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10月14日(ブルームバーグ):日本の地熱発電技術を海外へ売り込もうと官民一体のワーキンググループ(WG)が発足した。WGにはエンジニアリング会社や電力、商社、金融機関など日本企業20社が参加、事業獲得に向けた情報交換や、貿易保険などによるリスク軽減策の政府支援要請で足並みをそろえる。
WG事務局を担当する財団法人省エネルギーセンターの工藤博之国際ビジネス協力部長によると、参加企業は、国内で初めて地熱発電システムを納入した実績を持つ富士電機システムズや、エンジニアリングの日揮、電力の電源開発などのほか、伊藤忠商事、住友商事、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行など商社や金融機関も名を連ねた。
オブザーバーとして、経済産業省、国際協力銀行なども参加し、8日に初会合を開いた。経産省資源エネルギー庁の政策課国際室の中村智氏によると、地熱発電の需要増が見込まれるインドネシアを最初の対象国としているという。
日本はインドネシアのインフラ整備などの協力を進めており、14日には東京で「日インドネシア経済合同フォーラム」を開催、地熱発電も協力事業の対象となっている。インドネシア政府は、地熱発電設備容量を現状の120万キロワットから2014年までに400万キロワット、25年までに950万キロワットに引き上げることを目標としている。
富士電機システムズの金田正・海外第一統括部主席によると、地熱発電設備の建設コストは1キロワット当たり3000−4000ドル(24万-33万円程度で、出力10万キロワットの発電設備だと240億-330億円程度となる。単純計算すると、インドネシアでは今後15年で2兆円を超える市場規模が見込まれる。
金田氏によると、地底から吹き上がる蒸気に含まれる硫化水素による発電機器への腐食対策など、「日本の技術力は世界最高水準で差別化できる」という。ただ「地熱発電では、プロジェクト初期投資リスクがあるのでリスクの分散のため、国からの支援が必要」と述べた。
2010年10月14日 Bloomberg.co.jp(http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a67.Z9pfJgAA)
■一言
国内では地熱開発が再開されようとしていますが、10年以上発電所の新設が止まっていただけに、プレーヤーを増やすことから始めなければなりません。国内企業が海外市場で力をつけてくれることは非常に有意義なことと思います。
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地熱発電
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