空を見上げて

諸事情でブログを休止しておりお越しいただいた皆様すみません<m(__)m>

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シンも部屋には戻ったが、簡単に体の痒みも治まらずに寝むれない夜となり、落ち着いた頃にはすでに
真夜中だった。
ベッドのサイドテーブルにある時計を見て

「もう、こんな時間か…。」

中途半端な真夜中に目が冴えて、ふと外を見れば綺麗な満月がカーテンの隙間から見えた。
月の光に誘われるかのように外に出て、散歩がてら特に当てもなく歩いていくと水音が聞こえる

『確か、あっちは湖のはず…。』

とは言え”この辺りは私有地で他人が簡単に入れないはず…”疑問と音の正体を確かめる為に
湖の方になるべく音を立てずに、歩いていくとシンはその場で立ち尽くしてしまった。

そこには何も身に付けずに、月に向かって光を浴びるように水辺に立つ女性の後ろ姿を見て
シンは言葉が出ず、この様な場所で女性の裸を見るとは思わず、心拍数は上がり、熱くなってきた。
このままでは彼女が振り返れば見つかる為に慌てて近くの茂みに身を隠した。

『一体誰なんだ?
 でも…きれいだ…。』

シンもこうして生身の大人の女性の裸体を見たのは初めてで、年相応にドキドキしつつも
その女性はきれいな裸体をシンに見せつけるかのように晒していた。

華奢でいて、すらりと伸びる背中から丸みを帯びた腰回りのラインは柔和で女性的な様子は
シンの中で性的刺激と、それでいてどこか神秘的で固唾を飲んで、立ち尽くした。
年頃の男の子でもあり女性の体に興味がない訳ではなかったが、こんな覗き見するなどやってはいけない事と
認識していても、彼女の一挙手一動から目が離せずにいる。

彼女は誰もいない開放感からか、手で水をすくい上げては体に掛け、水浴びをしていたようだ。
そして次に、その身を反転して水面から上がろうと、瞬間横顔が見えたがすぐに月明かりの逆光と
なりちゃんと確認も出来ずにいるとこちらに来ようとした時

《パキッ》

彼女の行動に慌てた俺は、後退りしようとして小枝を踏んでしまった。

「ひっ…。」

小さな悲鳴を上げ、全てを晒す体を少しでも隠すように手を胸に寄せて、やや怯える彼女は林の方へ
音の正体を探すかのように凝視する。

「……。」
『え、こっちに来る?』

気が気でないシンは見つからないようにと彼女から避けるように更に身を潜めていると
今度は近くの草木の揺れる音にシンも彼女も恐る恐るそっちの方向を見れば
野生の鹿が現れまた茂みの方に行ってしまった。

「ふぅ…。」

その様子に彼女もシンも安堵の溜め息を付いた。
しかし、一瞬の静寂も束の間で遠くから懐中電灯らしき光と人が近づく音に、俺達はまた緊張感が走った

「殿下!いらっしゃいますか?」

どうやら、無断で部屋を抜け出した俺を翊衛士は鋭意捜索中という事らしい。

『まずいな…。』

この場から離れないと彼女の霰も無い姿を翊衛士にまで見せる事になる。

『どうするかな…。』

色々思案している隙に、辺りを見渡すと月夜の天女が消えていた。

『え、彼女は?
 さっきまでいたのに…
 どこに行った?』

慌てて茂みから出て辺りを探すも見つからない、そこに俺を探し当てた翊衛士が

「殿下、こちらにお出ででしたか?」

「ああ、眠れなくてね…
 少し散歩をしてたが、もう部屋に戻るよ。」

翊衛士に従われ、部屋に戻りベッドに再び身を預けてみても
結局眠りを誘うどころか余計に月夜の天女に魅せられて、シンの心を捕らえた

「はぁ…。」

額に手を当ててさっきまでの幻想的な出来事が目に焼き付いて離れない
まるで月の精が舞い降り、手を伸ばせばすり抜けて天に帰って行ってしまった儚い一瞬の夢のようだった。

翌朝、眠れなかったシンは昨夜の事を確認すべく、唯一この別荘に滞在する女性のヒョリンに
聞いてみた…

「昨日はよく眠れたか?」

「ええ、お陰様で、それよりシン蕁麻疹大丈夫?」

「え?あぁ、まあな。
 本当に昨晩の深夜に起きて散歩とか、湖の方に行ったとか…?」

「うん、昨夜はお酒も飲んでたし、ぐっすり眠ったみたい…。
 だから、部屋から出て散歩なんて…。」

「そうか、それならいいんだ」

シンからの質問に不思議そうに見るヒョリンをそのままに、あと他のこの別荘にあの天女に該当する女性が
この別荘に滞在するのか、インに聞いてみても

「うーん…。
 食事や掃除の使用人ならいるが、お前の言うような、夜中に水浴びするような女なんて、いるはずもない。」

「そうか…
 ならば、外部の物が迷い込んで入ってくるとかは?」

「まずあり得ないなぁ、なんなら使用人に聞いて見ようか?」

「いや、いいよ…。」

手掛かりも、そんな人物がいたのかさえおぼろげでシン自身も幻をみたように昨夜の天女も夢だったのかもと
思うようになり、当初の目的である、課題提出用のロケハンと後で編集用として少し撮影をしていく内に
インの別荘での滞在もあっという間に過ぎ
シンは宮へ戻りまたいつもの公務の日々こなす毎日に、いつかの天女の事は忘れていった。

【続く】



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閉じる コメント(6)

アンニョン〜^^ 3まで読破〜♪

ヒョリンがシン君の桃アレルギーでの下りは
フムフムとなるほどと思い。
こんな風にシン君と接することはできるのは自分だけ・・・
という妙な自信も納得しました〜!

美しい天女との出会いを、忙しさの中
忘れてしまったシン君だけど
どんな再会(きっと)になるか、待ってますヨン^m^

2009/8/1(土) 午後 9:28 miharuru

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よかった〜〜〜

HRじゃなかったんですね〜〜

安心・・・って 続き・・ですか?!

次回楽しみにしてますぅ〜〜〜〜(TT▽TT)ダァー

2009/8/1(土) 午後 11:18 サンチェ

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miharuruさん あんにょぉ〜〜ん♪

一気に読破あざーっす!!

このエピがあのチェギョンが桃のシャンパンがぶ飲みの原因だったなんて
後でチェギョンが聞けば『なぁ〜んだ!』って話なのにねぇ。。。。
それにしても、人夫なシン君をあーも堂々と言えたHRさんは凄いっす^^;

そんな中での天女との出会い♪
シンの中では夢物語になちゃって、現実感がなかったんでしょうね。。。(日々に忙殺されて忘れちゃうくらいだもん)
でもまあ、そんなシン君にはこの数年後にサプライズが待ってるから
次回は仰天シン君の巻です!お楽しみに♪

2009/8/8(土) 午後 11:25 [ kyomao ]

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ここにもサンチェさん♪ もう、皆勤賞ものですなっ!(^^ゞ

そうですよぉん!
私がHRとシン君くっ付ける訳ないでしょーに!(シンチェは当然なんで!)

安心してもらって、続きもあるんだけど。。。見る?

折角書いたから見てっておくんなましぃ。。。。

2009/8/8(土) 午後 11:31 [ kyomao ]

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8/2(日) 午前 1:24のNさん こんばんは!

3話までの読破お疲れ様でした!
ちょっとひと安心して頂けてよかったです。
続きもよろしければ読んでおくんなましぃ。。。。

2009/8/9(日) 午後 10:40 [ kyomao ]

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8/2(日) 午前 2:03のYさん こんばんは

そのようですよぉ。。。。
しかし謎の多い”月夜の天女”の登場で興味持って頂けて良かった♪
次が最終話なので、謎も解明?されるはずです。。。たぶん。。。。

2009/8/9(日) 午後 10:43 [ kyomao ]


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