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自己満足的観劇レポその8、エピローグ。 三者三様のボーイミーツガールの結末。 全部絵で描きたかったのですが、時間的都合で後半は断念致しましたorz 風俗ライター・吉村が舞台上手向けてにカメラを構え何かを撮影している。 一瞬だけ憂いの表情を垣間見せるライター。 女子高生はライターに向き直り言う。 「ねえ、吉村さん。私を撮ってください」 「そりゃまた何で」 「いいから!はい、撮って!」 いつかと同じ台詞。 ただ、そこに写る女子高生の表情はあの時とは全く違う。 ライターは自らの椅子を持ち、舞台裏へと颯爽と退場してゆく。 構成と画力の都合上で省略しましたが、女子高生は自分が座っていた椅子を持って退場しています。 ライターも同じく、4つの椅子の空間で自らが座っていた椅子をしっかりと持って、明日へと向かいます。 時間経過の説明台詞も「桜」の名詞もないのに、ライターが桜を撮影しているというのがわかるのって不思議ですね。 脚本と演出の妙というか。 場所は、高校のグラウンドの隅とか、そういうところをイメージしていました。 その脳内設定とあと画力の都合で椅子が学校のやつになってますが、実際はわりと普通の木製の椅子でした。 "あなたは一人きりで生きているわけじゃない" ライターの孤独を垣間見た女子高生が伝えた想い。 無茶苦茶いいシーンなのですが、「そういうことしたくなったら」のセリフに一瞬だけ 男性が女性の写真を見てしたくなる"そういうこと"…え、ええっ…!? と、ホント一瞬だけ思い違いをしそうになりました。 大丈夫です、ここは5秒程度で復帰しましたよ! ていうか、君ら無茶苦茶萌えるんですが! 絶絶シリーズ次回作があるものなら逆輸入してほしいくらい萌えるんですが! そう…次回作があるものなら…(遠い目) 黒服の男と女子大生が佇んでいる。 服の男に何か言おうとしてやめる女子大生。 振り返った黒服の男も何も言わず、ここに居ない思い人を愛おしむように空の椅子を抱えて、ゆっくりと去っていく。 去っていく黒服の男を見送った女子大生は、客席に向かって顔を上げ、自らの手記を語り出す。 ◆ 「世界は、いつだって不安定で。 この不安定な世界で生きる人々は、誰もが自分の席を探すのに必死で。 私は、居心地のいいお姉ちゃんの席にしがみついて甘えようとしていたのかもしれません。 たとえ誰かの席が空席になったとしても、 私は、そこに座っていた人の想いを忘れたくはない。 その席に座っていた人の、思い出とか、記憶とか、 ひょっとしたら愛だとか。 そういうものを積み重ねて生きていけたら、 そんな素敵なことはないと思うんです。 ―――だから、私は手記を綴ります。 人々の思い出を。 人々の記憶を。」 ◆ 舞台右奥隅にひとつの椅子がぽつんと残されている。 それは4つの椅子の世界で秘書が座っていた椅子。 望む愛を得られずに消えていった一人の男が座っていた空の椅子。 椅子の隣に歩み寄った女子大生は、愛おしむようにそっと座席に手をかけると、ここにいない誰かに語りかけるように呟く。 「だけど今は、少しだけ、あなたのことを―――。」 暗転。 自らの椅子を手に歩き出したライター&女子高生コンビと対照的に、想い人の空席を手に"しばし、たたずむ"女子大生と黒服の男。もう一度歩き出すその時まで、それもまた必要な時間なのかもしれません。 佐伯優子のその後妄想は数種類想いを巡らせていましたが、今回の舞台版で新たに"文筆業"という妄想ifコースが追加されました。 確かに彼女は文学部だったはずだし、ある意味須藤と似たフィールドに立つわけだから、このコースは次回作への足がかりと考えるとなかなかいいんじゃないか?と妄想してみたりします。 ええ…次回作があるものなら…(遠い目) 実のところ、女子大生ラストと主人公ラストの語りは正直内容の整合性に自信無いです。 雰囲気的にこんな感じだったなー、という事で…。 椅子の無くなった舞台上に立つ主人公。 「―――春が来て、今日も僕は外へと出かけます。 陽の光を浴びて、深呼吸して、大地を踏みしめて歩きます。」 復興はまだ始まったばかりで、誰もが大変だけど、 それでも、みんなどうにか頑張って、世界は回っていく。 主人公はもう、以前のように伏し目がちな目はしていない。 その目は真っ直ぐに前を見据えている。 当たり前の毎日がどんなに光り輝いているのかという事を。 一瞬一秒を力のかぎり生きるという事を。 それはすべて、春、君が教えてくれた事。 「おーい」 空に向かって小さく呼びかける主人公。 「おーい」 大声で呼びかける春にやめなよ、と言っていた主人公の姿はもうない。 主人公は大きく息を吸い、空に向かって力の限り呼びかける。 「おーーーーーーーーい!!」 ◆ 春。この季節に。 僕は君を想い出す。 おしまい。
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