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「磯前打ちに適したロッドを作りたい!どうやればいいの?」
とメールやカキコミなどをいただく事が最近多くなりました。
(いつも当ブログへお越しいただきありがとうございます)

私が磯前打ち用のカスタムロッド(磯ロッド改)を製作するに従い実践している方法を画像入りで細かく紹介したいと思います。

第一回目は穂先編です。

1)ソリッドの選定
私達M_A_Dのメインロッドの穂先にはグラスソリッドを使用しています。7年にわたって様々なタイプのグラスソリッドを試してきましたが現在は2機種に落ち着いています。
メインはそのうちの1種類のみ。ガニエサを主体として全国どんなフィールドでも対応出来るように改良を重ねてきました。
グラスソリッドの選定およびテーパー出しは、穂先でアタリを取る「このスタイルの釣り」の要となります。
私達はソリッド自身を削り込んでの調子出しはしません。なぜならば、削り込んで調子を出した穂先は破損やNEWロッド購入で全く同じ調子の物を作りたい時に困難だからです。また私達は穂先もテレガイド仕様(FUJI製ULガイド)とする便宜上、全く同じテーパーに削らないとテレガイドが良い位置に合わないので、高価なテレガイドをその都度新調しなければならないというのも大きな理由です。
そこで私が考えた方法は、「長めのソリッドのどこからどこまでを使うか」という方法に行き着きました。削って好みのテーパーを出すのではなく、もともとあるテーパーの好きな位置を使う、という逆転の発想です。
イメージ 1
「#2竿の口径を基準にしつつ先端側を何センチカット」とデータ化しておけば、次回製作の際も簡単に同じ調子の物が作れます。
私達がチョイスするグラスソリッドは全長900mm〜1200mmで先径0.8mm、元径は5mm〜6mmの物です。
これをカットして磯ロッドに実装すると全長はノーマル状態から比べ約20cm短くなります。
なお、穂先カスタム後のロッド全体の重量はほぼ変わりません。また持ち重り感は減少します!

2)必要な道具類
イメージ 2

3)基準の位置出し
#2竿の先端側からグラスソリッドを入れます。軽い力で入るところまで入れて鉛筆でマーキングします。
イメージ 3
ロッドから抜き、基準の位置からソリッド根元側4cmのところに鉛筆でマーキングしてマスキングテープを巻き付けます。
イメージ 4

4)グラスソリッドをカットする
ヤスリでカット。グラスソリッドは間違ってもニッパー等で切ってはいけません(割れます)
ソリッドを回しながら少しずつ丁寧に・・・
カット後の切り口は斜め45度に回しながら削り、面取りをします。
先端側も細心の注意を払いながらカットします。
カット完了の図。
イメージ 5

5)代アワセ
根元側を削って(3)で付けた「基準の位置」まで#2竿から出てくるように調整する作業です。
まずは削る前にロッドにセットします。今度は本チャンと同じくロッドエンド側から入れます。そして削る前でまずはどの辺まで入っているかを調べるために鉛筆でマーキング。
イメージ 6
そしてロッドから抜いてマーキングを見てみます。
イメージ 7
この場合では「基準の位置」まであと2cmほど入らなければいけない、と言う事が分かります。

いよいよ削ります。2cm角に切った#180のペーパーを巻きつけて均等に力を加えながらソリッドを回して削ります。コツは根元側の2cmだけを削る事です。
イメージ 8
少し削ったら削り粉を拭いてロッドにセットしてみます。先ほど付けたマーキングで#2竿の口径にどれくらいマッチしてきているかが分かります。
さらにマーキングを追加してロッドから抜きます。
イメージ 9
そしてまた削ります。「少しずつ丁寧に」が重要です。
上記を繰り返して「基準の位置」まで5〜7mmくらいに近づいたらOKです。
イメージ 10
あとは表面仕上げです。
#180で削った際の荒れを取りたいので、サンドペーパーを#280→#400と順に替えて少しだけ削ります。
ここまでが代アワセですが、慣れないうちは削り過ぎてスッポ抜けてしまったりとなかなか難しいです。
最近はかなり早くなりましたが、会得するには月日を要しました!

6)着色
以前は漆系、ウレタン系などでの塗装を試みた事がありましたが、最近は「簡易な着色」が最高だと考えています。塗装するという事はグラスソリッドの表面に硬質な塗膜を作るという事ですので、やはりグラス本来の柔軟さが無くなります。また塗膜の厚みが出るためテレガイドの位置が上手く合わなくなります。以上の理由から、「塗るのではなく」グラスソリッド自身を「染める方法」を模索していたのですが、数年前に「油性の蛍光マーカー」が存在する事を知って歓喜!
これだと油性アルコール系の「インク」ですので、塗膜は無いに等しく「染めに近い」仕上がりです。
実釣行やその後の清掃で最初は色落ちしますが、落ちるところまで落ちたら染み込んでいるインクはもう落ちません。最終的な発色はそれほど鮮やかではありませんが、コストと手間を考慮すれば私的には十分満足な方法です。
それでは着色しましょう。
鉛筆で書いた基準の位置およびマーキングを消しゴムで消します。そして脱脂剤をウェスに含ませてグラスソリッド全体を拭いて脱脂。その後に着色をします。

7)テレガイドのセッティング
いよいよガイドのセッティングです。
ガイドの個数ですが、カットして実装80cm程度の穂先ならばトップ含めて5個〜6個でストレスのない釣りが出来ます。(私達はトップ含めて5個)
セットする位置は「曲がりのピーク上」に「先端へ行くほど間隔を短く」が理想です。

それでは取り付けましょう。
まずはグラスソリッドのスパインを出しておきます。
穂先を曲げ込んだ状態で根元側を回してやると、180度ごとに硬いところと柔らかいところがある事が分かります。
最も自然に曲がり込む方向を自分が使いたい向きにします。(両軸か下向きリールか)
テレガイドの順番を間違えないように注意します。スパインの方向に遊動ガイド#1の向きを合わせておきます。トップガイドを接着する際に遊動ガイド#1を見れば簡単です。
イメージ 11
トップガイドの接着はガイドの種類により接着剤を使い分けます。IMガイドなど金属フレームならば2液性エポキシを、ULガイドならばアロンアルファ(釣り名人ソフト)といった、具合です。

以上で穂先編完了!!
イメージ 12
(画像のロッドは”かかり大島カスタム”)

Text by Hiro Morrison
2013.5.5

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おはようございます。
凄く参考になる記事のアップありがとうございます。
それにしても出し惜しみなしのヒロさんには頭が下がります。
いろいろ是非よろしくお願い致します。

2013/5/7(火) 午前 10:02 にっしゃん 返信する

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にっしゃんさま、毎度どうもで〜す。

出し惜しみ出来るほど、引き出しも技も持ち合わせておりませんゆえ(笑)
同じ志を持ったアングラーに少しでもお役に立てればとの思いです。

このシリーズは3部作で完結予定ですので気長にお待ち下さい!

Hiro

2013/5/7(火) 午後 9:04 [ Mad Angler Designs ] 返信する

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