空を見上げて

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彼女の困惑02

ユル君が立ち去った後、私は一つ溜息をついて

『やっぱり複雑だな…、結局一番私が皇太子妃に相応しくないんだわ…。
 でも、初めから分かってた事じゃない…』

そしてまた月を見上げて、宇宙征服すると言っていた自分が懐かしくなった。
いつまでも、こうしている訳にも行かずに、戻ろうとして会場へ戻ると、シン君は高貴な微笑みを称えて
出席者と共に談笑している、そこにはまだあの彼女もいた。

その光景を見ていると後ろからコン内官が近寄り

「妃宮様、探しておりました。どちらへお出でに?」

「あ、人酔いしちゃって夜風に当たりにテラスまで…。」

「ご気分が優れませんか?」

「いえ、大丈夫です。
 そうだ、コン内官おじさん、私を探してたって?」

「あ、殿下が会場に妃宮様のお姿ないと仰って、妃宮様をお探しでございます。」

『シン君ったら、私を心配してくれたのかしら?』と思うと嬉しくなってシンのそばに行くと

「ようやく妃宮を皆さんにご紹介出来ますね。」

と順々に紹介と挨拶されるも、そこに居並ぶ面々には、新皇太子妃を歓迎と言うよりも
上から下まで値踏みされているような視線で見る一同に、居心地が悪い私はなんとか笑顔を貼り付け
紹介と挨拶が終わるのを待っていた。

「初めてお目に掛かります妃宮様。ソ・ユリと申します。以後お見知りおきを。」

突然の彼女からの優雅で上品な雰囲気に飲まれ、挨拶に面食らった私は、慌てて挨拶をした。

「シン・チェギョンです。」

「初対面の妃宮様へ不躾とは思いますが、お可愛らしい方ですわ。
 殿下もお幸せそうでなによりでございます。」

彼女はにこやかに、言葉を発するごとに、余計に先程の噂話が私の心に楔を打つ続け、苦しくなる。
そんな様子も気にせずにシン君はいつも通りに、そつなく言葉を交わしていた。

「妃宮はまだ入宮したばかりで、未熟なところもありますのでお手柔らかに。」

「そんな、殿下わたくしも長くこういった場を離れておりましたもの…
 妃宮様同様に、どうかご容赦くださいませ。」

『女の私から見ても、綺麗で上品、多分教養もあるんだろうなぁ…』と見た感じも慎ましやかで
まさしく皇太子妃の理想的な女性だとチェギョンは思って見ていた。
そこへ他の王族会の他のお嬢様方がユリ嬢の話題を持ち出してきた。

「ユリ様、この度の帰国驚きましたわ。いつ韓国へ?」

「2週間ほど前ですわ。
 父が、高校最後の1年はこちらにて過ごした方が良いと言われて。
 元々イギリスには短期留学でもあったので、いずれ本国には戻る予定でしたのよ。」

「そうでしたの?そう言えば……。」

と他の王族会のお嬢様が、また私の分からない事を話しだし、
話題は定期的にある王族会の子息子女の集う会の話が中心で、結果私だけ蚊帳の外状態で
手持ちぶさたに立ち尽くしていると、私に誰かが話しかけてきた。

「妃宮様は、最近は何にご興味がおありですの?乗馬とかソグムとか?」

そう言ってくるのはソ・ユリ嬢。
彼女は上品に微笑み良家の子女らしく聞いてくる。

「あ、えっと私は…。」

彼女からの不意打ちの質問の返事に困っていると横からシン君が

「妃宮はまだお妃教育の途中で、不慣れな事が多いものですからね…。」

「そうですの?」

「ええ、まぁ…。」

ユリ嬢は結婚前にはすでに習得済みとの思い込みなのか、意外との反応に、
私は自信なさげに言葉少なに声も小さくなってしまう。

「妃宮様、無理もありませんわ突然のご結婚と聞いておりますし
 わたくしも長く国を離れ、帰国したばかりで、宮家の嗜みなども感覚が鈍っているはず
 妃宮様のお気持ちわかりますわ…
 そうですわ!よろしければ、今度妃宮様とご一緒に学びたいですわ。」

『え?どういうこと?』と私はこの話の行方が見えなくて混乱していると

「まあ、ユリ様。私達も、もう一度基本から見直して更なる上達を目指したいですわね。」

「妃宮様、ユリ様。ならば、次回私どもの王族会の集まりにて、乗馬の会がございますから
 まずは乗馬から、ご一緒いたしましょうよ。」

他の王族会のお嬢様方がこぞって言い出した提案に目を白黒していると、ユリ嬢までもが

「乗馬でしたら殿下とご一緒に妃宮様もお越しなっていただきたいですわ。」

『ちょ、ちょっと待って、私何も言ってないのになんでそう話だけ先に進む訳?』

「あ、あの…私は…まだ…。」

「あら、私とした事が失礼致しました。
 両殿下がご一緒にいらして下されば、尚のこと楽しい会となると、はしゃいでしましたわね。」

私の慌てっぷりと、対応を見て業を煮やしたのか、シン君が一言。

「何かと日々忙しく過ごす身ですので、僕はわかりませんが…。」

「では、妃宮様だけでもお越し下さいませ。心よりお待ち申し上げますわ。」

『え?なんで?どうしてシン君1人だけ逃げるように言うのよぉ〜!』と私の文句も届くはずもなく
混乱状態の私更にこの場を逃れる言葉も見つからず、果てには何故か…

「あ、はい…。」

と不覚にも返事してしまい、大きく後悔してその場で頭を抱えたくなった
そしてちらりと横のシン君を見ると、すました顔をしているが何か言いたげである。

『あー…。やってしまったぁ…。
 多分、後で何か言うんだろうなぁ…。』

その後、なんとか微妙な皇太子妃の表情を保ちながら振る舞い、やっと、パーティーもお開きとなった。

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この場面って、シンの誕生日を思い出して、せつなくなりました
チェギョン、辛いよね
でも、最後はお約束のハッピーエンドで、お願いしますm(__)m

2012/8/29(水) 午後 4:52 [ わいわい ]


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