建物かもしれない。
しかし、福井で江戸時代の名残を味わえる数少ない場所なのだ。
こちらもまた将来に残してもらいたい宝と思った。 |
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「丹巌洞」って料亭の事だったんですね〜。
昔から両親が「丹巌洞」って名前をよく言ってて、何の事なんだろう〜ってずっと思ってました。
実家に近いのは話を聞いててわかってましたが、趣のある老舗料亭だったんですね。
2011/7/21(木) 午前 7:16
これは素晴らしいです。わざわざにでも訪れたい場所ですね。(遅ればせながら先日は失礼しました。その後ちゃんとお詫びもせずにすみません。)
2011/7/21(木) 午前 8:25
歴史ある場所でお食事をしたことがありません。
大人だな〜って感じました。
2011/7/21(木) 午後 2:31
私ですと・・・
こんなに由緒ある建物で、ご飯。・・・緊張して緊張して、落ち着かなさそうです^^;
建物の維持は、料亭の方だけでされているのですか?
県や国の方の手伝い(補助金など)、無しなのです???
2011/7/21(木) 午後 5:44
こんにちは〜。
私もこの丹巌洞は2度ほど行ったことありますねぇ〜。
確か洞窟もあったように覚えていますが。
でも最初の時、コンパさんがビールを注ごうとしたコップに口紅の跡がくっきりと残っていたことがありましたね。
女将が慌ててコップを替えてくれたのが印象的です(笑)
料理はもちろん美味しかったですけどね。
2011/7/21(木) 午後 5:56 [ 小美(チビ)ちゃん ]
自分が娘さんの相方なら「俺 何処に連れて行かれるんやろ〜〜」とか「生きて帰して貰えますように」と心で思いながら何か有った時の
為に常に非常口は確認して神経張り巡らせて。。。^^
緊張したやろうなぁって思いました^^
2011/7/21(木) 午後 6:27 [ ayuto ]
こ、ここは流石に行った事がありませんw
歴史好きのオッサンでも接待する時に使う場所なのでしょうか?
不景気で料亭も営業し続ける事が大変なのだとは思いますが、何とか日本の文化を継承してもらいたいと思います。
2011/7/21(木) 午後 6:52
ちぃ〜さん、私は中で食事は二度目でしたが
子供達は初めてなので驚いていましたよ。
中の見学だけは勇気がいりそうでしたね。
2011/7/22(金) 午前 0:22
太鼓持さん、先日はびっくりしました(笑)。
この料亭はお座敷にかかる掛軸、屏風などどれをとっても
歴史的価値のあるものばかりでした。
タイムスリップした気分になれますよ。
2011/7/22(金) 午前 0:33
motoさん、そうですね。江戸からの建物ですから。
確かに若い子達だけでは入り難いかもしれないですね。
2011/7/22(金) 午前 0:36
にゃニャンさん、私達もちょっと緊張しましたよ。
まだ中で営業をしているので持ち主の方達だけで維持されている
ようでしたよ。
庭の草取りは女将さん自ららしいです。
2011/7/22(金) 午前 0:39
小美ちゃん、私も二度目でした。
お料理はどこの料亭でも味わえるものですがこの独特の雰囲気は
他には無いものでしょうね。
女将さんはコンパニオンさん達にもお行儀に厳しいと聞きましたが
コップの件は慌てたでしょうね。
2011/7/22(金) 午前 0:44
AYUTOさん、そうそうかなり緊張している顔でしたよ。
私はもうちょっと若者向けのお店と思ったのですがやはり、夫の方が(笑)。
帰るまで緊張したでしょうね(笑)。
2011/7/22(金) 午前 0:48
毒ちゃん、確かに歴史好きの方にはたまりませんね(笑)。
翌日の予約はたしかある医大の方達の同窓会でした。
本当に維持するご苦労は大変と思いますが頑張って欲しいと思いました。
2011/7/22(金) 午前 0:56
むむむ、その場所にたたずんでその時代を思うのもいいですね。
2011/7/23(土) 午前 8:36
こんにちは。
色々と。。。歴史の中心。。。
残してもらい、代々伝えなければ。。。
2011/7/23(土) 午後 4:21
おんだなみさん、密談したという部屋にいた時は
気分は幕末でしたよ。
2011/7/24(日) 午前 0:10
KAZUさん、ホントそうですね。
階段や手摺、部屋など、きしむので心配でしたよ。
個人で維持していることに頭が下がります。
2011/7/24(日) 午前 0:15
こちらの料亭に行ける機会に恵まれるかどうかはわかりませんが、まこと味わい深い処ですね。こちらの界隈の空気の香りと音に包まれてみたいものです。福井にはミレニアムの頃までは何度か行ったのですが、以降は行けてませ〜ん。福井来いッ!←お仕事のハナシね(⌒-⌒)ゞ。
橘曙覧、好きなんですよ〜♪。写真ボケボケですが、トラバ☆。。。噫。
2011/8/1(月) 午後 7:05
歩さん、橘曙覧は福井県人ですら以前は知名度低かったのですよ。
クリントンさんのお陰です(笑)。
まさに時代は幕末、松平春嶽に仕官を依頼されても断ったという生涯極貧を楽しんだ?実に地味な方ですが生き方が潔いですよね。
2011/8/2(火) 午前 0:41