渋谷便り

夢は逃げない、逃げるのは人間。

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消えた仏さま

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(白洲信哉ブログより)

2010年1月15日

白洲信哉氏の講演は青山のツインタワーに一度聴きにいったことがある。

多彩な人で書籍編集、デザインのほか、さまざまな文化イベントをプロデュースしている。

今、「白洲正子 生誕100年展」の準備をされているが、上の写真のように所蔵先(今置いてある所、持ち主)不明のものがあるらしい。

いずれも日本の風土に根ざした国の貴重な宝である。

もしご存知の方がおありでしたら、コメント欄から教えていただけると幸いです。

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2010年1月13日

地方の奥さんは夫が東京に転勤になると一緒に付いてくるそうだ。

逆に東京に住んでいる家族の奥さんは、夫が地方に転勤になると夫だけを単身赴任させる。
この場合今まで通り、子供は同じ学校に通い、奥さんも顔なじみのお友達と変らぬお付き合いを楽しむ。不便なのはこどもの相談事、父親参観と箪笥の移動、固いジャムの瓶の蓋開けくらいか。

単身赴任の場合酷なことに、夫は札幌や博多で昼は過重な仕事、夜や朝は炊事、洗濯を自分でこなすことになる。
この制度、じつは日本だけのもので「タンシンフニン」は英単語に訳せない。

欧米では仲睦まじい夫婦が仕事のためとはいえ、別々に暮すという発想がそもそもない。

単身赴任を選択して、孤独を紛らわすため夜の街に出入りするようになり、夫婦関係がおかしくなった知人をちらほら知っている。酒などで体をこわす人も多い。

転勤させられるサラリーマンは若手、中堅が多いから、子供は小、中学生だ。子育てが難しい年頃である。父親に面と向って相談出来ない子供もかわいそうだ。

買ったばかりの住宅ローンもわんさか残っている。
欧米では家族全員が赴任する場合安心して暮らせるように充分過ぎる程の手当がつく。

いまさら別れるわけにもいかないし、別れるつもりもないから「忍」の一字で時のたつのを待つしか無い。

では一家で地方から東京に移り住んだ場合はどうか。

奥さんは華やかな都会の生活を楽しみ、子供は新しい学校で友人をつくり恵まれた各種施設で遊ぶ。
夜にはやや狭い住居ながらも、暖かい一家団欒が待っている。望んで東京に来た人の場合は問題は少なそうである。

会社はきれいごとを言っても、社員を兵隊としか思っていないから家庭の都合など露ほども考慮する事が無い。

「会社のために君の力が必要だ、熊本支店営業課長で頑張ってくれないか」と言われれば大抵の男は「分かりました」と答えるだろう。体のよい左遷だったりする。

不況だろうが好況だろうが関係ない。

人生のハイライトとでもいうべき壮年期に、どうしてこのような非人間的なことがまかり通る社会になっているのか。

「夫が地方転勤になって、女房が一緒に行かないなんて」という意見を持つ人は奥さんの立場を分かっていない。

年老いた親、子供の教育、各種お付き合い、働いている場合は仕事等々、それらを全て断絶させ、見ず知らずの土地で一から始めるのである。しかも赴任手当は雀の涙だ。

「地方は物価が安いから安心したまえ」などと言われる。

地方のきれいな空気や水、緑は一週間で普通の光景になる。

孤独な中で東京の経済的、文化的、医療の利便性、ライフスタイルの多様性は忘れがたいだろう。(もちろん地方が好きになって住み着く人も多いが)

「単身赴任は時代遅れの慣行」と言わざるを得ない。

なぜ、もっと地方採用を増やさないか
なぜ、もっとネットワークを活用しないか
なぜ、もっと支社に権限を与えないか
止むを得ない場合、どうしてもっと赴任手当を手厚くしないか

一部の会社で始まってはいるらしいが、勤務地は本人(家族)の希望を考慮すべきだ。

止むを得ず単身赴任させる場合は、人事部の部長か社長の奥さんに現地での世話係をさせたらいい。
3日で逃げ出すだろう。

社長訓示で「えー、我が社は良き企業市民になるために、あー、社員を会社の宝と考え・・・」などというのなら、大量のウツ病の発症と家庭を崩壊させる企業風土を先ず変えてみなさい。

社員も、恐れずに人事部長に堂々と主張すれば良い。「ナイロビであなたの奥さんが身の回りの世話をしてくれるなら行きます」と。

首になろうがかまわない。家族愛を考慮しない会社はいずれ内部から崩れるから、前か後かの違いだけだ。

皆が発信しないと、一番充実するべき30〜40代の勤労者が仕事以外の事で心身をすり減らし、家族も幸せになれないことになる。皆が声をあげれば会社の風土も変っていくだろう。

「国民を幸せにしないシステム日本」の原因はこの辺にもありそうだ。

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(公式HP)

2010年1月12日

一昨年、東京オペラシティにヘイリーのリサイタルを聴きに行った。

彼女がまだ20才の時である。

CDは車の中でよく聴いていて、助手席でヘイリーが歌っているつもりになって悦に入っていた。

テレビドラマ「白い巨塔」の主題歌としても彼女の歌う「アメイジング・グレイス」は素晴らしかった。

映画「ローレライ」の中で「モーツァルトの子守り歌」が天から流れて来た時はフリーズした。

彼女の声は天使の歌声とも称されるビブラートのほとんど無い、透明感に満ちた響きである。

当日はちょっと奮発して前から3列目の席を予約した。二人で16,000円。

この世で天使の歌声が聴けるのだ。チケットはケチッてはいけない。

顔がよく見える場所に座らないと後々、天国に行ってから「やあ、ヘイリーさんその昔オペラシティではどうも」と言えないじゃありませんか。

会場のざわめきが静まって、ヘイリーがにこやかに舞台に進み出てきた。

聴衆の期待が最高に高まった瞬間だが、

「あれっ、手にコップを持っている。透明な液体だけどまさかウオッカじゃないだろうな」。

しかも素顔、ノーメイクに近い。ついさっきまでスタッフと雑談でもしていたような気軽な雰囲気。

オペラ歌手だとほとんど「塗り壁」状態で、大袈裟に演技しながら舞台に出てくるでしょう。

ヘイリーはコップを小さなスタンドの上に無造作に置くと、あらためて聴衆に礼をして歌い始めた。

演出がほとんど無い。歌の力だけで舞台が持つんですね。

最初の曲目は忘れた。
母国ニュージーランドの曲やオペラのアリア、沖縄の唄「花」、おなじみ「アメイジング・グレイス」などを次々と披露してくれる。

まぎれも無い澄んだ「天使の歌声」がそこにあった。

なぜか中原中也の「汚れっちまった悲しみに今日も小雪の降りかかる・・・」の詩が頭の中によみがえる。降りかかる小雪はヘイリーの歌声だ。

ヘイリーはコップの水で少し喉を潤す(さよう、水だったんです)。

彼女の歌の魅力はやはり、高原を流れる渓流のように純粋で澄んだ歌声にある。

彼女が幼いとき、絶対音感を持っている事に気がついた教師が歌の道に進む事をアドバイスした理由が良くわかる。絶対音感の持ち主は雨やクラクションの音を音階で認識する。

聴いているうちに心が洗われていくような心地よさがある。

そしていつの間にかステージと客席がこの世のパラダイスのような、平和で愛に包まれた世界になる。

「ブラボー」「娘になってくれーー!」
終幕の時、なかなか帰ろうとしない聴衆から3回もアンコールのリクエストがあったのだが、ヘイリー
は困惑するような、うれしいような笑顔でその都度「ワンモア?」と言った。

その表情があどけない少女のそれで、いっそう愛おしくなった。

相反する事を言えばもう少し「深み」が欲しいのだが20才の歌姫にそれは無理というものでしょう。

コンサートのあとオペラシティ53階にある夜景の美しいイタリアンレストラン「トラットリア・ベラビスタ・サバティーニ」で食事をしたが、コンサート割引料金があったのも良かった。

手遅れだった抗がん剤

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2010年1月11日

がんの成長を池に例えると小雨が水面に起こす波紋のようなものらしい。
健康な人でも、波紋つまり小さながん細胞は毎日生成され、ほとんどは大きく広がることなく消えて行く。
人間自らが持っている体の抵抗力や免疫力が弱っていると小さな波紋が池全体に大きく広がる。
がんの発症である。

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昨日は友人の奥さんが亡くなってお通夜に行って来た。

おときの席で友人が淡々とお礼の挨拶を行った。

乳がんが見つかったのが7年前。その時は部分療法である手術で取り除いた。

しかし全身療法である抗がん剤の使用は拒否した。

体と心に関する確固とした信念を持っていた奥さんで、精神の力で乗り切ろうとしたらしい。

人間は信念の通りに生きるのが一番幸せだから、本人の意志を尊重してあげたい。

医師も患者の意向は無視出来ない。

それはそれで大事な事だが、がんは心理療法で克服出来る程生易しい病気ではない。

予防医学として、ストレスをためない、体の免疫力を高めるなどの効果は少しあるだろう。

3年後、女性特有の器官に転移が見つかった。

それでもまだ抗がん剤の使用を拒否した。

食事療法や、中国に友人が飛んで新しい漢方治療薬を手にいれ、試すなど手を尽くした。

一時期縮小して良くなったかのように見えた。

が、一昨年今度は肺と脳に転移が見つかったのである。

もはや、抗がん剤の効果が期待出来ないレベルになっていたが、家族の最後の望みで投与を受けた。

抗がん剤治療は体中に散らばったがん細胞を攻撃するが、正常な細胞にも大きな損傷を与える。

髪の毛は全て抜け落ちてしまい悪寒、手足のしびれ、吐き気、不眠、下痢その他数え上げればきりがない程の副作用がある。

友人の奥さんの場合、弱っている体に更にむち打つような結果になってしまった。

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万能ではないにしてもなぜ、7年前の初期の段階で全身のがん細胞の芽を摘んでしまわなかったのか。
一貫して精神力と自然治癒力を信じて、がんと闘おうとした奥さんの意志の強さには敬服する。
生命を長さを顧みることなく、正面から病気に向かい合ったとしたら、これも彼女なりの生き方だったのだろう。

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2010年1月109日

タイのバンコックで日本製テレビのマーケティングを指揮したことがある。

プロジェクトの企画が無事終わり、残りの一日、現地支社のタイ人Sさんがバンコック観光に連れて行ってくれると言う。

水上マーケットと寺院巡りとどちらがいいか、と聞くので迷わず寺院巡りと答えた。

Sさんはバンコックでもっとも大きい「ワット・ポー」別名「涅槃寺」に案内してくれた。

このお寺は代々、タイ王族のお墓にもなっていてタイでは一番格式が高い。

お堂に入って仏様を見た時になんとも心が安らいだ。仏様が肘枕をなさっておだやかな顔で横になってらっしゃる。構えたところがなんにもない。

家のおじいさんがよく縁側で座布団を敷いて、同じ格好で昼寝していた平和な風景を思い出した。

仏像には大まかに立像、座像、涅槃像の種類があってワット・ポーのは涅槃像である。

横になっていらっしゃるのは入滅前の姿を表しているらしい。立像、座像を見慣れた眼にはやはり癒しがある。

朝、目が覚める時間帯に半覚醒の状態で、現実と夢の中間にいるような心地いい瞬間があるが気分が似ている。

寺院は広大で、一角にお参りも出来る立像を安置したお堂があった。

義母を亡くして直ぐだったのでお線香を買い求め、日本式でお祈りさせてもらった。
タイの仏様にお祈りしている姿を天から見て笑っているだろうか。
「まっ、同じ仏様だからいいか」という感じ。

タイのお線香は日本のそれと較べて太さも長さも3倍程ある。

タイは「微笑みの国」といわれ穏やかな国民性ととられがちだが、キックボクシングが盛んなように反面激しい一面も持っている。

正義感、名誉心は我々と同じ位高い。国政にたずさわる人々の不正にはためらわず民衆蜂起する。

日本では一票で民意を主張するがタイでは時々、石と火炎瓶で怒りを表明する。キックボクシングのハイキックにも似た攻撃は時の政権をいとも簡単に倒す。

プミポン国王と王室は国民の深い崇敬の対象となっており、国をまとめるのに絶大な権威を発揮する。

国王が出て来ると大抵の争乱は収束する。

道路はおそろしく混んでいる。

ほとんど停止している車に小学生くらいの子供が近寄って来て南国特有の鮮やかな色のブーケを売る。イライラが少しおさまる。

三輪バイクに屋根をちょこんと載せ、極彩色を施した「トゥク・トゥク」は市民の重要な足だ。トゥク・トゥクというエンジン音をたてて、いたるところを縦横に走り回っている。

食べ物ではタイらーめん「バンミー(バミー)」とおなじみ「トムヤンクン」が気に入ったが、Sさんが連れていってくれたレストランのメニューはどれもおいしかった。

厳選してくれたのだろう。

ココナッツミルクの甘みと香辛料、ナンプラー(魚醤)、パクチーのバランスが良く、タイウイスキー「メコン」も相性がいい。

パクチーが苦手な人がいるが、さまざまな料理に使われるからタイの料理の半分は楽しめないかも。

辛い物好きな僕もさすがに青とんがらしの辛さには気が遠くなったが。

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