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原題: Mystery, Alaska
1999年 アメリカ
アラスカ州の小さな町、ミステリー。
そこでは冬の間、凍りついた池で行われる週末の草アイス・ホッケー観戦が、
町の人々のほとんど唯一の娯楽。
−20℃という極寒でも観客が絶えない。
町が運営するホッケーチームのメンバーは、町の人々の尊敬の対象であり、
男たちにとってその一員になる事は、この上ない誇りであった。
町の保安官、ジョン(Russell Crowe)は
チームに13年間所属する最年長のベテランだったが、
さすがにトシには勝てず、ぱっとしないプレーが続いていた。
町長は、スピードでは右に出る者がない高校生のウィークスをメンバーに加える代わり、
ジョンを外す苦渋の決断を下す。
メンバー入れ替えの知らせの影響ときたら。
もうタイヘンである。
たかが草ホッケーチームから外されただけで、
そんなに落ち込んだり、周りの人間があんなに動揺するかな?
はじめのうちはそう思ったけれど。
町の人々のホッケーに対する情熱がハンパじゃないことが、
物語が進むにつれて観ている側にも十分に伝わってくる。
そんな中、
町出身の大手TV局プロデューサー、チャールズ(Hank Azaria)が、
有名スポーツ誌にチームの強さをアピールした記事を掲載したのがきっかけで、
プロホッケーリーグのNYレンジャーズとの親善試合が町で開催されることに。
町は大騒ぎとなる…。
この作品では、
後半こそ、このレンジャーズとの熱戦が中心になっているものの、
あくまでもメインは、
チームのメンバーと、それを取り巻く町の人々を描いた人間ドラマだと思う。
小さな町の濃密な人間関係を、ドロドロにではなく、暖かい視線で描いている。
レンジャーズが来ることになって以降、
ミステリーの町は、ことあるごとに都会の人々から、
「ド田舎のトロい奴らの集団」という先入観を持たれ、鼻で笑われる。
もちろん、それはレンジャーズとの試合で払拭されていくのだけれど。
考えてみれば、
広大なアメリカ合衆国には、実はこういう恐ろしく田舎の町が実際にもたくさんあって、
そこに暮らす人々って、
同じようなコンプレックスとか地元に対する誇りを持っているんじゃないだろうか。
そういう人々にとっては、少なからずこの作品は感情移入し、共感しやすいかも。
そんなことを思ったりもした。
ちょっと意外なのが、
惚れた腫れた、と言うより、下ネタ系のエピソードが多いこと。
町長の妻と、チームメンバーとの浮気(年の差をモノともしないラブシーンあり!)、
高校生のルーキー、ウィークスの初体験?
高校時代にジョンの妻と付き合っていたチャールズを巡る、ジョンと奥さん(Mary McCormack)の不仲、
など。
まあ、「冬の間はホッケーとエッチしかやることがない」という自虐的な台詞もあるから、
それはそれで自然なのかな?
でも不快なほどじゃないし、面白くもある。
アイスホッケーに全く興味がないからかな、
目が離せない、というところまでは惹かれなかったので、−0.5点の評価。
それでも、そこそこ楽しめたのは確か。
ラッセル・クロウが日本で有名になる以前の作品だからか、
劇場公開はされず、
現在ビデオが出ている。
Jay Roach監督作品。
鑑賞: 2006.9.4
評価点数: 3.5
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