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海にプカリ 風力発電 SSKや京大、国内初成功 浮体式、設置海域広く 3年後の実用化目指す
佐世保重工業(SSK、東京)と京都大学などの研究グループは8日、次世代エネルギーとして注目される浮体式洋上風力発電施設の縮小モデルを使った洋上発電実験に国内で初めて成功したと発表した。浮体式は海底から築く着床式と比べて設置できる海域が広く、国も来年度以降、開発に向けた取り組みを本格化させる方針であるなど、期待が高まっている。グループは今後、実物大モデルで発電試験に取り組み、3年後をめどに実用化を目指す。
2007年から研究を始め、水深約50メートルから100メートル以上の海域まで対応可能な浮体式装置を開発。実物の10分の1モデルを造り、8月下旬から長崎県佐世保市の佐世保港で実験を進めていた。モデルは全高12・5メートル、風車の直径約2メートル。釣りの浮きのような円柱状をしており自力で浮く。素材には鋼鉄とPCコンクリートを使用した。
実験では装置を海に浮かべ、チェーンとアンカーで固定。約30メートルのケーブルを岸の蓄電池とつなぎ装置の稼働具合や揺れ、発電量を測定し、安定性、発電能力ともに問題ないことが確認された。実用化されれば、発電能力は2メガワットで約700世帯分の電力を賄うという。
洋上風力発電は風速が強く、設置場所が多い利点がある一方、陸上の1・5−2倍とされる建設費が課題。宇都宮智昭・京大准教授(社会基盤工学)は「風力発電を複数設置するウインドファーム化などでコストの削減は可能。早期の実用化を図りたい」と話した。
=2009/09/09付 西日本新聞朝刊=
(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/120580)
■一言
いよいよ日本も洋上風力発電の時代を迎えるでしょうか。
ここのところ、陸上の風力発電施設の建設では、低周波の問題、景観の問題、鳥類への影響の問題などいろんな問題が指摘され、計画が思うに任せない状況が見受けられますが、洋上風力発電は解決策になってくれるか、技術的な問題もさることながら、社会的な側面、経済的な側面でも検討が進んでもらえればと思います。
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