空を見上げて

諸事情でブログを休止しておりお越しいただいた皆様すみません<m(__)m>

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夜明け前、朝日が昇る前の白々とした空が広がる頃。
裸で、シンがチェギョンを後ろから抱えるように抱きしめベッドで眠っている。

「う、うーん。」

おぼろげに部屋の風景が見えて、寝返りをうってシンの顔に驚くチェギョン。

「シン君!? あ、そっか。このまま寝ちゃったんだ。」

無防備に眠るシンの目や鼻をなぞり顔を見つめるチェギョン。

「シン君って鼻筋がこんなに通ってたのね。」

「う、うーん。」

寝返りを打つシンに驚いたチェギョン。シーツをめくり自分が何も身に付けない事に気づき

「大変、服着なきゃ。」

シンを起こさないようにそっとベッドを抜け出し、服を探して衣裳部屋に行きました。

しばらくすると寝ぼけながら、片手でチェギョンを捜すシン。

「うーん。チェギョーン… ん?い・な・い?チェギョン!」

チェギョンがいない事に気がついたシンはベッドから起き上がり出ようとしたところに

「何?シン君もう起きたの? きゃっ!シ、シン君!」

すぐさまシンに背を向けるチェギョン。自分が何も身につけてない事に気づき慌てて布団で下半身を隠すシン。

「チェギョン。どこ行ってたんだ?」

「シャワーと着替えをしに衣装室にいたの。 お、おはよ。」

「おはよ。」

「ほら、シン君も早く服を着て」

「そうだな、侍従たちもそろそろ起きだしてくるし。」

脱ぎ捨てられていた服をかき集めて、シンに渡すチェギョン。シャツとズボンを急いで着たシンは。

「服、着たぞ。」

まだ、背を向けて顔をうつむくチェギョンに後ろから抱きつき。

「起きたら、いないから心配したじゃないか。」

「ごめんなさい。」

向き直って、チェギョンの額にキスをするシン。余計にうつむくチェギョン。

「なんだよ。」

「どんな顔していいのかわからなくて…。」

恥じらうチェギョンを優しく微笑み見つめるシン。

「恥ずかしいのか?そんな顔すると俺まで、どうしていいかわからない。ちゃんと顔を見せてくれ。」

そう言うと、チェギョンの顔を向かせて、髪や頬をなで抱きしめるシン。
チェギョンはシンの胸に抱かれて、幸せを感じていました。

「チェギョン。もうすぐ、朝日が昇る。せっかくだから一緒に見ないか?」

「朝日?」

「前に、朝日が昇るところを見たいって言ってただろ?」

「うん。」

シンは頷いたチェギョンの手を取り、テラスに出て柱にもたれながらチェギョンを後ろから抱きしめていた。
白み始めた空に、徐々に赤みをおびた太陽がゆっくり昇る

「朝焼けだ。前に、海に行った時は見れなかったけど。どうだ?きれいだろ?」

「うん、すっごくきれい。」

「また、あの離宮に行こうな?」

「そうね、そしてまた海にも、シン君。」

「ああ、そうだな。」

お互い向き直り、微笑みながらチェギョンを見つめてキスしようとすると。
朝の支度の準備に来たチェ尚宮と女官が

「皇太子殿下?、妃宮様まで。おはようございます。」

慌てて離れる2人。

「ああ、チェ尚宮。おはよう。」

「おはようござます。チェ尚宮おねえさん。」

「殿下方、お早い御起床だったのですね?」

ぎこちない返答をするしかない2人は

「そ、そうなんだ、やけに早く目が覚めたものだから。朝日を見ようと思って。」

「わ、私もです。チェ尚宮お姉さん。」

「そうでしたか。妃宮様は普段、早起きが苦手のようでしたから。では朝のご支度を、さ、妃宮様。」

「はい。」

そう言うとそそくさと朝の支度に向かったチェギョンと入れ替わりに、コン内官がやってくる。

「皇太子殿下、おはようござます。」

「おはよう、コン内官。」

「昨夜は遅くまでの聴取でお疲れではありませんでしたか?」

「ええ、少し眠りましたから。」

「では、朝のお支度を…。」

と言いかけて目線がシンの衣服に移ると

「恐れながら、皇太子殿下。お洋服が昨日お帰りになったままですが。」

「あ、いや、その…。チェギョンと夜更かししてね…。あ、朝日を見てたんだ。」

動揺するシンをコン内官は察知したのか。

「さようでございましたか。ではシャワーの後、お召替えなさいますか?」

「ん?、あぁ。頼むよ。」

朝日は完全に昇り、朝を告げるように鳥が鳴いていた。

・・・・・・・・・・・

ぼんやりと、薄暗い部屋で目が覚めた。
ベッドサイドの時計を見ると、まだ午前5時前だった。

「まだ、5時前か。」

そう言って、部屋にある簡易の冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを出し、
そのまま口を付けて一気に飲み込んだ。
彼女がここから出て行ってからこんな夢は何度か見た、というより実際にあった事だった。
俺たちが初めて肌を合わせた日、やけに熱くて、優しいそんな夜を今でも思い出す。
彼女の吐息、恥ずかしそうな笑顔、そして、必死に俺の思いを受け止めてくれた気持ちを忘れられない。

「はぁーっ。」

俺は部屋を出てパビリオンの先にあるテラスへと出て空を見上げた。

『お前とここで朝焼けをみたよな? お前はこの空の続く遠い所にいる。必ずお前をこの手に戻してみせる。』

彼は強く決意し、再び屋内へ入り彼女のいない彼の日常が始まる。
その頃にはあの日彼女と見た朝日が、同じように登っていた。

初めての夜 終わり

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私が欲しかった場面知りたかった場面をありがとう
とっても幸せな気持にさせて頂きました
遅まきの宮ファンですが、これからも応援してま

2012/8/28(火) 午後 6:31 [ わいわい ]


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kyomao
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