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ここも閉じられるとのことです。またどこかでお目にかかりましょう。faceboo 「図書館とまちづくり」よろしくお願いします。

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4月26日(日)晴れ

図書館はこれからどんな風に変わらねばいけないのか

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いつも、ここで図書館について書くとき、心の底で「自分は図書館の職員でもないし、公務員でもないのにこんなこと考えても、調べても結局 何にもならないのではないか、所詮は利用者であり素人なのだから・・」と言う思いにしょっちゅうぶつかる。
それでも、生きていく上で、支えとなるような、住民に寄り添うような図書館、困ったことがあったら、調べたいことがあったら力を貸してくれる図書館、本を貸してくれるのも大事だが、図書館として力を貸してくれる、そんな図書館を願っている。

そのためには利用者は何をすればいいの?
何か言うたびに「クレーム」と思われるとだれも何も言わなくなる。
そういう大人しい利用者が好まれることもわかっている。
大人しい利用者、大人しい住民、大人しい国民。
図書館はなんのために存在するのか。
図書館へもどかしい思いを抱きつつ、夢を捨てきれない利用者はどうすればいいのだろうと立ち止まってしまうことがよくある。
そんなこともあって、図書館について書かれた本を読んだり、現地に行ったり、Hpやblogを見たりして、コミュニケーションをとろうとする。

「公共」の構成員として育つことは、とても難しい。
ボランティアの担い手としては望まれても、publicの担い手として期待されてきただろうか。
どうしたらそういう住民として育つことができるのかは大きな課題のようだ。
現代のことである。そう願う住民は、多いと思うが、実際には図書館から望まれているだろうか。
著者は、図書館の知的サービスの本質は、提供者と利用者の間を通じて形成される豊かな時間の共有にあると言っている。
途中、情報工学的な記述もあって難しいところもあったが、大変な力作。
図書館をはじめとする文化情報施設は、もっと可能性に富んだ場所であるはずと思っている私には、納得のいくことが多い。
公共の担い手は行政だけではない時代が来ている。
街づくり計画に、行政・NPO・住民など関係者が横断的に参加・協力して、暮らしやすいまちづくりを作ろうとしている企画に、私自身も何度も立ち会ってきた経験からも、閉ざされた行政の中で住民の目に触れない計画づくりは、もう古い手法だ。

図書館は単なるモノの引きわたしではなく、知的サービスを楽しむための利用者を育成することも大切なことである
(本書より)


1昨日、見つけた本、図書館で借りようか、迷った。
店をでようと出口まで行ったものの、引き返して購入。
半分まで読んだところ。
日本の図書館の現状について、問題点を明らかにし、将来の図書館の在り方に迫る。

著者の柳さんは、現在、国会図書館資料提供部電子資料課長の職にあられる。
千代田図書館長の経験もある。
千代田区図書館の指定管理者制度を導入に立ち会われた。

本書「はじめより」より
「・・・これまで社会的に安定していると思われていた図書館の役割と機能は根本的に見直しを迫られており、まさに「経営の危機」と言ってよい。しかし、それは裏を返せば、図書館こそ関係性の本質的な変革を行う好機である


第1章 図書館経営の見直し
第2章 知的サービスとしての図書館サービス
第3章 知識の経営に向けて
第4章 知識の経営を可能にするための政策
終章  公共社会としての公共図書館


筆者は文化・知的情報資源を政策に積極的に活用してこなかった日本の行政に政策的枠組みの見直しを迫っている。
現段階では「課題」の域を出ないが、近年、「文化」を国の基本政策として進めている欧米諸国以外にも韓国や中国の例をあげながら、日本がもつ文化資源の創造や発掘、それらの電子化技術を扱える人材の育成も合わせて、世界の流れの中でのこれからの日本の図書館を考えている。

シンガポールの図書館をご存知の方もあるかと思うが、私もHPでしか知らないのだが、図書館は国の情報政策の中枢機関とも言える。
図書館を通じての人材育成はシンガポールの重要な政策と理解している。
では、日本はどうなのか。
それこそ、庶民がどうこう言えることではないが、本書によれば「日本政府のコンテント(文化・知的情報資源政策)はまだ、緒についたばかりであり、欧米・アジア主要国にかなりの遅れをとっていることは歪めない。」という指摘が気にかかる。

米国流「グローバル化」に対応して日本にとって必要な戦略はこの2点

1 日本語による独自の文化・知的情報資源を豊かに、使いやすい形で作っていくこと
2 日本に対する国際理解を深め、理解を広げるために国際的に流通する文化・知的情報資源を提供していくこと


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柳さんには、たくさんの論文があるが、「ず・ぼん14」の「公共図書館の新しいモデルをつくりたかった」という記事がおもしろかったのは。(詳しくは本書を)

*なぜ 新しい図書館サービスの開発ができないのか
*それは本当の専門職が現場にいないから・・(司書資格のことではなく図書館職員としての専門性・・)

柳さんは、社会の人(利用者や世間)が、公共図書館をどう見ているかということを考える。
(この方だけではないく全国にはそういう館長や関係者はいらっしゃると思う)、その視点が利用者の安心と図書館への希望につながっていく。
私だけかもしれないが、図書館のTOPは言うに及ばず、関係者からのメッセージをなんらかの形で知ることができると安心する。
なぜなら、図書館はどういう理念で運営をしているのか、どんなことを目指しているのかよくわかるから。

最近続けて聞いた、2人の、素人とは言い難い実力の歌い手たちは、聴き手の心を揺さぶる感動を与えた。
彼らの発するメッセージが人々の心に届けられたんだと思う。

図書館は、人生をより豊かに生きるためにも、多くの知的な刺激を受け、思索と創造につながる可能性に満ちた場所であるはず、だからこそ、生涯、それぞれの人とともに歩んでいく私たちのパートナであると思いたい。(独り言) 2009/5/1 読了


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    <*なぜ 新しい図書館サービスの開発ができないのか
    *それは本当の専門職が現場にいないから・・(司書資格のことではなく図書館職員としての専門性・・)

    まったくそのとおりですね。自然現象ではありませんよね。
    それは一体誰の責任なのでしょうか?
    図書館経営者としての自治体(教育委員会)、首長、事務組織に、きちんとした経営責任者としての自覚、経営哲学が希薄なのでしょう。寂しい限りですね。どないきゃせなん、という意識を保持してほしい。コストカットの行革論から脱出して、真の図書館の自律、経営論を樹立してほしいですね。その尖兵になるのが図書館の専門職員(コーディネイト、経営能力、サービス精神)ではないのか、すべては、そこから出発してほしいものです。

    yhj*7*1

    2009/5/6(水) 午前 8:17

    返信する
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    いつもご意見をありがとうございます。
    簡単に言い切れないことは承知の上であえて今、思うのは政治に一貫した教育・文化政策が欠けていることだと思います。図書館だけ(数字上の統計数値はでるとしても)成長することはあり得ないのでは?
    図書館が本当に住民にとって役立ち、その町になくてはならないためには政治上、どういう施策に基づいて運営されているのか、それは学校図書館についても言えることです。中学生ともあれば放課後、図書館へ行く暇もなく昼休みと週1〜2回以外はほとんど閉まっているという状況で子どもに読書を勧めるのは厳しいですよ。
    多くの子は学校図書館にも公共図書館にも行く暇がなく、書店で読みたい本を買ってて学校の朝読書で読むのが精いっぱい。文科省から指針はでていますが、政治家が図書館をどう思っているのか・・よくわかりませんもの。

    mac*---009

    2009/5/6(水) 午前 11:51

    返信する
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    先の図書(知識の経営と図書館)、別のエントリーに紹介TBしました。いつもリサーチ活動すごいですね。

    yhj*7*1

    2009/5/23(土) 午前 6:07

    返信する
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    TBありがとうございました。
    この本、図書館の関係者の方はどのように評価されるのでしょうか。
    専門的な話も多く素人にはちょっと難しいところもありましたが、でも現場を持たない利用者にとっては問題点が何かということがよくわかる本でした。

    mac*---009

    2009/5/24(日) 午前 1:35

    返信する

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