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結成25周年を迎える「Keith Jarrett Trio(キースジャレット トリオ)」。 その記念碑的アルバムとして10月3日に発売されたのが「My Foolish Heart」。 遅ればせながら少し前にようやく聴く事ができた。 25周年目の節目ということで最新のトリオの演奏音源かと思えばそうではない。 収録内容は、2001年のモントゥルージャズフェスティバルのライブを収めたものとなっている。 キースのライブ音源は数あれど、25周年目の節目に何故6年前もの音源が引っ張り出されたのか?と煮え切らない気持ちで音源に耳を傾ける。 演奏が始まるや否や、直にこれがキースジャレットトリオの音源として最高のものであることに気付かされる。 キース自身も 「然るべき時が現れるまでと、手元に離さず置いていたコンサート録音だ」
と、この音源自体が言わば”キース預かり”となり、封印が解かれる瞬間を待っていたのだ。「最もメロディックに、スウィンギーに、ダイナミックに浮揚するトリオが捕らえられている」 2ディスク構成となっているこのアルバムは、キースらの上質なスタンダード集となっている。 1曲目からすでにアルバム(2001年モントゥルージャズフェスのライブ)の完成度の高さが伺える。 メロディックで自由に、そして無限に歌い発展していくキースのピアノ。 時には駆け上がり、時にはスウィングし、時には悲しく泣く。キースの温度とテンションがスピーカーを介してもひしひしと伝わってくる。 ジャズのライブ音源は、同じ曲目であってもその時の演奏者の心理、体調、メンバー、時期、環境と様々な要件が互いに影響し合い生まれた音楽を瞬間的に切り取ったもの。 このアルバム「My Foolish Heart」は演奏から6年経過したとはいえ、キースらが結成25周年目の発表に相応しいものとして、今ようやくここで2001年のモントゥルージャズフェスの”あの瞬間”を解き放ったとも言えよう。 |

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