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今年は早くも、お気に入りの作品に出会えて嬉しい。TVアンソロジー『マスターズ・オブ・ホラー2』はもちろんのこと、ジャンル系以外の作品でも、個人的には大当たりの年になりそうだ。
アミン大統領を題材にした問題作『ラストキング・オブ・スコットランド』(3月10日公開)は、フォレスト・ウィティカーがアミン大統領に扮して数々の主演男優賞を受賞し、オスカーも本命視されている。私は学生時代からアミンの名を新聞やTVなどで見聞きしていたし、キワモノ映画と宣伝された実録タッチの映画『アフリカ残酷物語 食人大統領アミン』(81)も20歳ぐらいの頃に公開されていて、今の若い人たちよりは、少しはアミンの名に敏感である。
……で、今回の映画、若い青年医師の視点から人間アミンを捉えたドラマ。アミンは傲慢だが優しい性格を見せる時もあるが、一方では邪魔な存在や裏切り者を次々と虐殺する残酷な人間としても映る。このテの人間ドラマとしては、少々異例とも思えるような、切り株派狂乱のちょっとしたゴア・シーンもある。
奇奇怪怪な人物アミンに是非触れて欲しい……と同時に、女医役で、『X−ファイル』のジリアン・アンダーソンも久々の映画出演(その美しさ未だ衰えず)。今年必見の一本。
そして、もう一本大好きな作品が、ポール・バーホーベン監督が、故郷オランダで撮った傑作『ブラックブック』(3月24日公開)だ。
第二次大戦中、ナチス政権下のオランダを舞台に、激動の時代と運命に翻弄されながらも力強く生きる、美しいユダヤ人女性のドラマ。裏切りによって家族と恋人を殺された復讐を胸に秘め、女の武器を使って、ナチス・ドイツの情報を探る女スパイでもある。
バーホーベンは過去、同じ時代を題材にした秀作『女王陛下の戦士』(77)を作っているが、両極端の作品に仕上げている。是非、『ブラックブック』を見る前には観ておいた方がいいと思う。
2月12日、「BS−fan」の取材(記事は、3月に発売される号に掲載)でバーホーベンに単独インタビュー。取材時間は限られているのに、一つの質問に約10分間も喋りっぱなし。凄くエネルギッシュで熱いトークに大感激!! 何事に対しても、このぐらいでいいやみたいな妥協をしない性格だからこそ、巨大なアメリカ映画界で成功を収めることができたと思う。
今回の『ブラックブック』はジャンル系ではないけど、彼らしい暴力性もエロティシズムも盛り込まれている。2時間24分、ずっとスクリーンに釘付けですよ。
……で結局、バーホーベンの喋りに圧倒され、質問は半分以上聞くことができなかった(笑)。
でも「BS−fan」の3月売りの号を忘れずに読んで下さいな。
私としては忘れずに、DVD『女王陛下の戦士』のジャケットにサインをもらいましたけどね。
そしてバレンタイン・デーの2月14日、ポール・バーホーベン監督の記者会見が渋谷の某ホテルで行なわれた。配給会社のスタッフから、今日は熱くて長いトークは少し抑え気味でね、と指示されたみたいで、質問には先日より簡潔に答えていた(笑)。それでも充分、熱いトークだったけど。
私も、前回の取材で聞くことができなかった質問をぶつけてみたら、おいしい答えが返ってきた。
会見の最後は、映画にちなんで、ブラックブック型の大きなチョコレートをもらって写真撮影。最後まで熱くて元気なオヤジっぷりを振りまいていた。
(写真は、2月14日の記者会見でのポール・バーホーベン監督。チョコをかじってご満悦か……。最後の写真は、監督のサインが入った『女王陛下の戦士』のDVDジャケット)
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こんばんわ、物体xyzです。 バーホーベンはロボコップを見て以来、大好きな監督の一人ですね。 映画同様パワフルな人柄のようで実際にインタビューなされた鷲巣さんが羨ましいです。新作の公開、楽しみですね!
2007/2/17(土) 午前 0:06 [ 物体xyz ]
書き込み、ありがとうございます。バーホーベンはとっても情熱的で年齢以上に若々しさがみなぎっていました。私も、彼のように、いつも熱い情熱を抱いて生きていきたいと思いました。
2007/2/17(土) 午前 0:47 [ 鷲巣義明 ]