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主にボクが読んだ本や、買った本などを扱います。
たまに、好きな作家の話なんかもするかも。
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『ビジネス・ナンセンス事典』中島らも著 。

中島らもという作家を初めて知ったのは、かつて朝日新聞で連載されていた
『明るい悩み相談室』を読んだことから。
読者から寄せられる『奇妙な』、かつ『どーでもいーよーな』悩みに、
中島らもという変わった名前のおっさんが、『不真面目に』『面白おかしく』答えるという企画で、
相談を寄せる方も、どうにかして回答者である中島らもから、面白い答えを引き出そうと
ぶっとんんだ悩みを投げてくるし、これを迎え撃つ回答者・中島らもは、バットですらないようなモノで、これを見事に場外へ打ち返す。
こんなやりとりを毎回楽しみにしていて、それまで論評やコラムなど堅苦しいイメージしか持たなかった
新聞という媒体に対する可能性を、改めたものでした。

この『ビジネス・ナンセンス事典』は、印刷会社の営業マンからコピーライター、作家へと転身してきた
作者の(途中、アル中患者含む)世の中を斜めに見た、皮肉に満ちていながら、どこか愛情も忘れない、毎日仕事に追われているビジネスマンに対する、一服の清涼剤のようなものです。
ま、平たく言えばエッセイなんですが、『あ』から『ん』まで、ビジネスマンの身の回りに、当たり前に起こるできごとや、ことがらを載せたビジネスマンのための用語事典の体裁で、チクリチクリと独特の『らも節』で解説していきます。
たとえば、カバーに書かれている文から引用すると、

「『ち−中間管理職』両側にベッタリ辛子をぬりつけられてだな、上からも下からもパンにはさまれて
          ギュウギュウ押し付けられてだな、ヒィヒィ言っとる。これが中間管理職なんだよ。」

何か、課長あたりがいつも渋い顔して、クドクドと説教たれるのを聞いても、ちょっと許せそうになってきませんか?

惜しくもこの作家は、近年不慮の事故で、亡くなりましたが(酒に酔って階段から落ちる)、
その死に様までが『らもらしい』と言わせる人柄が、よく出ている1冊です。

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『血の本[1]ミッドナイト・ミートトレイン 真夜中の人肉列車』クライヴ・バーカー・著/宮脇孝雄・訳
ゲチョゲチョのスプラッターです。
小説なのに、シリーズタイトルの『血の本』の通り、血の色が見えるようです。
ってゆーか、ページの隙間から滴り落ちてきそうなくらい。
本自体が血を何ℓも吸い込んでいるかのような描写が迫ります。
この作者はイギリスはリヴァプール生まれ。かのジョン・レノンの同窓生。(1952年生まれなので、
1940年生まれのジョンと面識があったかどうかは不明。)
アメリカ産スプラッター・ホラー映画の持つ『荒々しさ』と
イギリス本来の伝統的な『幻視性』や『皮肉さ』『不気味さ』などを併せ持った作風は、
この作者特有の味です。

この作家を知ったのはある映画がきっかけでした。
『ヘル・レイザー』(1987年イギリス)。
原作・監督・脚本までバーカーが行っていて、この作者が、小説を書く際、常に映像を意識して
書いていることが、見て取れます。(原作小説のタイトルは『ヘル・バウンド・ハート』)

今作の『ミッドナイト・ミートトレイン』は『血の本シリーズ全6巻』の1作目で、全部で23編の
短編集の始めの1冊に当たります。
バーカーの作品は、ファンタジー風のものもありますが、そのほとんどが、
『日常から少しズレたところにある恐怖』
というボクが最も好む(最も怖いと思う)ジャンルで、読後も寒気が背筋に残ります。
また、そのリアリティあふれる文章の随所に、ウイットも散りばめられていて、
思わずニヤリとさせられながらも、それがより恐怖を引き立てるのです。

何かとこのジャンルへの風当たりが強い昨今、決して万人に薦められるような本ではありませんが、
ゾクゾクしたいのなら、この作家は外せません。

・・・しかし、「本棚を見れば、その人となりがわかる」という格言がありますが、このブログで
   ボクが紹介している本を見ると、かなりヤバい人物像が浮かび上がってきますね。^^;

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ホラー小説が続きますが、今回は『角川ホラー文庫『文藝百物語』東 雅夫編』です。

一応、ジャンル分けとして『小説』のカテゴリーに入れましたが、
今作は稀代のホラー作家8人によって、実際に行われた『百物語』を文章に起こしたものです。
ご存知の方ばかりだとは思いますが、『百物語』とは、
『数人が夜、一箇所に集まって、1つずつ順番に『恐ろしい話(怪談)』を語り、話し終える度に
 目の前の蝋燭の炎を消していき、100本目の炎が消えた時に『何か(よからぬこと)』が起こる』
というアレです。
今回の『百物語』は、1997年3月17日の夕刻から、東京・根津の路地裏に佇む古びた旅館で、
会場には『結界』を張り、外界との連絡を一切絶った上で、執り行われました。
しかも話される内容は、参加した作家が『実際に体験した実話』ばかり。
普段から『怪異』を求めて取材などを行っている作家だけあって、
語られる内容は信じられないものばかりです。

さて、始めは周りの出方を伺うかのように、『恐怖』よりも『違和感』や『奇妙さ』が目立つ話が
披露されますが、徐々にヒートアップし、文字通り『身の毛がよだつ』ような鬼気迫るエピソードが、
次から次へと繰り広げられていきます。
それは既に語られた話を、文字で追っているだけの読者にも、まるで今目の前で語られているかのような
『臨場感』と『迫力』で迫ってくるのです。
いや、背後には実際に『何か』がいる気配まで・・・。
最後の『百話目』を読み終えたら、こちらの身にも『何か』が起こるのでは、という気にすらさせる
8人+αの語り部たちの『百物語』。
西洋のハロウィンもいいですが、和のハロウィンもまた、長い秋の夜を過ごすにはいいのでは
ないでしょうか。

ちなみに、今回参加の作家です。
・井上雅彦 ・加門七海 ・菊地秀行 ・篠田節子 ・霜島ケイ ・竹内義和 ・田中文雄
・森真沙子 (・東 雅夫:編者)
いずれも、『あっちの業界』では押しも押されぬ一流のホラー作家揃いです。
(更に言うと、皆『異形シリーズ』の常連でもあります。)

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光文社『アート偏愛(フィリア)』について。
井上雅彦監修による書き下ろしホラーアンソロジー『異形コレクション』の第34弾。

このブログでも何冊か紹介している『闇を愛する作家』が集って、あるテーマに沿って新作を寄せる
短編集です。
今回のテーマは『アート偏愛(フィリア)』。
芸術を愛するあまり、闇の領域に囚われてしまった者の物語が揃いました。
音楽、絵画、文芸etc.
世に芸術と呼べるものは、数多くありますが、それらがいかに人の情熱や執念が
注がれているものなのかが垣間見れます。
それだけに、『闇』に近い存在で、ホラーやファンタジーなどの小説の題材にしやすいともいえますが、
それがぴったりとハマった時、作品自体の持つ凄みと相まって、極上の小説が生まれるということも
知りました。
(岸田劉生画伯の『麗子像』の迫力や、ムンクの『叫び』などは解説しなくても理解いただけるかと。)
また、ある作品が作られた背景を辿ると、隠された真実にぶつかるなどは、最近のヒット作
『ダ・ビンチ・コード』でも使われた手法で、いかにこのテーマが、小説と相性がいいかということを
示しています。
『アンソロジー』という性格上、さまざまな作家が、独自の視点でテーマを捉え、
あらゆる方向から表現してくるこのシリーズ。
常に新しい刺激を提供してくれるので、いつも次作が待ち遠しくてたまりません。

ところで、前にも書きましたが、このシリーズ、一般公募を行っているんです。
で、モノを書く仕事に興味があるので、勉強も兼ねて毎回投稿しています。
この本で2度目になりますが、巻末に発表される『応募作の中で目立った作品』に名前が載ったんです。
プロの目による選考で、ある程度の評価をしてもらえるということで、とてもためになる経験です。
次回もがんばろうと、厳しい仕事の合間をぬって執筆に勤しんでたりします。
ただ、一言だけ言いたい。
何で今回は本名載せちゃったのよ!
前ン時は、ペンネームで乗せてくれたじゃん。
何かはずかし〜〜〜。xox

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『パプリカ』筒井康隆著。
スティーブン・キングばりに、作品が映像化されたら出たがることで有名な(?)作家、
筒井康隆の『(3年3ヶ月の)断筆宣言』前の最後の作品です。
SF作家としても高名な作者の、勢い溢れるSF冒険活劇といった感じでしょうか。
主人公のパプリカは、精神的に病んでいる人の夢の中に入って、病みの根源を探り、
治療していく『夢探偵』。
人の外面である現実の世界からだけでは、どうしても治せない部分を、内面に潜り込んで
治そうというワケです。
ただでさえ不安定な人の、不安定極まりない『夢』の中へ行くワケですから、
飲み込まれてしまう可能性もあり、非常に危険な仕事でもあります。
で、この夢の世界へ行くには、特別な機械が必要なんですが、この機械を巡り、
とある組織内で内紛が起きてしまいます。
その内紛が、『夢の世界』と『現実の世界』を混乱させ、未曾有の危機に陥れるのです。
蠱惑的で天真爛漫で、時に母性的なパプリカの文字通り『万人に愛される』キャラクターと、
幻想的で悪魔的、耽美的な『夢の世界』の支配者との対決は、ページをめくる速度を落とさせません。
結局『夢』とは、自分が一番見せたくない部分や、自分の弱い部分、自分の根源的な部分だというのが、
この作品で再発見でき、自分の『トロゥマ(トラウマ)』や『アニマ』とは、どんなものなのか内面を
覗いてみたくなります。(その時は是非、パプリカと一緒に)
SFが苦手な人でも娯楽作として楽しめる1冊です。


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