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小学生も高学年になると男子と女子は着替えを別の
部屋でするようになる。女子はそろそろ胸が膨らみだし、
中にはブラジャーをつけるおませな生徒も出てくる。
男子生徒も、そのふくらみをやけに意識して、
胸の大きな女子に対して「ホルスタイン」「デブ」
と呼んでみたりする。現在の日本では巨乳が一種の
ブームであるが、小学生にとっての胸のふくらみは一種の
コンプレックスとなっていた。
僕らは体操着に着替えグランドに集合した。
つっちゃ先生は、「今日はサッカーをします」と指示を出した
僕らはサッカーボールを体育倉庫に取りにいき、準備を進めた。
普通にサッカーを始めようとすると、
つっちゃ先生は、「靴を脱げ、はだしになって。男子は上半身裸」
と意味不明なことを言い出す。僕らは意味も分からず言われるままにする。
今そんな事を指示すれば、PTAが黙っていないだろうが、その頃は特に疑問
ももたずに言われるがままにした。
先生いわく裸足でければ、トーキックが直るのだとか。そのころは「キャプテン翼」
がはやっており、野球よりもサッカーが人気があった。僕らは必死でオーバーヘッド
を砂場で練習していた。
僕は裸足、裸でスライディングを敢行。案の定、前身ズルむけになった。このときは
さすがに先生を恨んだ。先生は「つばをつければ治る」というのだが、保健室に直行したのは
言うまでもない。本当に痛かった。試合の事よりも、その痛みがまさり、サッカーよりも
何故裸でしなければならなかったのか。今でも疑問である・・・。
先生には、そういった奇行がたまにあった。僕らはそれに疑わずしたがっていた。
それほど先生を信頼し、慕っていたのだ。
(つづく)
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