【解説】
凄惨な女子高生殺人事件を皮切りに、事件の容疑者となった息子と、息子の無実を信じて真犯人を追う母の姿を追ったサスペンス。監督は『殺人の追憶』などで国際的に評価される名匠ポン・ジュノ。 主人公の母を“韓国の母”と称される国民的人気女優キム・ヘジャが演じ、その息子を『ブラザーフッド』のウォンビンが演じている。カンヌ国際映画祭でも絶賛されたポン・ジュノ監督の卓越した演出と、兵役後の復帰第1作となるウォンビンの熱演に注目だ。 【あらすじ】 早くに夫を亡くして以来、一人息子のトジュン(ウォンビン)と静かに暮らすヘジャ(キム・ヘジャ)。 そんなある日、街で殺人事件が起こり、もの静かなトジュンが第一容疑者に。事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ、無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとする。 (シネマトゥデイ) 【出演】 キム・ヘジャ 母親 ウォンビン 息子・トジュン チン・グ トジュンの友人 ジンテ ユン・ジェムン ジェムン刑事 チョン・ミソン ミソン 上映時間:2時間9分 予告編
久しぶりに映画館に行ってきました。 やっぱり映画館が好きだなぁ。 映画館にもいろんな人がいていろんな空間が形成されています。 心地よい事もあれば居心地の悪い事も。 この作品にもそんなことが言えるかも知れませんね。 静かな田舎町で女子高生惨殺事件の犯人として逮捕された知的障害者の息子・トジュンの 無実を証明する為に母親が狂信的な行動で真実に迫っていく。 背後にある惨殺された女子高生の謎。 何十年ぶりかに起きた殺人事件に早く決着を着けようとするやる気の無い警察と弁護士。 息子・トジュンが5歳の時、母親との間に起きたある出来事。 母親の異常なほどの溺愛ぶりは観てる側を戸惑わせます。 「それにしても」、という展開にはこの母親の存在感が重要になってくるんですけどね。 冒頭に出てくるナタで薬草を刻む母親から道で無邪気に遊ぶ青年になった息子・トジュンを見つめる 母親の視線。 そしてトジュンをベンツがひき逃げするシーンを目のあたりにした母親の心理。 トジュンと一緒に遊んでた幼馴染のチンピラのジンテがトジュンに聞きます。 「ベンツの色は白か黒か?」 思いがけないツカミに私もまったく思い出せず立ち止まっているとそこからこの作品へ迷い込む事に… このシーンからもこの作品のテーマである「母親」が浮かび上がってきます。 このジンテが後半カギになってこの事件の糸口を手繰り寄せる行動をしていきますが 母親が初めに疑ったのがジンテでその母親からその慰謝料として金を受け取って事件に協力していくという 摩訶不思議な展開で、いわゆる「いい人」がまったく出てきません。 都合のいい善人なんてこの作品から排除したポン・ジュノ監督のセンスに脱帽です。 警察や母親の弁護士、惨殺された女子高生を含んだ周辺人物。 そして母親までもが… 自分さえよければ的な行動は決して肯定出来ませんが自分と照らし合わせても 「もしかして…」と思ってしまいます。 どちらが良い悪いじゃなく、どんなにシリアスな展開でも時折ユーモアも交えた展開は韓国映画の特徴で このあたりはすぐにウェットになる日本映画とはかなり違うんで戸惑う事も。 決して後味はよくないけど母親という事以上に人間の真理を突いた描写は見事でした。 コピーに「ヒューマン・ミステリー」ってあるけど実はヒューマンもミステリーも無意味だったんじゃないかな。 やっぱりポン・ジュノ監督からは目が離せません。
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かりおかさん
目の前でこういった作品を見せられると戸惑ってしまいますよね。
これは同じ境遇の方がご覧になられたらどういった事を思うのかちょっと複雑ですが。
この作品観てポン・ジュノはまだまだこんなものじゃないぞ!と思わせる事は凄いですね♪
TBありがとうございます。
2009/11/17(火) 午後 10:31
ほんとにまったく善人いませんでしたよね。亡くなった高校生のおばあちゃん?おじいちゃんもお酒欲しさに孫を犠牲にしちゃったり、人間の隠したいいやな面を表現してるからみんながなんとも言えない後味悪いでしょうね。。。TBお願いいたします。
2009/11/17(火) 午後 10:39
確かに後味は悪いんですけれど、だからこそクるものがあったと思います。実は私不慮の事故で(苦笑)ネタバレしていっちゃったんですけど、それでもガツンときました。
ポン・ジュノ監督にはこれからも注目していきたいです。
TBさせてください。
2009/11/17(火) 午後 11:27
私も先日久しぶりに映画館に行ってきました。
館内もきれいで、座席も座り易いので時間が経つのも忘れるくらいでした。
この映画は興味があるので時間があったら見てみようと思います。
2009/11/18(水) 午前 1:18
凄い作品でした。ある意味・・・ラストの展開は絶句で・・・。
キムの演技に惹き込まれました。
トラバありがとうございます。トラバお返しさせて下さいね。。
2009/11/18(水) 午後 6:17
ひかりさん
ここまで徹底されるとかえってすっきりします(笑)
人間が持ってる愚かな部分や隠しておきたい部分をを判りやすく描いてたんでこれはこれでありだと思いました。
TBありがとうございました♪
2009/11/18(水) 午後 10:03
デイジーさん
たぶんデイジーさんも一緒だと思うんですが後味の悪さは私にとっては決して負ではないんですよね。
ポン・ジュノ監督の前作『シェイキング東京』は個人的にはイマイチだったんですがこれはやってくれました♪
2009/11/18(水) 午後 10:14
ジャックさん
やっぱり大画面で観る映画館はいいですよね。
自宅のブラウン管TVとはえらい違いです(笑)
万人にはお薦め出来ませんがジャックさんなら是非♪
2009/11/18(水) 午後 10:18
デイジーさん、TBありがとうございました♪
2009/11/18(水) 午後 10:19
くるみさん
ここまでやる監督も少ないから新鮮でした。
それにしてもキム・ヘジャさんの凄みが強烈です。
TBありがとうございました♪
2009/11/18(水) 午後 10:21
母の愛は絶対的なものなんだな〜と予告編を見たときに感じましたが、もっとすごい映画なんですね。。
私も先日久しぶりに映画館に行きました^^
やっぱり映画館の方が集中して映画見れます。
2009/11/21(土) 午前 0:53
レミさん
行き過ぎた愛には母親を越えたものを感じて恐くなりました。
ポン・ジュノ監督、覚えておいて損は無いと思いますよ。
時間と経済事情が許せばやっぱり映画は映画館で観るのが一番ですね♪
2009/11/21(土) 午前 11:36
そそ、基本的に善人いなかったですよね。
隠すっていうことがこの作品の隠しテーマになってたようで観終えてイから色々考えることがでてきて奥深かったです。ポン・ジュノさすがだなぁと思いました。TBお返ししますね・遅れてすみません<(_ _)>
2009/11/22(日) 午前 1:13
らぐなさん
ちょっと意表を突かれた設定で結局善人はいなかったんですよね。
なるほど、隠すって事かぁ。
ちょっとそれは思い付きませんでした。そういう意味ではとても余韻の残る作品でした。
やっぱり今後もポン・ジュノ監督には注目ですね。
そんな事まったく気にしなくていいですよ。
TBありがとうございました♪
2009/11/22(日) 午前 1:39
marrさん、早くにご覧になっていたのですね。
そうそう。後味が悪いのですが、母や人間の本質に迫ってる
作品ですね。
ほんといい人ってほとんど出てきまんし、みんな何かしらの負を
背負っているようでした。
好みの作品ではないけれど、映画として実に良く出来てると
感心してしまいました。
TBさせてくださいね。
2009/12/5(土) 午後 10:13
Cartoucheさん
ポン・ジュノ監督なんで一様観てみたくなります。
母や人間の本質に迫ってると言うのはまさにその通りだと思いました。
いつ自分にも当てはめる事が出来るような事で言えばとても怖いくらいでしたね。
こういった視線はさすがポン・ジュノ。
TBありがとうございます♪
2009/12/6(日) 午前 11:03
うまい監督ですね。観客に考えさせるところとか。
2010/4/30(金) 午前 11:56
もっさんさん
ポン・ジュノはやはり要注目ですね。
ここまでやるかって思わすとこがいいです。
TBありがとうございます♪
2010/4/30(金) 午後 11:21
>いわゆる「いい人」がまったく出てきません。
なるほど、確かにそうですよね〜みんな中途半端というかあやふや感の溢れる人ばかりでしたね。
しかし凄いインパクトの映画でした。
サスペンスとしても面白かったけれど、何と言ってもこの母親像はガツンと来ますね。
おっしゃるように日本ではできない描き方だと思いました。
遅くなってすみません。TBさせてください。
2010/6/8(火) 午前 11:06
Choroさん
まったく出てきませんね(笑)
案外人間の本質を突いてる様で恐いですよ。
サスペンスでも精神的な側面が強いんでジワジワ着ますね。
このリアルさは賛否あると思いますけど韓国映画の特徴だと思います。
TBありがとうございます♪
2010/6/8(火) 午後 9:37