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忙し過ぎてすっかりブログに空白期間が・・・久々の更新^^; 建築を志すものなら知らぬ者はいないとも言える吉村順三の名作「軽井沢の山荘」。 吉村氏自らの別荘として建築された山荘は、軽井沢の緑の木々に溶け込むかのように佇み、山荘のリビングからは山の緑を建築の延長のように取り込み、感じることが出来る。 同山荘についての概説には、YouTubeに動画があるのでそちらを参照。 今回の「小さな森の家」吉村山荘展では、吉村山荘の設計当時の青焼き図面や建築写真、構造模型などが展示。 またスタッフからは図面と当時の様子など丁寧な説明も聴くことができ、ギャラリーへ足を運ぶだけの価値は十二分にある展覧会となっていました。 展示内容からして一般向けとは言えない無いようでしたので(笑)私以外の見学者も明らかに建築関係者的な視点で見学をされていました^^; 1962年に建築された当時の貴重な工事写真や、数十枚もの(ここには載ってませんが)現在の山荘の内外の様子を収めた写真も展示。 その他、ギャラリーの壁面に展示されているのは、軽井沢の山荘の青焼き図面(「青焼き図面」は今では見ませんね!)。 1/50から1/20、そして原寸図面など全てが展示され、閲覧することができます。 スタッフからは青焼き図面と実施になった山荘とで違っている部分や、図面の間違いなど楽しい(?)お話も伺うことが出来ました。 そしてギャラリーに併設されている吉村事務所当時の応接室。 小さいながらも非常に落ち着く空間で、これは内装のしつらえ方と光の使い方の成せる技だと思います。(圧巻) ・写真左上:障子の框と組子を同寸法にした所謂「吉村障子」。 掛け障子のように見せたいという狙いがあったそうです。 ・写真右上〜中段〜左下:繊細な家具・照明が並びます。 ・写真右下:ドアハンドルも繊細。 朝方に書き上げたのでまずは簡単にこの辺で^^; 気が向けば、2泊3日の東京の旅路、続きます(笑) |
建築デザイン
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GAギャラリーで開催中の展覧会「第16回〈現代日本の建築家〉展 GA JAPAN2007」へ行ってきました。 場所のGAギャラリーは東京・千駄ヶ谷。JR代々木駅・千駄ヶ谷駅から共に10〜15分程のアクセスです。 思えばこの間呑んでタクシーを拾った場所が丁度ここでした。 しかも、タクシーを拾ったまではいいとして、渋滞にハマり歩道を歩く歩行者に次々と抜かれたのがこの千駄ヶ谷3丁目交差点付近・・・今でも覚えてます(苦笑) ■ 第16回〈現代日本の建築家〉展 GA JAPAN2007@GAギャラリー■会場:GAギャラリー ■会期:2007年11月3日(土・祝)-12月24日(月・祝)会期中無休(開館時間 12:00〜18:30) ■入場料:500円 ■主催:GAギャラリー 日本を代表する12組の建築家の最新プロジェクトを模型やドローイング等で紹介する展示会。 建築家と展示プロジェクトは以下の通り。 ・伊東豊雄/2009 ワールドゲームズ メインスタジアム ・隈 研吾/濱田醤油蔵再生計画 ・安藤忠雄/ストーン・スカルプチュア・ミュージアム ・妹島和世/花園 ・青木 淳/青山プロジェクト ・磯崎 新/OBSCURED HORIZON ・北川原温/K記念館 ・小嶋一浩+赤松佳珠子/ギンザ ・古谷誠章/高崎市立堤ヶ岡第二小学校(仮称) ・山本理顕/ナミックス テクノコア(仮称) ・原 広司/太原南駅周辺地区都市計画 ・石山修武/富士ヶ嶺計画 残念ながら展示室は撮影禁止でしたので写真はありません。 建築家個別の展覧会ではなく、複数の建築家のしかも最新のプロジェクトが一堂に会するという機会は中々ないことでしょう。 こういった企画ができるのもGAギャラリーならではでしょう。 GAギャラリー内では2フロアに分けられ、各建築家毎にプレゼンボード、模型、隈さんに限っては濱田醤油蔵再生計画(いわゆる「竹のレストラン」)の小規模な竹構造体の実大モックアップなどが展示されていました。 また、山本理顕設計工場によるナミックス テクノコアについては、2008年10月竣工予定の研究所の建築プロジェクトですが、建築地が新潟ということで来年以降私の住まいが新潟になるのでここは気軽に現場を見に行けそうです。 ◇メモ:ブログ:ナミックス・テクノコア(ナミックス×山本理顕設計工場) 展覧会の見学を終えてからGAギャラリーに併設された書店「GAギャラリーブックショップ」に立ち寄りました。 GAの和書・洋書をはじめ、建築関連の専門書がかなりの密度で陳列されどれも自由に閲覧が可能となっており半ば”建築図書館”の様。 案の定、4冊程購入して・・・1万円也(笑) まんまと店側の策略にハマったようです(苦笑) 尚、今回の第16回〈現代日本の建築家〉展の各プロジェクト、各建築家へのインンタビューはGA JAPAN 89号で特集として組まれています。 |
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週末、東京ミッドタウンの前を通りかかった際、偶然「Good Design 2007・ワールドプレミア」展の案内掲示を目にした。 記憶の遠くに忘れ去っていたがグッドデザイン賞の企画展が開催中だったのだ。(そう言えばメールも来ていたのだった) これは偶然(苦笑)とそのまま会場があるミッドタウンタワーの方に足を向ける事とした。 東京ミッドタウンは以前に表の「プラザ」や「ガレリア」、裏手の「21_21 DESIGN SIGHT」や「サントリー美術館」などは回ったが、肝心のミッドタウンタワー建物内には入っていなかった。 会場に向うため、改めて建物内に入ると外の人の混み様に比べ思いの外静か。 高額な賃料に見合う豪華な受付(皮肉)、そしてオフィス階へは厳重なセキュリティがされており、それを横目にセキュリティチェック不要の低層階エレベーターに乗り会場を目指す。 ■ 「Good Design 2007・ワールドプレミア Part1:リポート」展■会期:2007 10/2(火) - 10/22(月) ■時間:11:00〜19:00(入場無料/会期中無休) ■会場:東京ミッドタウン・デザインハブ (東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウンタワー5階) この「Good Design 2007・ワールドプレミア」展は会期がPart1とPart2の2部構成。今回は「Part1:リポート」が開催中であった。 Pert1では、2007年度グッドデザイン賞受賞作品の中からおよそ100点が展示。 近々決定するグッドデザイン大賞の候補となる「ベスト15」から始まり、「商品デザイン部門」、「建築・環境デザイン部門」、「コミュニケーションデザイン部門」、「新領域デザイン部門」などなど部門毎にテーブルが並び展示されている。 個人的に一番興味のある部門はやはり「建築・環境デザイン部門」。 グッドデザイン大賞候補には3作品がノミネートされているが、その他にも などが展示されていた。 流石に他の部門と違い”現物”をテーブルに並べるのは無理なので写真でしたが(笑) よいデザインを評価し、それを記録して後世に伝えるという意味でもグッドデザイン賞はよい枠組みだと思うが、ここ最近は大分部門の間口も広がり、そして何より賞そのものの知名度向上の弊害か”企業側の商業利用の道具として使われている”気がしてならない。 グッドデザイン賞の審査は公正且つ厳格であるものの、賞の応募から審査、展示に関わる費用とエネルギー。さらにはGマークを使用するため(任意)に支払う毎年の使用料などなど、これだけのプロセスや資金的余力を必要とする仕組みでは中小企業にとってそれなりの覚悟がなければ踏み切れない世界である。 受賞者の多くが資本力のある大企業が占めている理由の一つは、こんな制度的なハードルがあるからなのではないだろうか。 |
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10月4日から(社)日本建築学会主催で全国各地で「建築文化週間2007」が開催されている。 その初日にあたる先々日、東京本部の建築会館ホールで行われた講演会に参加した。 ■ 構造のシステム化と空間のシステム化が生み出す新しいイメージ■講師:播繁(構造家、播設計室代表取締役)、藤本壮介(建築家、藤本壮介建築設計事務所主宰) ■司会:中谷正人(中谷ネットワークス主宰) ■日時:10月4日(木) 18:30〜20:30 ■会場:建築会館ホール 平日の夜の開催ということもあり、定員300名に対してかなり空席が目立つ。参加者はザッと4、50名位だろうか。 かく言う私も仕事を切り上げて会場入りし、開始時間に遅刻しての会場入りだった。 建築の意匠と構造に関する業界者対象の講演会を平日の夜にしている事と、対象者の日常を考えればこの空席だらけの会場は当然と言えば当然。 中々この時間には来れません(汗 講演の内容は 集成材と金属ジョイントでフレームを自立させて、構造から自由になった壁面を設計者に提供した播氏。35cmのレベル差を与えられたスラブによって、空間を規定する床という要素を解体させた藤本氏。ひとつの単純なシステムがもたらす空間の可能性を語り合う。
(「建築文化週間2007」HPより抜粋) 前半は藤本さん、播さんと講演が続き、後半はコーディネーター役に中谷さんを迎えて藤本 vs 播の対談形式で話が進んだ。 藤本さんは空間構築に「曖昧さ」という言葉をキーワードとして持ち込みつつも、一つの秩序だったシステムを創る。 本人も過去の作品を振り返りつつ、「常に自分の中での建築を壊しながら進めている」「それでも何かしら建築として残るものがある」と。 (「 」はm_s_k_zの記憶を元にした意訳。) コルビュジエが考案したスラブ・柱・階段の要素の”ドミノシステム”をさらに壊し、フラットスラブのみを階段状に連続させたピュアなシステムに氏の建築に対する思考を感じた。 播さんは古から集成材構造を採用した大規模建築物やそれを一般戸建て住宅に応用した構造システムを創ったことで知られており、今回初めて講演が聴けるという事で楽しみにしていました。 大規模木造建築では「あきたスカイドーム」や「出雲ドーム」、「長野オリンピック記念アリーナ「エムウェーブ」」が代表作、戸建て住宅では「SE構法」のシステム開発者です。 話の終盤、播さんが有名建築家をイニシャルトークで好き嫌い言っている人間味に親しみを感じました(笑) あのお年までなると、もう好き勝手言っていいらしいそうです(笑) この種の講演会では他でもあるが、多少本題から外れた話になることは納得の上として、藤本さん、播さんともに時間が許せばもう少し各作品に対して突っ込んだ話が聴ければよかった。時間の関係で両者とも作品の概要だけで終止してしまっていたのには残念。 講演の内容が業界者向けだったので、設計に当ってのスタディや手法、思考を切らずに完成に向けて連続させる困難(?)がもう少しリアルに聴ければよかったと思う。 ネガティブな感想が続いてしまったが、藤本さん、播さん共によい話を聴かせて頂きました。 |
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今更な感がかなりありますが、半月程前に行った展覧会をこっそり記事に・・・(笑) あの時、のんきにラーメン食べに金沢に行っていたのではなく、こちらが主たる目的だったのです(汗 ■ ギャラリー・間20周年記念展「日本の現代住宅 1985-2005」@金沢巡回展・会場:金沢工業大学 ライブラリーセンター 1F展示室 ・会期:2007年6月20日(水)〜7月6日(金) 1985年にスタートしたギャラリー・間は、今秋20周年を迎えました。この節目を記念して「住宅」をテーマとした展覧会と講演会を開催し、あわせて記念出版物を刊行いたします。
住宅は古くから建築の原点であると言われ続けてきました。時代を超えてなお、その存在が確かな住宅には、単に人の住む器を超えて「建築の可能性」にまで射程を置いた建築家の理念・思想・想像力が見事に結晶化されているということが感じられます。 ギャラリー・間ではこうした背景のもと、私たちの活動と併走してきたこの20年にわたる住宅を俯瞰し、いま住宅から何が見えるのかを改めて考えたいと思います。かつて近代建築の巨匠たちが住宅をとおして建築の新しい理念を具現化したように、現代を生きる建築家たちは住宅からどのようなメッセージを発信しようとしているのでしょうか。 会場一杯に広がる、いくつかのスケールの断面模型、外観模型、敷地模型となった123の住宅の集まる場から、新たな建築をめぐる対話が生まれることを期待します。 (引用:ギャラリー・間) 会場は大きく2つの要素から構成されている。 一つは、全国を回る巡回展を前提に組み立て式のパーティションに1/30の模型が埋め込まれた展示エリア。 もう一つは、1/200の敷地模型が壁面に掲げられ、123個もの1/100の住宅模型がアクリルの立体として積み並べられている。 【写真上段】 アクリルボックスに一つ一つ丁寧に納められた1/100の模型。 1984年竣工のシルバーハットから2005年のT houseまで、どれも日本の住宅建築に名を残す名建築ばかり123作品が整然と並びます。 【写真中段・下段】 パーティションを境界に模型が分断され、表からはファサードが、裏に回ればインテリアが望めるよう工夫がされています。 金沢会場は、展示品のボリュームから少々展示空間が手狭であった感が否めませんでしたが、密度の濃い展示模型のパーティション迷路を回遊するのも悪くはありませんでした。 模型によってはコンクリートの目地やセパ穴までも精巧に再現されていたのには、模型制作にかり出された学生らの努力に心の中で拍手を贈りました(笑) この展覧会は、2005年にギャラリー・間で開催された後、台北を筆頭に国内を含む11ヶ所を周りここ金沢が最後開催地。 これだけの会場を回っている展示品達だけあって、特に1/30模型を組み込んだパーティションの傷みはそれ相応のものが感じられ、大分くたびれていました(苦笑) |



