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恩田陸の『蒲公英草紙』を読んだ。 〜あらすじ〜 舞台は20世紀初頭の東北の農村。旧家のお嬢様の話し相手を務める少女・峰子の視点から語られる、不思議な一族の運命。時を超えて人々はめぐり合い、約束は果たされる。切なさと懐かしさが交錯する感動長編。 以前、『劫尽童女』 の記事にも書いたが、恩田作品の中で個人的に一番好きなのは『光の帝国』なのである。そしてこの『蒲公英草紙』は、『光の帝国』と同じく常野一族のことを書きつづった物語。となれば文庫派の僕もハードカバーで買わざるを得ないではないか。 注意!! 今回も多少、ネタを割っています。この先を読むのは、本編をぜひご覧になってからにしてください。 250頁あまりの、そんなに長編ということもない物語。であるからこそ、ページをめくるのが勿体なく、でも早く先を読みたい。一字一句、疎かにせず丹念に、情景を脳裏に描きながら読み進めた。 そして最終章、クライマックスの場面。それまで、いろいろな出来事はありながらも、大きくは動かなかった物語が、ここに来て文字通り怒濤の展開を見せる。自然の厳しさ。 まずい、だんだん文字が滲んできた(電車の中だと言うのに...)。 そして最後の数ページで明かされる厳しい現実。とともに、そのような時代を超えて一族がどう生きていったのか、また別の物語が紡がれる余韻を残して物語は終わる。 『蒲公英草紙』では、『光の帝国』に登場する常野一族のいろいろな能力を持った人々のうち、春田一家の祖先のことが書かれたが、他の物語あるいは登場人物の続編もまだまだ書かれるはずだ。恩田先生、できるなら、もう少し短い間隔で常野シリーズを出していただけると嬉しいのですがw なお、余談だが本作には時代背景の関係もあり、イメージ豊かな表現が頻出するが、中でも色の表現についてちょっと書いておきたい。 昔からある和風の色は、なんとなく、たぶん、こんなような色というのはわかるが、正確にイメージすることは困難である。そこで、本作に登場するそのような色について、以下に表示するので参考になれば。 |
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お久しぶりです♪色↑なんとなく、分かります〜♪昔って、もっと色が少なかったというか、落ち着いたような、しっとりするような色ばっかりだったような気がします。あくまで想像ですが。
2005/9/20(火) 午後 0:38
はなさん、お帰りなさい。昔の色は落ち着いた色、確かにそんなイメージがありますね。色の名前も奥ゆかしいものが多いですね。
2005/9/20(火) 午後 10:50
海老茶が気に入りました。ちょっと渋いかな(笑)この作品、「光の帝国」とシリーズですが、ちょっと違ってて面白かったです。続編書いてほしいですね〜。
2005/9/30(金) 午後 10:52 [ - ]
渋いところがまた良いですね☆恩田先生、続編ぜひお願いします。
2005/9/30(金) 午後 11:45
恩田さんの常野の物語は肌で空気を感じられるような静かな読み応えのある感覚が好きです。最後は泣きました〜!聡子様・・・。TBありがとうございます。
2006/1/20(金) 午前 8:32
そう言えば、うちの家内にも薦めて読んでもらったところ、読み終えての第一声が「聡子さまぁー」でした(笑)でも、あの場面を読むと男性の僕でもちょっと字が滲みましたね。常野物語は、本当に読み応えがあり僕も大好きなシリーズ、これからも書き継いでいってほしいです。
2006/1/20(金) 午後 11:10
峰子の視点で描かれていたので、聡子様も春田家も丁寧な描写で情景が目に浮かぶようでした。常野が実在するように感じてしまいますね。トラバありがとうごいます。
2006/2/19(日) 午前 8:40
そうですね。峰子の視点というところが良かったですね。常野シリーズは(他の恩田作品もそうですが)情景描写が本当に素晴らしく、今でも場面場面が目に浮かぶようです。
2006/2/21(火) 午前 0:10
はじめまして、トラバありがとうございます!色まで載せてくださってるなんて、すばらしい!!奥様の読後の「聡子さまぁー」に笑ってしまいました。(ナイス!)
2006/5/20(土) 午後 4:35
色は、読書中に気になったのでネットで調べて掲載してみました。古風な色っていいものですよね☆
2006/5/21(日) 午後 4:59
まぁさん、TBありがとうございます。「ページをめくるのが勿体なく、でも早く先を読みたい」って気持ちものすごくわかります!私、恩田陸さんの本を読むときは、いつもこんな気持ちにさせられます。ずっと、この物語の中にひたっていたいような感じ。古風な色は素敵ですね。蒲公英草子の色、いいなあ‥。きっと、まぁさんは色彩まで意識して本を読まれているのですね〜。私もトラックバックさせてくださいね。
2006/7/4(火) 午前 8:24
そうですね、恩田陸の作品どれもに当てはまりますよね。古風な色には、本当に日本人ならではの色がたくさんあって、また、色の名前も風流なのが多いですよね。『色の名前』やウェブサイトなどで調べて、色を再現してみましたが、気に入っていただけたようで嬉しいです☆
2006/7/4(火) 午後 10:50
トラバありがとうございました。『蒲公英草紙』は装丁も気に入っている作品の1つです。日本では微妙な色の変化で季節や風景を表したりしていて風流ですよね。
2006/7/12(水) 午前 11:12
トラックバックありがとうございました。早く光の帝国を読もうと思います。
2006/7/12(水) 午後 1:14
>WINさん。確かに装丁もいいですよね。僕もお気に入りです。微妙な色の変化で季節や風景を表す、、、昔ながらの日本人の特性なんでしょうね。
2006/7/12(水) 午後 11:04
>kikunosukeさん。ぜひ、『光の帝国』も読んでください!そして、その後に『蒲公英草紙』も、もう一度読まれるとまた違った発見があるかもしれませんよ。
2006/7/12(水) 午後 11:06
こんばんは。「蒲公英草紙」を読了しましたので、TBさせてください。私も後半は電車の中で涙を浮かべてました。色の表現もこの時代に相応しいですし、本の表紙もぴったりだと思いました。
2006/7/22(土) 午後 11:20
トラバありがとうございます。何と!ヒデジぃさんも電車で読まれましたか!『蒲公英草紙』はホントに危険な作品です。大の大人に、しかも男性にも涙を誘いますので(笑)これから読まれる方には、ぜひ人のいないところでの読書を勧めたいですね☆
2006/7/22(土) 午後 11:39
はじめまして♬チュウです。まだ、『光の帝国』は予約待ちですけど…今、『三月』シリーズを制覇中なので、次は『常野』シリーズを制覇したいですね♪また、いろんな作品を教えてくださいね(o^−^o)チュウからも、トラバさせてくださいね♬
2007/2/8(木) 午前 10:17
なるほど、今は「三月」シリーズを読まれているのですね。「常野」シリーズと甲乙付けがたい、どちらも面白いシリーズです。また感想を教えてくださいね。
2007/2/9(金) 午前 0:02