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かがくのとも通巻50号
1973年5月号
みち
五味太郎 ぶん・え
五味太郎さんの絵は
最近のものとは少し感じが違って、
最初に作者名をみていなければ、
五味さんの絵だと気づかなかったかもしれませんが、
大胆な構図と色使いは素晴らしい!
とてもインパクトのある絵で、
いろんな道が描かれています。
この号は解説の小冊子がありました。
五味太郎さんと福音館の森達夫さんの
お2人が共通して書かれているのは、
今の子どもたちが
「道路で遊ぶな」と言われることの
不条理さでした。
五味さん:
「道路で遊ぶな」という言い方は、
差別言葉の代表みたいなもので、
すべての人にいうのではなく、
子どもだけにいう言葉になっています。
実際道路で遊ぶのは、ドライブ遊びをする
おとなの方なのですが、その遊び場から
子どもを締め出すために、遊ぶなというのです。
森さん:
「道路で遊ぶな」「勉強しろ」「服を汚すな」
「手を洗え」「早く寝ろ」そして「言うことを聞け」
これらの頭ごなしの命令の中で「勉強しろ」と
「道路で遊ぶな」ほど、子どもたちの遊びの
生活を規制している言葉はありません。
(中略)しかしこの「道路で遊ぶな」が子どもに
向かって言われだしたのは、そんなに古い
ことではありません。
「ALLWAYS3丁目の夕日」の映画の
最初のシーンでおもちゃの飛行機を
飛ばしながら子どもたちが家の前の道を
走っていくシーンがありますが、
そういう車の通らないような道って
確かに今は少ないですねえ。
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