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郵政社長に斎藤元大蔵次官 亀井担当相、官僚OB「問題ない」
10月21日15時51分配信 産経新聞
辞任表明した日本郵政の西川善文社長(71)の後任について、亀井静香郵政改革担当相は21日、会見し、西川氏の後任の新社長に、旧大蔵省の元事務次官で東京金融取引所社長の斎藤次郎氏(73)を充てる人事を発表した。日本郵政グループのかじ取りは官僚OBの手に委ねられることになった。近く開催される臨時株主総会などを経て正式に就任する。政治主導を打ち出す鳩山政権が、日本郵政の社長ポストを民から官に移したことで批判が出る可能性がある。
亀井氏は起用理由について「郵政の在り方について、ほぼ同じ意見を持っている。新しい事業を生み出せる人」と評価。民間出身者でなく、官僚OBを社長に充てることに対しては、「大蔵次官だったのは10年以上昔の話。特に問題はない。『役人をやったら悪いやつだ』というのはおかしい」と述べた。
今回の人事について亀井氏は鳩山由紀夫首相、小沢一郎民主党幹事長をはじめ、誰にも相談せず、鳩山首相にも21日になって初めて伝えたという。
政府は小泉政権が進めた郵政民営化見直しの基本方針をすでに決定。斎藤氏には亀井氏が20日夜に電話で日本郵政社長への就任を要請し、斎藤氏は21日朝に就任を承諾したという。
日本郵政の指名委員会で承認の手続きをとる。
斎藤氏は東大卒。昭和34年に大蔵省(現財務省)に入省。小沢氏が自民党の竹下登政権で官房副長官を務めていたころから20年来の付き合いで、平成5年に小沢氏主導で実現した細川連立政権時代に大蔵事務次官を務めた。
6年には小沢氏らと連携し、「国民福祉税構想」を打ち出したが、与党や世論の反発で実現しなかった。大蔵省の接待不祥事で次官を通例より1カ月早く退任した。
斎藤氏は今後、郵政3事業(郵便、貯金、簡易保険)の郵便局での一体的利用や、ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険が提供する貯金と簡易保険を全国一律でサービスできる体制づくりに取り組む。だが、貯金・保険の両事業には「民業圧迫」との批判が絶えず、ゆうちょ銀行は資金運用先の8割が国債。こうした金融事業を抱える日本郵政のトップに元大蔵次官が就任することに対し、金融界からは「一段の肥大化を招く」と懸念する声も上がっている。
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【プロフィル】斎藤次郎
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