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さて。
洞窟内の珍妙奇天烈な象形物に飽きた頃、ようやく出口に向かった。
洞窟観光の後はお目当てのドラゴンフライである。
「ここがBestだ」
とガイドに促されて待つこと1時間。
蝙蝠はおろか、カブトムシも飛んでこない。
辺りに居合わせた観光客はスゴスゴ退散を始めるではないか。
辺りが暗くなった頃、ガイドが告げた。
「昨日、早い時間に蝙蝠は飛び立ったそして戻ってくるのが遅かった」
「だから、今日はお腹いっぱいで出かけないんだ」
あっ、そう。
ならばしょうがない。早く酒を呑みたいし。
ではこちらも退散しよう。
他の観光客の姿も消えうせ、すっかり真っ暗になった歩道を雨にうたれながらホテルへと向かった。
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