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○あらすじ
16年前、ある島の島民全員が死亡した事件は政府によって隠ぺいされるが、二人の少年が奇跡的に生き延びた。
その一人でエリート銀行員となった結城美智雄の裏の顔は冷酷な殺人鬼で、
神父となった賀来裕太郎は結城を救済しようと苦悩する。
そんな中、16年前の事件の鍵を握る「MW」を手にした結城は世界滅亡をもくろむ。
○感想
手塚治虫原作の漫画の映画化。
最初、「ムウ」というタイトルとあらすじにある「島で起きた事件」という字を見て、
勝手にムー大陸が関係あるちょっとSFチックな内容なのかと思って借りてみたら、
「ムウ」という名前の細菌兵器のことだったので、ちょっと肩透かしを食らいましたよ。
で内容ですが、島民を虐殺した事件を隠蔽した人物と、
その事件を知りながら莫大な金もらって口を閉ざした島民の生き残りを殺して周り、
ついでにムウで世界を滅ぼそうと目論む、て感じのもので、
見所といえば、頭が良く切れる残酷無比な主人公の立ち回りなんですけど、
ちょっといらない演出が多かったですね。
例えば、最初のタイでの導入部分では、ハリウッドのアクション映画でよくある追走劇みたいなシーン。
掴みとしては申し分ないけど、はたしてこの映画にとってふさわしかったのかと考えると、ちょっと微妙です。
頭が切れるということや冷酷なキャラを見せ付けるだけにしても、
ちょっと長かった気もしないでもないです。
印象としては、主人公よりも後を追いかける警視庁のおっさんのキャラ付けがメインみたいに見えましたね。
それから、主人公の相方の神父ですが、彼は存在感がちょっと薄いですね。
いちおうそれなりに登場回数があったり主人公と一緒に行動したりはするんですけど、
キャラクター性のためか、あまりしゃべらないし感情も乏しいので、
重要な役どころではあるんですが、やはり印象が薄いです。
原作は読んでいないので、この映画が悪いのか原作が悪いのかは分かりませんが、
全体的に見て、まとまり感がやや悪いですね。
タイ編もちょっと長かったし、その後の殺人にしろなんにしろ、
いろんな人があっちこっちでいろいろと動きすぎているために、なんかメリハリがない感じです。
もうちょっと敵にしろ味方にしろ、最後に繋がるのではなく、
要所要所に何かの繋がりを見せた方が良かったかと思いました。
この映画は内容はアレですけど、玉木宏のカッコ良さを見る分にはいいかもしれませんね。
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