花の慶次

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慶次の名言 その伍

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北条家討伐を終え、直江兼続、奥村助衛門、伊達政宗、真田幸村らと温泉につかり酒宴をひらいている所に、時の天下人豊臣秀吉が現れ、慶次の横につかり

秀吉:このたびの陰働きお主であろう ご苦労であった・・・


秀吉は、慶次が真田幸村の初陣を陰で支え、伊達政宗を参陣に導き、伊達家を救ったことを知っていた。


慶次:あんたのためにやったことではありませんよ


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と指を一本立てて慶次を誘うが、慶次が興味を示さないため


秀吉:百万石では不足なのか?


すると慶次は、微笑みながら


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秀吉:ふっ 強情な奴め 心して飲め 百万石の酒ぞ


秀吉は慶次を召し抱える事を諦め、酒をついだ。

周囲の驚きをよそに、慶次はつがれた酒を飲み干した。


お金や地位よりも自らの生き方を貫き通した慶次。


誰からも縛られることなく、自由気ままに生きてゆくことことは気楽に思えるが、実はそれが一番難しいことである。

実力がなければ、ただの我が儘である。


2009年は、これぐらい器の大きな男になりたいものである・・・。



※百万石を現在に換算すると、なんと2500億・・・。

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慶次の名言 その四

病に伏せっていた養父の前田利久が吐血し倒れ、ついに最期の時を迎えることとなった。

その知らせを聞いた慶次は雪が降る中、庭で舞いを見せると、病床の利久は亡くなった慶次の実母お春と出逢った日の事を思い出す。



そして、庭に設けた茶席へ利久を招き、茶を差し出すと。



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利久:ふ・・・ どこまでも傾きよるわ

   慶次 よき茶であった




そう言い残すと、利久は慶次の胸に抱かれ帰らぬ人となった。

これで、慶次と前田家を繋ぐ絆は完全に切れ、これにより慶次は加賀の国を出る決意をする。

慶次の名言 その参

前田利家が抱える加賀忍軍の四井主馬の罠によって、殺された蛍の仇を取ろうと主馬に刃を向けた時、慶次が構える刀に対し病を患っていた養父の前田利久が銃で刀を撃ち、止めに入った。
利家お抱えの四井主馬を殺せば、慶次も処罰されることとなるためである。


利久:ふー ばかものが 父親より先に死ぬ息子があるか 慶次


慶次:ち・・・父上・・・


利久:どうしても殺るというなら この利久が主馬を討つ!
   
   死ぬのなら この役立たずで充分じゃ!!

   わしはかつて南蛮の伴天連から聞いたことがある 月は日の光を受けて初めて光輝けるとな

   慶次・・・おまえは その日の光じゃった わしというひ弱な月を照らすな・・・

   主馬 覚悟!!


利久が銃を撃つと同時に、慶次は主馬を殴り飛ばし、弾は主馬の頬をかすめた。

慶次は闇に輝く月を見つめ。


慶次:父上・・・ 月はいいなぁ


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利久:慶次・・・



父は子を想い、子はその想いを汲み取り、自分の怒りを収めたのであった・・・。


血は繋がっていなくとも、二人は固い絆で結ばれていた。



二人はともに月を見上げ、涙が零れるのを我慢していた。

慶次の名言 その弐

秀吉との接見を前に、前田まつは慶次に対し『お目見得で関白殿を怒らせず、精々笑わせてきなさい』と軽い気持ちで言ったことで、慶次が死を覚悟し秀吉を殺す決意したと聞かされ自分を責めるまつは、酒宴を開いていた慶次の元に赴き涙を零しながら、慶次に詫びをいれようとした。


まつ:わ・・・わたし わたし なんて言ったらいいのか す・・・すみま・・・


慶次:あ!忘れておった!! あいつ まだ待っててくれるかな〜〜〜〜


まつ:え!?


慶次:すっかり 忘れてしまってたな〜〜〜〜 いや 待っててくれるにちがいない


まつ:・・・・なにか


慶次:おまつ殿 これから一緒に会いにいきませんか


まつ:・・・・誰に?


慶次:よし 行こう!!


おまつの手を取り、愛馬の松風に乗り向かった先は・・・。


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満開の花が咲き誇る桜の老木であった。

慶次は、桜の老木に向かって遅れた事を詫びた。

慶次にとって人も獣も樹も花も違いがなく、すべてが自分の友であった。

その時、突風が吹き、桜吹雪が舞い散り、慶次の顔に桜の花びらが・・・。


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これを見たまつは、やっと笑顔を取り戻し・・・。


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慶次の名言 その壱

『天下一の傾奇者』の噂を聞きつけた時の天下人である豊臣秀吉は、ぜひ慶次に会わせるように叔父にあたる前田利家に命令するが、利家は慶次が無礼を働き、加賀百万石を失うことを恐れ、接見を渋っていた。
業を煮やした秀吉は、権力を振りかざし、利家に厳命する。

慶次は、愛する前田まつに『お目見得で関白殿を怒らせず、精々笑わせてきなさい』『さもないと前田家は潰され、私は路頭に迷うことになる』と言われ、思い悩むがある事を決意する。

いよいよお目見得の日、聚楽第に入った慶次は髷を結い直し、髷は秀吉に正対し平伏しているように見えるが、顔は横を向き秀吉に頭を下げることを平然と拒絶した。

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そして、虎皮に髑髏の紋所が入った裃を纏い、猿芸を披露。

怒りに震える秀吉であったが、慶次の真意を読み取るため扇子を投げつけると、振り向きざまその扇子を掴んだ慶次の目は殺意にはらんでいた。

手討ちにされ死するのではなく、自分に殺意を抱き、腹を立て手討ちにするため近づいてくるのを待っていたのである。




秀吉:なぜだ


慶次:さて!?


秀吉:何人のためか!?


慶次:まさか!!ははは


秀吉:理由がない筈はあるまい!!よく考えろ!!


慶次:左様 強いて申さば 意地とでも申しましょうか


秀吉:意地!? 傾奇者の意地と申すか


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この遣り取りで、関白だろうが牢人であろうが同じ人。
面白半分で人が人を呼びつけ、晒し者にしていいわけがない。

慶次は秀吉を刺すことによって、秀吉もまた人にすぎないことを証明し、その思い上がりに鉄槌を下そうとしたのである。

秀吉に気に入られた慶次は『傾奇御免』の御意をもらいうけた。

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