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(ハマクマノミ、西表島)
2010年1月6日
夕方、石垣島白保の海岸を散歩していたら浜風に髪をなびかせ、夕陽を眺めている乙女がいた。
中学2〜3年生くらいだろうか、淡いオレンジ色の光を横顔に映し出して夕陽と静かな対話を楽しんでいるかのようである。
絵本の1ページにも似た絵画的、平和な光景に見とれてしまった。
白保は1,600人ほどが暮らす半農半漁の集落で住民の生活は海の恵みと分かちがたく結びついている。
経済的にもそうだが、美しい海はその乙女のように集落の人々の情緒に深く影響を与えて豊かな文化を育んでいる。
島の女の子は旧暦の3月3日になると「浜下り」という節句の祝いをサンゴの磯で行う。お重にごちそうをたくさん詰めて浜で子供の成長を祝い、海に感謝する。
潮が引いた時に出来る浅瀬は渡地(ワタンジ)と呼ばれる。
おばあちゃん達はここに育つアーサ(海藻、ヒトエグサ)をせっせと採り、子供の貴重な学資にしたという話をする。アーサが採れるから子供が学校に行けた。
海は白保の人々にとって第二の親かそれ以上と言っていい。
ところがこのサンゴの海を埋め立てて新空港をつくる計画がもちあがり、大騒動になった。
羽田から飛行機で石垣島に向うと、行きは直行便だが、帰りは沖縄で一旦給油する。
現在の石垣空港は敷地が狭いために燃料の貯蔵量に限りがあるからだ。
離島ブームに乗って人口5万人の島は本土からの観光客で賑わっている。
海の見える景勝地には立て札が立って、値上がりを見込んだ本土の資本で買い占めらている。
広くて利便性の高い新空港を起爆剤に本土資本と観光客を呼び込み、もっと島の経済を活性化させたい石垣市民の願いも理解できる。
だが白保地区の人々にとっては「魚湧く海」「生命繋ぎの海」であり豊富な魚類やさまざまな海草を恵んでくれる貴重な海が「死の海」になることを意味する。
海と一体化した生きた文化も歴史上の単なる遺産になってしまうだろう。
当然、北半球最大のアオサンゴの群落をはじめ120種にも及ぶとされるサンゴは絶滅する。
沖縄県や中央政界を巻き込んだ建設可否の問題はすったもんだの挙げ句、内陸部に建設地が変更されてサンゴとそこの生態系は守られることになった。(建設に伴う海への赤土流出の問題は残っている)
海岸で眼にした乙女の情景を思い出すと、やはりほっとせざるを得ない。
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美しい自然が破壊されずにすんで良かったです!!
2010/1/6(水) 午後 1:45 [ ★つぶやく女★ ]
今晩は!
人間は脳が発達した為、自分勝手な生き物ですよね。
自然がある所は自然が見えず
資源が有る所はお金しか見えず
色々ありますね・・・
赤土問題も地元関係&他の方々が一生懸命再生しているとか・・・
お金がらみの方は???
私は何もしていませんが、問題解決は未来栄光のような気がします。
2010/1/7(木) 午後 10:54 [ 鴻百 ]