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【伊勢物語の学習会】

10月28日(金)

◎貞観地震と平安時代

 昨夜、仲間と伊勢物語の学習をしている時、貞観の地震が話題になりました。この物語の主人公と思しき「在原業平」(825年〜880年は、地震を知っていたのかどうか?

彼が存命中は、国内各地で地震が多発。業平は亡くなるまで地震で揺れていた時代を生きていたことになります。ネットで調べてみました。

貞観11年(869年)旧暦5月26日 三陸沖を襲った巨大地震の様子は、『日本三代実録』(清和、陽成、光孝天皇の三代、858〜887年までの出来事を記した歴史書)にも記録があります。業平33歳から55歳の20年間がごっそり入ってます。
この前後、国内では8つもの巨大地震が発生。
 傍線――は1000年程経て近くで起きた地震

850年 山形、秋田で地震津波――1983年 日本海中部地震
863年 新型で地震――2004年 新潟中越地震、2007年新潟中越沖地震
868年 兵庫で地震――1995年阪神淡路大地震
869年 東北で地震(陸奥海溝地震、貞観地震)――2011年東日本大震災
★869年 奈良で地震――?
★878年 南関東地震――?
880年 島根で地震――200年鳥取西部地震 
★887年 南海トラフ地震、大阪湾に津波襲来――?
(★について最も懸念されているのが南海トラフの再来)

 お茶を飲みながら、当時の社会背景に話題が広がりました。
貴族たちは、情報をどこまで入れていたのか?
全国に荘園を持つ貴族たちは管理する地元の声を知らないわけはないから、馬にしろ、噂にしろ、耳に入っていたでしょう。記録に残っているくらいだから。

 貴族自身も、都や官舎や寺社仏閣が倒壊する中で、命の危険を感じていたことでしょう。宮中では藤原氏が、一族の支配権を宮中に及ぼすために、他者排斥を徹底して繰り広げており、身の置き所のない貴族の業平もその一人。業平は55歳で亡くなっているので、8つの大地震の内、7つまでが存命中に起きています。最後の南海トラフは業平没後7年後に発生ですから。

 業平の華麗な美しい和歌はまるで天変地異などどこ吹く風・・・。
でも考えようによっては、避けられない天災を知ればこそ、明日の命もわからぬ人の運命を折々の季節とともに、愛する人を思い、歌を詠んでいたのかもしれません。
 都は後に戦乱、病、火事などに見舞われ、荒れ果てていく中で、平安末期を迎えます。恋の喜びも苦しみも、また境遇の不運も花鳥風月とともに、歌に託して読み上げていった貴族たち。そこには、当時の生々しい社会の現実は何も歌われていません。

 人々が路頭に迷う混乱の最中(さなか)になっても、彼らは、日本語の美しさを駆使した美にあふれた歌の数々を作り続けてきたのでした。まだ、貴族が貴族として居場所があった時のことでした。

 たまたま、古典を通じて日本の伝統的な世界に触れているわけですが、和歌だけではなく、日本の伝統的な手仕事などは、時代の情勢によっては、材料や後継者が足りない中で、世の中の生々しいことから一歩も二歩も身を置いて、細々とでも我が道を究め続けてきた人たちによって、今に引き継がれてきたと言えます。

 誰もが、兵士になったり、〇〇主義者になって一色になるのではなく、それぞれの求める道を選び、自由に生きられる世の中であれば、伝統も守られ、新たな創作もできることでしょう。

 そんなことを考えさせる、古典の学習会。
次回は、11月24日第4金曜日の午後7時から、宮地の「傘じゅう」(土川商店)であります。伊勢物語、第6、14、17段をやります。
どなたでも参加できます。(¥500)
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